ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第75話 再利用 BackNext

本ではその地域によって若干の差はあるにせよ、ゴミの区分はかなり細分化されているらしい。 (僕は日本では不燃物とそれ以外の二区分しか経験したことはないが) 電化製品などは勝手に捨てられず、処分するのにもお金がかかると聞く。

さて、バリ島ではどうだろうか。僕らが住む地区のはずれに、定められたゴミを捨てる場所があり、毎晩8時頃、市のゴミ収集車がやってきては、持って行ってくれる。 では、ゴミを出すときの区分は どうしているかというと、特に何もしないんだ。 不燃物も生ゴミも粗大ゴミもみーんなごちゃ混ぜにその場所に持ってくる。
しかしあら不思議、ゴミ収集車が来る頃には、再利用できるもの、再販売できそうなものは、 そこに待機しているお兄ちゃんやオジちゃんたちが きれいさっぱり持って行ってくれるんだ。 アルミ缶、瓶、ペットボトルはもちろん、雑誌、ダンボール、プラスチック類・・・
かつてあまり人に見られたくないものを巨大な黒のビニール袋に入れて収集場所に持って行ったところ、 その黒ビニール袋そのものに価値を見出され、数分後に戻ったときには、中に入れたものがそこにぶちまけられてビニール袋だけが消えているではないか。 何だよこれじゃぁ黒ビニールに入れた意味が無いじゃん!
それにしてもそこでゴミの区分けをしている彼らの仕事はつくづく大変だと思う。 こうやって区分けしたものが一体いくらで換金できるであろうか。 我が家がゴミを出すときには、彼らが持って行きやすいように、なるべく区分しては出すようにしている。

日、何度も修理したCDコンポがまた壊れて(既に10年以上昔のモデル)、人にあげるのにも躊躇するようなものだったので、それをきれいな箱に入れゴミ収集場所に持って行った。 もう既に顔なじみになっているお兄ちゃんにCDプレーヤーの部分だけ壊れていることを説明した上で貰ってもらったんだ。お兄ちゃんはとても喜んでくれ、こちらまで良い気分にさせてもらった。
また別の日には これも15年ほど使用した掃除機が壊れ、捨てに行ったところ、上述のお兄ちゃんではなく、今度は違うオジちゃんが待機していた。僕の掃除機を見て、これは何だと訊いてくる。 あっそうか、バリ人は掃除機を使う習慣があまりないから、きっとこのオジちゃんも初めて見る代物なんだな。僕は、モーター部分を修理すればおそらく使えそうだと 前置きし、流暢なインドネシア語で掃除機の説明を始めた。翻訳するとこんな感じだ。

「(スイッチを指差し)押す、押す、(吸い口を指差し)ブフォ〜ブフォ〜、 (掃除しているジェスチャーで)おうちおうち、きれいきれい」

これを二度ほど繰り返したのだが、理解してくれたのだろうか。 おじちゃんは不思議なものを見るような目つきで僕の顔をしばらく見た後、掃除機をかかえてどこかに持って行ってしまった。 日本であれば、解体し処分されるような古いもの、車、テレビ、冷蔵庫・・・などでも、ここでは大切に再利用される。 近所にある中古ショップには、冷蔵庫やテレビが売られているが、レトロと呼ぶのに相応しい20年前以上の型も数多く置いてある。

の車は既に24歳で、そこいらじゅう、ガタがきている。 年がら年中、どこかのパーツを交換するようになるのだが、修理が終わると、必ず交換前の傷んだパーツが車に積んである。 ひとつには新しいパーツに交換したという証拠でもあるのだが、これをまた再利用(または再販)する人もいるようだ。
僕は傷んだパーツを持っていてもしょうがないので、修理工場のお兄ちゃんに処分をお願いするのだが、結構、感謝されたりするんだ。 特につるつるになったタイヤを新品に交換した際、古タイヤをあげたところ「本当にもらっていいのか?」と聞き返され、驚いたくらいだ。

最後に、、、 バリ島在住12年ほどのRさん(日本人女性)が、移住当初、美容院で経験したお話。 髪をカットし、支払う段になったとき、袋に入った粗品らしきものを渡された。 へぇー粗品とは気が利いている と思い、袋の中を見たら、なんとそこには今さっきカットされた自分の髪が入っているではないか。
こればっかりは返されても再利用できないと思うのだが・・・

物は大切に。

(2005.11.6)

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