第四回

 今回のメインテーマは服のシワ。筋肉の強調などの整形です。
 ガチャガチャに使用されているPVCはまるで削れないので、削る時は大胆に削り落として必要分パテを盛って改めて削ると作業が楽になります。
 造形作業が終わると、後は表面処理と色塗りだけです。先が見えてきました。たぶん。
7 尻 と ふともも
  
股間。チンコカバー?

 股関節部分は左太ももと合体してます。ここまでやるとこの小さな画像でもよく分かりますが、何かチンコカバーでも入ってるような造形です。おそらくパンチら時の見た目を最優先させた結果、こういう造形になったんだと思います。とは言え、原作をよく知らないので、設定で男の子だったら素直に謝ります。違いますよね?

     
あ痛たたた アルテコでカバー

 そう言うわけで、取りあえずチンコカバー部を大胆に切り落としました。そっち系の人大喜び。取りあえずもう一度確認しますが男じゃないですよね!?
 さて、取りあえず切り落としてからエポキシパテで必要分盛り上げてアルテコでカバーしました。何でこんな事してるかというと、太ももが筒状で面白味に欠けるので、ついでに太もものディテールアップをするためです。

     
臀部の筋肉を強調 尻から

 臀部の筋肉を強調しながらパテを削って整形します。ついでに股関節も自然に見えるように整形しました。写真じゃ違いが分かりにくいですが、単なる筒状に比べて凸凹が追加されました。右足も合体させて合わせ目消しと盛り上げします。
 所用で梅田行った時についでに日本橋によって買ってきた予備で比較してみます

     
W尻です W尻と太ももW

 
パンツについては少しシワを追加して、シンプルにまとめました。

8 胴体とか顔とか…
  
リボン。残しておくと後々面倒

 胴体部分ですが、リボンと胴体は一体整形で作られています。このままではペイント作業でマスキングがメンド臭そうなので塗料剥離後に削り落とします。

     
塗料剥離 削り落とし

 まず適当に削り落とします。でも、このままでは傷だらけになるので、写真ではわかりにくいのですが、アルテコを持って傷をけしてなだらかにしてます。ついでに肩のひらひらをシャープにしてます

  
胸に張り付く感じ

 リボンを削ってから気づきましたが、この服は胸の形に作られています。つまり立体裁断されているという事です。オーダーメイドです。買うと高いです。しかし、このモデルの服は扁平に出来ていて立体裁断の後がありません。
 立体裁断とは対象物(人・マネキン)に布を巻き付けて必要箇所を切り離し、再度接合する事により対象物に合わせた形に繕うことです。
 未来の技術ならともかく、このままでは全身タイツ、略して肉体もろバレむっちりスーツになるので、モールドを追加します。

     
水平と素直 薄く鉛筆で下書き

 薄くトップバストから垂直と水平に立体裁断の後を削ります。これでおいら的にすっきりしました。ちなみに服の下までモールドを追加するとうるさくなると思ったので、途中までしか引いてません。

     
モールド追加 左右に追加

 次に頭部パーツです。顔については前回削り込んでいますが、これを胴体に接着合体させます。
 接着させる事事によるメリットは、
    1.ボールジョイントを埋めてアゴのラインを作れる
    2.顔をいじくる作業をする時、胴体を持つ事で作業性が上がる
などがあります。ちょっと傾けてはにかんだ感じを持たせて接着しました。
 ついでに、前記した微妙な表情の原因の一つである半開きの口をカッターで切り取りました。これでちゃんと笑顔っぽく見えるようになりました。

  
笑い顔に…、なりました

Next >>