my refernce audio system


system A

system B

CD PLAYER

VICTOR XLZ999
DENNON DCD-S10II

PRE AMPLIFIER

LUXMAN C10

POWER AMPLIFIER

LUXMAN M10
UNISON RESEARCH
SIMPLY4

SPEAKERS

INFINITY renaissance90
TANNOY GRF-MEMORY




system A でよく聴くCDソース(の、ごく一部)


クラシック:ストラヴィンスキー:「春の祭典」「火の鳥」(ゲルギエフ、ブーレーズ)
       マーラー : 交響曲1−9(小澤、シャイー、ドホナーニ、ショルティ、バーンスタインほか)
       ファリャ  : バレエ組曲「三角帽子」ほか(ジュリーニ、ロペス・コボス、アンセルメ)
       ワーグナー : ニーベルングの指輪全曲 (ショルティ)
        ワルキューレ第1幕(クナッパーツブッシュ)
      トリスタンとイゾルデ(バレンボイム、バーンスタイン、クライバーほか)
       シューマン : ピアノ協奏曲(アバドーペライア) 
       モーツァルト : ピアノ協奏曲(バレンボイム) 
       シュトラウス : サロメ(カラヤン)
ショパン : ポロネーズ5番,ワルツほか(キーシン)

ヴォーカル:ケイコ・リー、ダイアナ・クラール、カサンドラ・ウィルソン、サラ・ボーン など
ギター   :ジョー・パス、パット・マルティーノ,ジョン・スコフィールド,吉田次郎など

system B でよく聴くCDソース(のごく一部)


クラシック : オイストラフ、グリュミオーなどのヴァイオリンソナタ集
         バリリ四重奏団のモーツァルト集
         メンゲルベルクのベートーヴェン交響曲集
         フルトヴェングラーのブラームス、ベートーヴェン
         クナッパーツブッシュのブルックナー
         ほか、’70年頃までに録音されたオペラ、クラシックの多くのCD


ジャズ   : 54年以降ビッチズ・ブリューまでのマイルス・デイヴィス
         ビル・エヴァンス、カーメン・マクレー、サラ・ヴォーン、
         1500番台のブルーノートなどなど

上記CDソースは、特性を語る上で参考に名前を挙げた、ごくごく一部です。いま、
手元になくて、思い浮かぶままにランダムに列記しただけです。
要するに A, B のシステムで特性が全く違っていて、それぞれのソースをベストな
状態で聴きたいと思うと、どっちか片方に絞りきれないまま、ずるずると2またかけ
てる状態になってました。

A のシステムは、ワイドレンジ狙いで、低音は程良く引き締まってズドーンと腹に響き、
ピアノは磨き上げられたグランドピアノの美しく深い輝きが脳裏に浮かぶようなピュア
な響きを求めています。最近の録音の女性ヴォーカルも、大音量で聴くとなかなかの
モンです。

インフィニティのスピーカーというと、特殊な平面型ツイーターのEMITとEMIMM、ワト
キンス・デュアルコイルを使ったウーファーなどの個性的な技術で、迫力あるワイドレンジ
なサウンドが売り物でした。ルネッサンス90は、価格こそペアで60万円と、典型的な
ミディアム・クラスのスピーカーで、ハイエンドというには遠慮が必要なモデルではあり
ますが、その潜在能力の高さは、並のミディアム・クラスのスピーカーを遥かに凌ぐ、
チャレンジしがいのあるスピーカーです。60万円という価格で見くびってシステムを
組むと、痛い目に遭います。使用するヘッドやアンプには、1ランクか2ランク上級の
ものを組み合わせて、やっと機嫌良く鳴ってくれた気がします。現在はラックスのM10
をメイン・アンプとして使用していますが、例えばB10をバイアンプで組み合わせても、
充分釣り合った音を出すのではないかと、更なる余裕すら感じさせます。現に、不要と
なったアキュフェーズのE406V(プリメイン)のパワー部だけを使って、中高域のパワー
アンプとし、M10を低域専用に持ってきてバイアンプで駆動すると、何ともゆったりと
おおらかで、エネルギー感のあるワイドレンジ・サウンドが出現し、まさに身体全身で
音楽に浸る気分が味わえました。少々異質な組み合わせであるのは解っていても、
快感なんだなあ、この音が。

CDプレーヤーの XLZ999 はヴィクターの高音質録音の K2 対応モデルで、その後の
モデルチェンジで K2 機能がさらに改善されたようですが、購入当時としてはそれでも、
空気感や音場感にゆとりがあって、繊細な再現を可能にしていると感じたものです。

プリは、やはりラックスで、C10かC9かで随分悩みましたが、C10のほうが音に奥行き
と深みがあって、結局これにしました。メインも含め、マーク・レヴィンソンあたりにも随分と
惹かれましたが、結局はコストパフォーマンスと落ち着いたイメージで、ラックスマンに決め
ました。

コストパフォーマンスの面から言えば、インフィニティのスピーカーも随分と優秀でしょう。
特にこのルネッサンス90は帯域も随分広く音に力強さもあり、デザインもきれいで、
たぶん同じ製品をヨーロッパのブランドから発売すれば、きっとこの2、3割は高値に価格
設定してたとしてもおかしくないでしょう。
ちなみにCD−プリ間はカルダス、アンプ間にはオルトフォンの銀製ワイヤーでコネクト。
ストレスなく、音の立ち上がりも良く、抜けるように爽やかな美音がここちよいケーブルです。

B のシステムは、中古のタンノイ。でも程度良かった。帯域は広くなくて、低音ユルくて
高音も難しいけど、中域だけは妙に艶めかしくて、さすがに弦のタンノイと言うだけある。
古い録音のヴァイオリン曲を味わい深く鳴らすには、持ってこいのスピーカー。プリメイン
のシンプリー4は、EL34管4本の球アンプ。柔らかなイメージは全然なくて、どちらかと
言うと強烈で艶めかしい中域で、張りのある音。思いのほかダイナミックで暖かい音色。
14WX2の小出力とは思えないパワー秘めているのには驚く。 試しにインフィニティに
繋いでみるが、この小出力でこの低能率SPを、驚くほどタフにドライブする! 以前に
使っていた175WX2の石のプリメインよりも遥かに強力にドライブしますから、開いた
口が塞がりません。スペックの出力数値って、一体何なんでしょうか?さすがに長く
聴いてると、ヴォリュームの追従性にやや難を感じ、C10とM10の解像度の良さと
パワーのバランスのよさに、帰り着くことになりますが、それでも、とても価格の差が
これほどある事には、ボーッと聴いてるだけではわかりません。

この他に、マッキントッシュのMA6800(プリメイン)も、時々ルネッサンス90に使用。
マッキン独特の分厚く暖かみのある、重厚なサウンドが楽しめます。

A,Bともにハイエンドというには少々気がひける、言ってみればアッパー・ミディアムクラス、
もうちょっとイジわるく言えば、プチブルの音かなあ。ハイエンドも憧れるけど、その前には
部屋の問題だなあ.......


(ヨーロッパコンサートホール巡礼記) (ケイコ・リー) (伊丹十三) (シュランメルン) へGO!