BATIK−バティック〜バティックの種類〜 Batik


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BATIK ろうけつ染め
ジョグジャカルタを訪ねて
さらさ
バティックの種類
バティックの基本的製作過程






バティック



東西5100km、南北1900kmに13000以上もの島からなる世界最大の群島国家インドネシア共和国。 細かく数え上げると200とも300ともいわれる民族が存在し、実に多様な言語や文化が混在しています。 そんな多様性を持つインドネシアは芸能の宝庫であり、芸術の国でもあります。 その中の伝統芸術のひとつが、日本では『ジャワ更紗』の名で知られるBATIK(バティック)なのです


バティックの種類


[制作工程におけるバティックの種類]

Batik Tulis
バティック・トゥリス(手描きバティック)

模様すべての蝋置きが手描きによるもので、全く同じものは存在しません。まさに世界にひとつしかない作品です。


Batik Cap
バティック・チャップ(型押しバティック)

チャップという銅製のスタンプで蝋付けを行います。手描きに比べると比較的制作工程を短縮できますが、人による手作業の為、手間暇はそれなりにかかっています。


Batik Kombinasi
バティック・コンビナシ(コンビネーション)

型押しと手描きの模様を組み合わせたものです。


Batik Print
バティック・プリント(プリント)

バティック風の模様を染めたもので本来はバティックとは呼べない工業製品ですが、値段も安く雰囲気を味わうには良いかもしれません。

◆Capのライン
線幅・点描写の大きさ、間隔が均一になり、仕上がりが比較的かための表情となる。整形のとれたCapのラインにはまた別の美しさが感じられる。

Capのライン


◆Cap(銅製のスタンプ)の表面

パターンの型に平鍋で溶かした蝋をつけて、布に押す。

Cap(銅製のスタンプ)の表面


[バティックの用途における種類]

民族衣装でもあるバティックは、カインパンジャン・スレンダン・ゲンドンガンなどがあるが、最近はインテリアとしてのバティックアートも増えている。

カインパンジャン

腰に巻いて使用する布のことです。インドネシア語で「カイン」は布、「パンジャン」は長いという意味を持っています。 幅は約100cm、長さは250cm前後。

サロン

カインパンジャンと同じように腰に巻いて使用する布のことですが、カインパンジャンが1枚の布であるのに対し、サロンは筒状に縫いあわせたものを指します。

スレンダン

女性用の肩掛け。右もしくは左肩へ体の前後に掛ける。胸のあたりでV字型に折り曲げ両肩に掛ける場合もあります。

カインクパラ

男性が正装時にかぶる頭巾。

ゲンドンガン

乳幼児を包んで抱きかかえたり、荷物を運ぶ時に使用するものです。