長野県山中の古代遺跡の棺を大学の調査隊が開けたとき、全ては始まった。一夜明け、残されたのは調査隊全員の死体と、殺戮を繰り広げる謎の怪人を映したビデオ映像、そして古代文字を刻んだベルトだけだった。
現場に駆けつけた青年五代雄介はベルトを目にして啓示を受ける。やがて目の前に怪人が出現したとき、自らベルトを身につけ、心に浮かんだ古代の戦士のイメージそのままに変身し、戦う。
自分が初めてクウガのことを認識したのは、2000年8月、生まれて初めてコミケというものに行った時でした。ゲームジャンルの日だったはずなのに、しかも自分が主に出向いたのは女性向けゲームのスペースだったのに、あちこちで目に付く「クウガ本あります」の表示。…これは、どうも何かが起きているらしい。そして、東京から戻った後、コミケの会場案内などの参考のために持っていた「ぱふ」9月号に、クウガの記事が載っているのに気付いたのでした。…どうも、これは何かとんでもないことになっているらしい。と、いうわけで、すでに3分の2が放映終了した段階から見始めたのですが、みごとにハマりました。その過程はありありと日記に痕跡をとどめております(笑)。
「子ども向け」という枠を越えた複雑な設定・ストーリー。ヒーローによるカタルシスそのものの否定ともとれる製作態度。それらに賛否両論はあります。けれども、「何かを作りだそう」という熱い思いが満ちた、力を持った作品には違いありません。オープニングのタイトルにかぶる「A New Hero. A New Legend.」という言葉がすべてを表しているでしょう。ほんのわずかな間でしたが、リアルタイムで心躍る時を共有できたことを嬉しく思っています。