第三回

 さて、第一回の前文から分かるとおり、私はガレージキット製作の経験もないしノウハウもありません。よって今回の改造については、プラモをつくる方法と独学の板金の知識によって話を進める事になります。たまに変な事言ったり効率悪かったりしても気にしないで下さい。テキトーにやってるだけですから

 
5 不要部の削り落とし
  
リボン。ちょっと邪魔そう…

 胴体部分のリボン。出来は悪くないのですが、リペイントの際にちょっと邪魔になりそうなので削り落とす事にします。

     
このままだと入れにくい… 鉛筆の書き込みが不要部分

 前回頭部の後ハメ加工をしましたが、このままだとボールジョイントが引っかかって入れづらいですし、最悪髪パーツを合体させた時に接合部を潰しかねません。
 ですのでボールジョイントの不要部も切り落とします。このときに鉛筆で不要部を書き込んでおきました。

     
エポパテを削りました 合体

 削り落としたリボンの代わりにエポパテを削って新しくリボンを作りました。アラが目立ちますが1cmX0.5cm位の大きさなので実際にはたぶん目立たないと思います。おそらく、きっと…。まぁ駄目ならまた作り直せばいいので、現時点ではよしとします

     
尻です 尻と太もも

 さて、今回の最大の難点でした塗料の剥離です。水性シンナーでもラッカーシンナーでも、無水アルコールでも落ちないスゲェ頑固野郎なので、どうしたものかと頭を痛めていました。
 困った時の道具箱。趣味と実益の板金道具の中でイギリス、ホルツ社のペイントリムーバーを発見しました。一塗りで車の塗膜がドロドロと溶け落ちる強力ケミカルです。
 早速塗ってみるとドロドロと落ちました。これは便利!
 ところで誰か憎い相手がいる人は、ボディに10円傷つけるより、ボンネットにこれを振りかける事をおすすめします。確実に相手は泣きます。

     
全部色を落としました 前髪のみクリア素材

 尻のパンツ以外リペイントするところは全部塗料を落としました。何で尻だけ落としてないかというと、先に作業を進めちゃって落とすに落とせないからです。別に他意はないです

6 頭部の改造
  
髪の毛パーツ。モールドが少なくて単調

 髪の毛パーツですが、髪の体積が多い割にモールドが少なくて単調な形です。これを削ってパテで成型して髪の毛をシャープにします。
 しかし、この素材はえらい削りにくいです。彫りにくいです。斬りづらいです。それもそのはずで、カッティングマットに使われる素材とほぼ同じみたいです。カッターでV字に切って掘り進めようにも、かなり上手い事やらないとヒゲや切り残しが出来てしまいます。
 しばらく考えた結果、以下の方法を考案しました


  
溶きパテがヒケ(肉ぼそり)るのを利用してみました

 まず、元の造形を適当に切ったり彫ったりします。で、溶きパテをこんもり持って硬化を待ちます。硬化後ヒケて適当に彫った傷跡が隠れます。

     
こんもりと盛る 左がヒケるとこうなる

 ヒケた後は割といい形に整ったので、これにさらにポリパテなどを盛りつけます。

     
すべすべ120 白い部分がパテ

 今回試しに買って置いたワークアソシエイションのすべすべ120を使用します。白いのが本体のチューブ。。黒いのが硬化剤。見ておわかりのとおり、硬化剤の量が明らかに少ないです。それだけならいいのですが、説明書にはすぐ固まるって書いていたのに完全硬化に三日間を要しました。全然固まらない。
 ちなみに硬化剤の量が少なかったと思って通常の2倍以上の硬化剤を使ってるのに全然、固まりませんでした。

     
ホルツの補修用パテ。お徳用 緑色のがホルツのパテ

 頭に来て板金道具からホルツの補修用パテを引っ張り出してきました。緑色の部分がホルツのパテです。
 スベスベは固まってしまうと切削性が良く理想的なパテだと思います。ホルツのパテは10分で硬化するので作業ペースが短くなりますが、切削性が模型用としてはイマイチです(注:板金成型用には最高です)。

 パテでの作業の際、気になるのがパテを練るパテ皿です。waveからパテようのセルの皿が出ていますが、割と高価なので自作をの物を使っています。やり方は簡単、CDケースの蓋などにガムテープを綺麗に貼り付けて、その上にさらに同じガムテープを貼り付けるだけです。そうするとパテのカスが溜まってきたら上のガムテープをパテのカスごと捨てればいいだけです

  
割と使えます

Next >>