召天者記念礼拝運動会・故福井達雨を送る会と納骨式

10月10日、召天者記念礼拝を行いました。コロナウイルス感染対策のため今年も園内での開催です。

現在、止揚学園の納骨堂には87名の方が入られ、いつも天国から私たちを温かく見守って下さっています。

召天された皆様の在りし日の思い出をみんなで語り合いました。

礼拝後は、引き続き9月6日に召天された創立者の福井達雨を送る会を仲間たちと行いました。

「ふくいせんせい、がいこくにつれていってくれてありがとうございました!!」

「ふくいせんせいはみんなのおとうさん」

「ふくいせんせいはみんなといっしょにうんどうかいをしたいといっています」

仲間たちがそれぞれの思いを語ってくれました。

天国のお一人お一人に、思いを馳せ、語りかけながら献花しました。

園長であり、福井達雨の次男でもある福井生の礼拝説教のメッセージより(一部抜粋)

「父に一つだけ感謝出来ることは何ですか?と聞かれたら、迷うことなく皆さんがこの時も心温かく仲間たちと共に歩んで下っていること、その出会いを父が与えてくれて、止揚学園を残してくれたこと、それが最も感謝するべきものだと思います。

 この世界には悲惨な現実があります。しかしその中でいのちを守ろうとする人間もいるのです。
 それは私たちでもあります。身体を使う仕事、福祉の仕事は底辺という見方もありますが、私たちが共に歩まなければ、仲間たちはいのちを保っていくことは出来ません。

 共に歩むことを諦めてはいけません。そのために何が必要なのか。
 それは(祈ること)です。
 止揚学園の創立当時と今とでは考え方も大きく変わっていますが、父にはいつも祈りがありました。自分の思いを貫き通した中に、いつも祈りがありました。祈りは繋がっているから、今も皆様が共に歩んで下さっていることを感じています。仲間たちの笑顔の祈りとも繋がっています。
 
 私たちは祈りを諦めません。
 皆様が祈りを諦めず歩んで下っていることを、今も父は天国で感謝していることを思います。」

礼拝の後は、皆の大好きな運動会のお弁当の定番、井筒屋さんのお弁当に舌鼓を打ちました。

外で食べるアイスクリームおいしいなあ・・・

お空とにらめっこしながら運動会の始まり!!召天された皆様も天国から応援して下さっています。

さっきまでの雨でグランドの状態があまりよくないので、急遽大玉をビニールで巻いての大玉転がし。

3年ぶりの運動会にみんな大はりきりです!!

まだまだ感染対策で以前の様に手を繋ぐことは出来ませんが、ロープをもって一つに繋がりました。

途中で雨が降ってきました。
職員対抗リレーは雨の中での大熱戦!!
こうしてみると若い職員がいっぱいいますよ(#^^#)

来年は是非皆様と共に召天者記念礼拝と運動会が持てますように・・・と祈りつつ終わりました。

翌日、11日は昨日と違って快晴🌞
今日は故福井達雨の納骨式を行いました。

1968年、創立者の福井達雨は「家族として生涯を共に」という理想のもと、止揚学園全体を見渡せる小高い丘の上に納骨堂を創りました。近江八幡から能登川に移転した時、一番に出来た建物が納骨堂でした。

職員だった中で納骨されるのは、福井が一番となりました。
とても元気だったので、まだまだ先の話だと思っていたのが正直なところです。

「ふくいせんせい、ちっちゃいときおんぶありがとう!!」
6歳で入園しお父さんお母さんと離れて毎日泣いていた時、福井先生がおんぶして寝かしてくれたそうです。

思い出は未来に向かっていくもの、前進させてくれるもの、一人一人が大切に持っていくもの・・・

こうして2日間に渡って園内ではありますが、送る会と納骨式を仲間たちに囲まれて終えることが出来て感謝です。
今まで以上に近くに感じ「家族として、生きている間も、召されてからも共に」と胸に響いてきた一日でした。

時代の流れの中で、人の価値観は大きく変わっていきます。特に今はいろんなことが大きく激変していく時代です。
止揚学園が創立して60年、知能に障がいのある方を取り巻く環境や考え方も大きく変わってきました。

その中で「見えないものは永遠に続くのである」この言葉を今一度心に留め、祈りを諦めないで、私たち職員は仲間たちの笑顔を求めてこれからも歩んでいきたいと心強められています。

長年に渡り皆様が、福井のことを祈りお励し下さいましたこと心より感謝申し上げます
本当にありがとうございました。。

 


2022年10月24日