今年も泉佐野市より、人権を守る市民の会 長南小学校地区委員会(Oの会)の皆様が来て下さいました。このグループの皆様とのお付き合いは、もうかれこれ20年くらいになるのでしょうか・・・
いろんなボランティア活動をされていますが、毎年9月のびわこ1周サイクリングと三月の2回は止揚学園に必ず大人・子供沢山で訪問してくださいます。3月には宿泊され色んな食材を持ってきて、お料理して下さり一緒に食事をしたり楽しい交流の時をもちます。
大人も子供も交えての夜の交流のひと時。
「どうして止揚学園に来てくれるのかな?」という質問に「わかり合いたいから。」と女の子が答えてくれました。
知能に重い障がいをもつ仲間たちは、わたしたちのような言葉はありませんが、温かい命が温かい生命に合わさりたいと願うように、私たちはここに存在しているのだと心で叫んでいます。その心の叫びを聞くことによって、分かり合える・・・私たちは信じています。
そんなことを互いに認識し合えた素敵な時間でした。そしてそれが、人権を守ることでもある・・・と。
宿泊の片付けの時間です。
小さい頃からお父さんや地域のおっちゃんたちにについて来てくれてた子ども達も、もうすっかり大きくなりました。掘り抜き便所にスリッパを落して怒られた後、便所掃除をみんなでしていた頃が懐かしい。みんな力持ちで、沢山の布団も太陽の光を浴びた後きれいに片づけて行って下さいました。
お昼は、辻野さんの畑で出来た人参が入った炊き込みご飯と大根やジャガイモが入ったおでんです。前日から下ごしらえして下さり、茹で卵も、夜な夜なみなさんで皮を剥いて下さった様です。
愛情いっぱいでおいしい(*^_^*)
食後はトランペット演奏会。そして今年はオカリナとギターを交えて「弱いことって素敵だなあ」の曲を皆さんで披露してくださいました。拍手喝采です。
日曜日には、いつものように泉佐野市人権推進課のみなさんが「あいあい講座」のため合流されました。
園長の福井生の話を傾聴されています。
人権を守る市民の会 長南小学校地区委員会(Oの会)みなさんとお出会いすると、
「親は自分の子供だけでなく、地域の子供たちをこよなく愛しみんなで一緒に育てる。」
「子どもたちは体験を通して、優しさや思いやりを育てていく。」
人間関係が希薄になりつつある現代社会の中で、私たちが忘れてきているそんな大切なものをいつも思い出させて下さいます。
温かい交流によって、私たちの心の中にも暖かい春が訪れてくれました。 ありがとうございました。