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ラムサール条約 第6回締約国会議
決議.4:水鳥個体群の算出

日本語訳:「ラムサール条約第6回締約国会議の記録」(1996年)より,了解を得て再録.

 英語   フランス語   スペイン語  (以上,条約事務局)    PDF  (環境省のインデックスページ)


第6回締約国会議
ブリズベン,オーストラリア
1996年3月1927日

決議.4:水鳥に関する特別基準を運用するための個体群の数算出方法の採択

1. 国際的に重要な湿地の証明であり、条約、決議及び勧告でも言及されている水鳥の生態的価値を再度明らかにし、

2. 水鳥にとって重要な多くの登録湿地は、選定基準3C(水鳥に関する特別基準)の妥当性を実証するために、信頼できる情報を継続的に必要としていることを認め、

3. 決議5.9によって、選定基準3Cに基づく水鳥の国際的な個体群の数の算出方法を定期的に見直すことが求められ、またさらに数値やデータを見直し、将来締約国会議に提出することがIWRB(現国際湿地保全連合)に要求されていることを想起し、

4. イギリスで自然保護共同委員会によって開催され、デンマークの国立調査研究所およびIWRBが参加した専門家会議で、旧北区西部太平洋東部地域のフライウェイの水鳥の個体群の数の算出方法の改正について、今後の予定および本締約国会議の分科会Eで結果をまとめることで合意したことを認識し、またさらに1%基準を短期間に変え、国際的に重要である可能性の高い湿地が登録できなくなることを避ける必要性を特に認識し、

5. 国際的な水鳥の個体群の数の算出方法と1%基準を一貫したものにするために、ラムサール条約とボン条約のアフリカヨーロッパ間の渡り性水鳥の協定、あるいは他の条約および協定との間の技術協力の必要性を意識し、

6. 決議5.9に対応し国際湿地保全連合がまとめた、今回の締約国会議に提出される改訂した水鳥個体群の数算出方法と1%基準についての仮報告書に注意し、

締約国会議は、

7. 国際水鳥調査を継続して発展させ、選定基準3Cの妥当性についての重要な根拠を、地球規模で明らかにすることを国際湿地保全連合に対し強く促す。

8. 水鳥の個体群の数の算出方法と1%基準の見直しをし、特に基準に信頼性を持たせるために、水鳥研究グループの専門家のネットワークを利用し、条約事務局、締約国、他の条約とともに働き、そして第7回締約国会議で活動結果について報告するよう国際湿地保全連合に勧める。

9. もし水鳥の個体群の数があまり知られていない、もしくは急速な変化が認識されないのであれば、1%基準は3年ごとの締約国会議で見直されるべきであることに同意する。そして、

10. 次の3年間の登録湿地を指定する際、彼らの出版物に基づいたこれらの算出方法および数値基準を利用するよう、締約国に対して求める。


[英語原文:ラムサール条約事務局,1996.Ramsar Resolution VI.4 "Adoption of population estimates for operation of the specific Criteria based on waterfowl", March 1996, Convention on Wetlands (Ramsar, 1971). http://ramsar.org/res/key_res_vi.4.htm.]
[和訳:「ラムサール条約第6回締約国会議の記録」(奥田直久小林聡史 監修,東梅貞義 編集,釧路国際ウェットランドセンター 発行,1996年;環境省HP収録,2006年)より了解を得て再録,琵琶湖ラムサール研究会,2001年8月.]
[レイアウト:条約事務局ウェブサイト所載の当該英語ページに従う.]
[フォロー:決議5.9決議Ⅷ.38.]

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URL: http://www.biwa.ne.jp/%7enio/ramsar/cop6/key_res_vi.4_j.htm
Last update: 2007/05/16, Biwa-ko Ramsar Kenkyu-kai (BRK).