総合的学習「手足の不自由な人への介助」の授業 学習指導案
                                                                     平田 淳
 
1.指導学年  第3学年 
2.指導場所  教室 および 階段 
3.指導内容  ・片手の不自由な人の着替えを手伝う。  
          ・片足が不自由な人の介助の仕方を学習する。
 * 本授業は、大場龍男氏の『手足の不自由なひとの介助』(TOSS版ジュニア・ボランティア・テキストU/東京教育技術研究所)テキ    ストを使用した。 
4.本時の展開

      授 業 の 流 れ

  指導上の留意点

 プリントを配布し、文章を読む。
















プリントの図に○を付けさせる。









教師が実際に、1人の子どもを使ってやってみる。



















































































プリントの絵に○を付けさせる。













教室を出すときには、周囲の教室のことを考えさせる。


時間を区切る。約3分程度。

































時間に余裕があれば、「松葉杖の介助」の部分を読む。





 

















 

説明1 手や足をケガしたときには、いろい   ろと不便で困ることがあります。困っ   たときに、他の人の手を貸してもらう   ととても助かります。手や足が不自由   なときにはどんなことが困るのか、ど   んなふうに手伝えばいいのかを勉強し   ましょう。
    平田先生も中学1年生のときに、右   手の骨を折って、使えなくなったとき   があります。そのとき、周りの友だち   がいろいろと手伝ってくれて、ほんと   うにうれしかったです。
発問1 マサオ君が右手をケガしました。上   着の袖は、どちらの手から通してあげ   たらよいですか? 正しい方に○を付   けなさい。
 

















 
 ・ケガした方
 ・ケガしていない方
 










 

説明2 2人1組になって、実際にやってみ   ます。(1)マサオ君になる人は、右手を   げんこつに握り、指を使わないように   します。もう片方の手は、自由に動か   していいです。(2)ケガをした方の手か   ら着せます。(3)ケガをしていない方の   手から着せます。
指示1 では、やってみなさい。1人ができ   たら、交代します。
 










 
 2人1組でやってみる。
 




 

指示2 どちらがやりやすかったか、手を挙   げなさい。ケガをした方の手から?    ケガをしていない方の手から?
 




 
 ・ケガをした方の手から =   人
 ・ケガをしていない方の手から =   人
 







 

説明3 正解は、「ケガをした方の手から」で   す。
指示3 プリントに赤鉛筆で○を付けなさい。    では、もう一度、2人1組になって、
   「ケガをした方の手から」やってみな   さい。
 







 
 2人1組でやってみる
 





 

発問2 では、上着を脱がせるときには、ど   ちらの手から脱がせてあげたらよいで   すか?
指示4 手を挙げなさい。
 





 
 ・ケガをした方の手から =   人
 ・ケガをしていない方の手から =   人
 


 

指示5 2人組で確かめてみなさい。
 


 
 2人1組でやってみる。
 




 

指示6 どちらがやりやすかったか、手を挙   げなさい。ケガをした方の手から?    ケガをしていない方の手から?
 




 
 ・ケガをした方の手から =   人
 ・ケガをしていない方の手から =   人
 






 

説明4 正解は、「ケガをしていない方の手か   ら」です。
指示7 では、もう一度、2人1組になって、
   「ケガをしていない方の手から」やっ   てみなさい。
 






 
 2人1組でやってみる
 

















 

説明5 片手が不自由な人の着替えを手伝う   ときのこつを、難しい言葉で「脱健着   患の原則」と言います。「健」は不自由   でない部分、「患」は不自由がある部分   という意味です。
    ですから「脱健着患の原則」という   のは、「脱ぐときは不自由でない部分か   ら、着るときには不自由がある部分か   ら」という原則です。
    世の中には、脳性麻痺や脳卒中とい   う原因で、片手が不自由な人がいます。   交通事故などで、片手が不自由になっ   てしまった人もいます。これらの人の   着替えをお手伝いする機会があったら、   「脱健着患の原則」を使ってみてくだ   さい。よろこばれます。
 

















 
 









 

説明6 今度は足です。片足が不自由な人に   力を貸してあげるときにも忘れてはい   けない原則があります。それを勉強し   ます。
発問3 マサオ君が左足をケガしました。マ   サオ君は階段を上るとき、どちらの足   から登りますか?
指示8 プリントに○を付けなさい。
 









 
 ・ケガをした方の足から
 ・ケガをしていない方の足から
 




 

発問4 では、マサオ君は階段を降りるとき、   どちらの足から降りますか?
指示8 プリントに○を付けなさい。
 




 
 ・ケガをした方の足から
 ・ケガをしていない方の足から
 




 

指示9 左足の上靴を脱いで、左足をケガし   たつもりで、実際に歩いて確かめてき   なさい。
 




 
 階段のところへ行って確かめる。
 









 

説明7 足をケガしたときには、ケガをした   方の足に体重がかからないように歩き   ます。先にケガをしていない方の足を   「スー」と出して、後から、ケガをし   た足を「トン」と添えます。「スー、ト   ン、スー、トン」と歩くわけです。
指示10 プリントの正しい答えに赤鉛筆で○   を付けなさい。
 









 
 ・ケガをしていない方の足から
 






 

説明8 足をケガしたマサオ君に肩を貸して   あげていっしょに歩きます。
発問5 肩を貸す人は、マサオ君の「ケガを   した方」か、「ケガをしていない方」か、   どちら側に立ったらいいですか?
 






 
 ・ケガをした方
 ・ケガをしていない方
 


 

指示11 2人1組で確かめてきなさい。
 


 
 2人1組でやってみる
 











 

説明9 片足が不自由な人の介助をするとき   には、不自由な側から支えるのが原則   です。
    身体が不自由な子の中には、プリン   トの絵のような「片マヒ」の人がいま   す。片マヒの人と手をつなぐとき、「不   自由な側かわ支える原則」を知らずに、   不自由でない側の手をつなぐと、その   子がバランスを崩して転ぶことがあり   ます。ぜひ知っておきたい原則です。
 











 
 


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