第六回

 塗装に入ります。
 このキットは最近のガンプラなどに比べるとメーカーが一緒の割に塗り分けが多く、パーツの分割についても左右対称にしてランナーを共用する都合上、塗り分けに優しくありません。よってマスキングを多用する事になります。
 マスキングを多用すると言う事は、当然マスキングテープを使いまくる事でして…
 サフ、落ちまくりです…(;.;) 
11 マスキング!そして塗装!!
 今回、キットの全体色が白色と黒色という事でまず最初に白色を吹き付けます。ベースホワイトってワケじゃありませんが、白色は他に影響をあまり与えない色なので、下地して何も考えずにエア拭きします。
 次に赤色部分の着色です。これについては前回のリフボード作成の際と同じで、赤色が他の色の影響を受けやすいので底部の黒色の影響を避けるためです。
 で、最後に黒色の着色になります。一概に黒色と言っても塗料そのものの黒色だと色合いに面白みがないので青色をベースに黒色を混合して作成します。これについては昔の車(初期型クラウンとか)の黒色が美しい黒ではあるのですが、単調で面白味に欠けているのを想像してもらえればわかりやすいと思います。今回は大ざっぱに青:6、黒4の割合で調色しました。後から説明書読んだら説明書も同じ配合でした(笑)

  
ブーツのアクセント部分をマスクします

 白色については本当に適当に吹いてます。
 次に赤色の着色ですが、ここから塗り分け作業に入ります。塗り分けと言ったらマスキングです。めんどくさいですよ、これが。
 ニルバーシュに赤色が使われるのは白黒塗り分け部のアクセントライン、ブーツ部のアクセント、間接のアクセントと、ほぼアクセントで使われています。
 で、イチイチ浮き彫りにされていたりl、妙な形だったりとマスキングがしにくくて、且つバリエーションに飛んだマスキングをする事になりました。マスキングの練習には打って付けですよ。まったく…

     
色を塗らない部分もマスキング 他の部分もマスキング

 で、浮き出ている段差部分全体に色が乗るようにマスキングします。

  
で色を吹きます

 しつこいようですが赤色は下地色に影響されやすいため、色々な考え方があります。これについて何も気にしていないのは調色した色を、そのまま使えるCG描き位でしょう。
 で、フェラーリとかシャアザクとか赤色を大量に使うモデルの場合、下地色としてピンク色を使ってから薄く赤色を吹くと綺麗な発色を得られますが、今回は面積も小さいしメンド臭いので白の上からそのまま吹きました。

     
マスク箇所にべたっと貼り付けて 不要部分を切り落とす

 で赤色を吹いたら、吹いた上からマスキングテープを上からベタって貼り付けて不要部分を切り落とします。切り落としたら調合した黒色を吹いておしまい。塗り分け後の写真は取り忘れました。

12 マスキング!そして塗装!!その2
 足とか身体とかの基本パーツの塗装が終了したら、次は細かいパーツの塗装です。
 まず仮組みしていた頭部および顔面パーツです。

     
角とアンテナは削り紺でシャープにしてます 顔面です

 頭部についてはあまり文句はないのですが、定石どうりアンテナと角を削り込んでシャープにしてます。顔面パーツですが上の写真では分かりづらいんですが黒目の部分が盛り上がってます。

     
黒目盛り上がってます ピンバイスで削りました

 ロボットに白目と黒目があります。ツッコミどころ満載です。
 設定はよく知りませんが、SF的に考えるとカメラが単眼じゃないのは視界を広範囲(180度以上)にカバーするためでしょうが、このモデルのコクピット(背面の赤色のパーツの部分)だと180度どころか360度カバーする必要があるため複眼だと追いつかないと思われます。が、資料用に買ったマンガ見てると、ニルバーシュは生きてるような感じなので生き物ということで納得して作業を進めます。
 閑話休題。黒目の部分。盛り上がってると色は塗りにくいし、塗り分けもしにくいのでピンバイスで逆に穴を開けます。

  
あまり上手く塗れませんでした…

 エアブラシで作業するのがメンド臭かったので筆で塗りました。黒目の所は穴を開けているのでイチイチ塗り分けないでもちゃんと黒目が表現できます。でも、まぁあまり上手く塗れてませんね。スイマセン。

 次に何故か関節部分に使われている金色の着色です。

  
まず銀色を吹きます

 金色については伝統的な方法をとりました。
 素直に金色使うと粒子が粗くて汚いし、クレオスの高い金色は予算的に厳しいのでまず黒色を塗ってからシルバーを吹き付けます。その後クリアーオレンジとクリアーイエローを適当に調色したのを薄く吹くと金色っぽくなります

     
金色っぽい? パーツの間にあると栄える…かな?

 次にタイヤについてです。ゴムの素材感を出すため、タイヤのベース色は水性塗料の黒と灰色系を調色しました。

     
オルファのコンパスカッター こんな風に切れます

 タイヤのバーニア部分のマスキングですが、円形にマスキングするのは少々骨が折れますので、オルファのコンパスカッターを使用します。これは見た目通り円形に切れる優れものですが、小さな円形には対応出来ないので1cm以下の円形には皮ポンチを使うなど工夫がいります。

     
真ん中を抜いて… マスキング完了

 完全に円形だとこのように割と簡単にマスキングが完了出来ます。後はホイルを塗って、同じ要領でバーニア部分をマスキングして完成です

  
タイヤの段差はサフが剥がれたため


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