飲食を仕事にするきっかけが、京都・祇園にあるバーだったので、とにかく接客について学ぶ毎日だった。
カクテルやウィスキーを紹介するのも楽しかったけれど、「分かりやすい説明ね」と、言われたことがとてもうれしかった。
お客さんを楽しい気持ちにさせているだろうか?
お客さんと一緒になって探す、選ぶ
新人ツルちゃんは、アパレル業界で仕事を始めるが、接客の仕方が全く分からない。そんな時に来店したお客さんの質問に答えていくうちにコツを知る。来店時に欲しい洋服が決まっている人は少ない。そう、それを一緒に探すのだ。
ここから、新人ツルちゃんの快進撃が始まる。
接客に特別なテクニックはいらない。ノウハウ本に書いてある、お客さんに好きになってもらう自分になる必要もない。お客さんだって、ちょっとした一言を言ってほしい時がある。接客にはポイントがあって、そこでうまくフォローできるかどうかなんだ。
>> 鶴岡秀子著「一人で20人分の売上! 新人ツルちゃんの接客営業 お客様に「ありがとう」と感謝される幸せな仕事」
店舗の特徴を知ってもらうチャンスはいつか?
初来店のお客さんは、メニュー選びに時間が掛かる。「おすすめは?」なんて質問を受ける時もある。ここを見逃してはいけない。お客さんがすごく興味を持っている時だから、店舗の特徴をアピールするチャンスだ!
なのに、こういった場面で、どのような対処をするのか決めていない店舗がとても多い。どの料理や商品をすすめるのか、決めておくだけでいい。ここでうまくアピールできれば、お客さんの印象に強く残るというのに。
初来店時に、こういったアピールをしておくと、再来店の可能性が高くなる。「接客の良さ」とは、こんな部分の心遣いなんですね。その上、笑顔で接客すれば、それだけでお客さんは、迎え入れてくれたと思うのです。