飲食では、料理や商品を提供することで売上が上がるのですが、それだけで満足するお客さんは、とても少ないのです。
接客なども含めた全体で判断しているのに、経営者、店舗側では、料理や商品の提供ばかりに注意が向いてしまう。
お客さんが、どこに注目しているのか?を知る
接客を重視しているカフェでは、お客さんの満足度が高い
比較的格式のあるバーで修行したことがきっかけで飲食の仕事をするようになったので、料理や商品よりも接客や提供を中心にする経営を得意としています。もちろん、料理や商品を無視しているわけではありません。
扱う商品がウィスキー類であり、商品の質は元から高いので、自信を持って接客することができます。みなさんの店舗では、どうですか? 経営者が調理担当なら、料理や商品には自信を持っていると思うのです。
実際に現場に入った場合、料理や商品が間違いないことが確認できれば、接客と提供を中心に立て直していくことで、少しづつでも売上が伸びていくので、結果的にお客さんの満足度は上がっていると考えています。
「調理<接客」のバランスだと、お客さんの満足度が上がる
これは、力関係のことを言っているわけではなく、調理スタッフの手が空いていたら、客席から見えない場所での作業もあるわけですから、接客スタッフがする仕事にも積極的に参加してほしいと思っています。
やらないといけない仕事もあると思いますが、一時的にでもどんどん参加する。接客担当の人なら分かると思うのですが、これって本当にうれしいことなんですね。このうれしさが接客にもいい影響となって出ます。
店舗内に連帯感が出てくると、これをお客さんは敏感に感じているものなんです。ですが、こういった取り組みを進めていけるのは、立場的に経営者だけですから、こんな店舗設計も経営者が配慮するべき事項ですね。