ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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男のロマン

第61話 男のロマンvs女のロマン@ BackNext

「中年男」は、結構、物や道具にこだわりを持つ人間が多い。 車、時計、カメラ、ステレオ、ゴルフ用品、釣り道具・・・・
普段、女性の買い物好きを冷やかしている男たちも、実は自分の方が自身のために沢山のおカネを費やしたりしてしまっている。 僕自身のことを言えば、特に家族を持ってからは、自分の趣味の分野の出費は自然と減り、 高額の買い物となれば、それは決まって自分だけのためでなく、家族のためになるものだった。 ところがバリ島で、どうしても僕だけのために欲しいものが現れてしまったんだ。

年に一度納める、バイクの税金の支払いのため、購入先のSUZUKIのディーラーに出向いた。 バイクの車種は、SHOGUN(110cc)だ。 (この購入時の経緯は拙HP 『バイク買おうかな。part1』 をご参照願います)

帰り際、ふとショールームを覗くと、そこにGSX250というバイクが展示してあった。 中型車以上のバイクが少ないバリ島では、250ccクラスでも大きく見える。

へぇーこんなバイクもSUZUKIから出しているんだ。

僕が足を止めて見入っていると、丁度、SHOGUNを販売したときに担当してくれたお兄ちゃんが、笑顔で寄ってきた。そして何も言わず、セルをまわし、何気なくエンジンをかけた。 ドコドコドコドコドコドコ・・・・・・・
室内でかけたせいか、エンジンの響きが体に伝わってくる。 かっこいいサウンドだなぁ。これに比べると僕のSHOGUNの音が子供の声のように思えてくる。 GSXのスロットルを回すと、エグゾーストパイプからの重低音に、エンジン本体からの中高音が重なり、すばらしいリズムを奏でる。
憧れのおもちゃを前にした子供のように、僕はしばし見入ってしまった。 何も僕は言っていないのに、お兄ちゃんは、僕の気持ちを察したようだ。

「もし、GSXが欲しいなら、今のSHOGUNを売ったらどうだ。ちなみにあと一ヶ月したら、値上げだから、今が買い時だよ。」

僕のSHOGUNの売値を予想し、必要資金を素早く計算した。 なーんだ手が届く範囲で購入できるではないか!!やったぜ! 免許はあるし、購入資金もある。何も問題無さそ・・・・・・・ 忘れてた!購入にあたって、高い壁が僕の道を塞いでいることを。

の日の夕食時、カミさんに何気に切り出した。

「今日、ディーラーに行ったらさぁ、250ccのバイクが展示してあったんだよ。それがすっげぇカッコいいの!」

何も返事がなく、全く興味を示さない様子だが、僕は今のバイクを売ることと、一ヵ月後に値上げされることを理由に説得を試みたが。

「あんた何バカなこと言ってるの?SHOGUNは一年前に買ったばかりじゃない。そんなおカネあったら貯金したらどう?」

ふふっ予想通りの反応だ。何てったって数年前、2万円ほどのステレオコンポを(家族のために)マクロで買って帰った時にも、そんな贅沢品いらない!返してらっしゃい!って怒ってしまう人だから。それ以来、我が家では1万円以上の買い物は、家族の承認が必要になった。 さて、どうやってカミさんの首を縦に振らせようか。再説得を試みる。

「いいか、俺は自分の趣味で欲しいと言っている訳ではないんだ。この間も、ヌサドゥアからサヌールまでバイパスを飛ばしたら、エンジンが焦げ臭いんだよ。やっぱ俺みたいに毎日長い距離を動く人間には、もう少し排気量の大きいのが必要みたいだぜ、なあ」

「・・・あんた一体、何キロで飛ばしているの。エンジンが焦げ臭くなるほどスピード出したら危ないでしょ!そんなスピード出さなきゃいいじゃない。バカ!」

僕は説得力は無いようだが、被説得力には優れているようだ。 今日はこれ以上、話し合っても無駄なようだ。態勢を整えて出直そう。

(2005.9.11)

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