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(April - May, 2010)
(Compiled by Haruo Hirose)
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(May 27, 2010)

エルヴィスを取り巻く 2つの名前を持った作曲家たち

 米国の2つの音楽著作権協会、 BMI と ASCAP の対立によって、 2つの名前を 使い分けなければならなかった ジェシー・ストーン (Jesse Stone)。 "Money Honey"、 "Like A Baby"、 "Down In The Alley" は Jesse Stone 名で、 "Shake, Rattle And Roll"、 "Flip, Flop And Fly" は チャールス・カルホーン (Charles Calhoun) 名で 作品を 発表しました。

 同じようなケースが 他の作曲家でもあります。 "Don't Be Cruel"、 "All Shook Up"、 "Paralyzed"、"Make Me Know It"、 "Return To Sender" などの作曲家 オティス・ブラックウェル (Otis Blackwell) は ジョン・ディヴンポート (John Davenport) の偽名で フィーバー (Fever) を発表してます。 よく オティス・ブラックウェルと 同一人物と 間違われる ロバート・ブラックウェル (Robert Blackwell) は レコード・プロデューサーでして、 "Long Tall Sally"、 "Rip It Up"、 "Ready Teddy" などの作品が 示すように リトル・リチャードの レコードを プロデュースした 人物です。

 "Ain't That Loving You Baby"、 "Doncha' Think It's Time"、 "Out Of Sight, Out Of Mind" の作曲家 クライド・オティス (Clyde Otis (BMI)) は クリフ・オーエンス (Cliff Owens (ASCAP)) の偽名で "Anyway You Want Me" を書きました。

 クライド・オティスと "Doncha' Think It's Time" で共作している ウィリー・ディクソン (Willie Dixon) は 有名歌手の ブルック・ベントン (Brook Benton) でして、 マイ・ベイブ (My Babe) の作曲家であり、 ブルース・シンガー、 ミュージシャン、 レコード・プロデューサーとして 有名なウィリー・ディクソン (Willie Dixon) とは 全くの別人なのです。

 偽名を使わずに 奥様の名前を使う方法もありました。 映画「ラブ・ミー・テンダー」の 挿入歌4曲の 作曲家となってる ベラ・マトソン (Vera Matson) は、 「ラブ・ミー・テンダー」の 音楽監督の ケン・ダービー (Ken Darby) の夫人で、 実際の作曲は ケン・ダービーが やっています。

 ラバーネッキン (Rubberneckin') の作者となってる バニー・ワーレン (Bunny Warren) は "Follow That Dream" など 数多くの作品を エルヴィスに提供した ベン・ワイズマン (Ben Weisman) 夫人です。

 コロンビア・レコードの大物プロデューサーだった ボブ・ジョンストン (Bob Johnston) は、 ジョイ・バイアース (Joy Byers) 夫人名で エルヴィスに提供された 全作品、 "Baby If You'll Give Me All Of Your Love"、 "C'mon Everybody"、 "Goin' Home"、 "Hard Knocks"、 "Hey, Hey, Hey"、 "It Hurts Me"、 "I've Got To Find My Baby"、 "Let Yourself Go"、 "Please Don't Stop Loving Me"、 "She's A Machine"、 "So Close, Yet So Far"、 "Stop, Look And Listen"、 "The Meanest Girl In Town"、 "There's A Brand New Day On The Horizon"、 "There Ain't Nothing Like A Song" のことを、 彼ひとりで書いたもの、 あるいは 夫人と共作したものだ と主張してます。



(May 27, 2010)

着色カラー版「監獄ロック」

 エルヴィスの3本目の出演作「監獄ロック」、 元々は白黒映画ですが、 後年、 着色されたカラー版が テレビ放映され、 ビデオも発売された ことがあります。 そのカラー版 「監獄ロック」の 市販ビデオ、 今では 手に入らないものと 思われてるでしょ? ところがどっこい、 アマゾンで 簡単に 手に入れることが できるのです。

 * 「監獄ロック」 (カラーバージョン) [VHS] (日本語字幕版)
 * "Jailhouse Rock" (COLORIZED VERSION) [VHS] (アメリカ版)



(May 24, 2010)


The Cues (アトランティック・レコードの スタジオ専属 コーラス・グループ)

 アトランティック・レコードのプロデューサー、 ジェシー・ストーン (Jesse Stone) は 1954年に スタジオ専属のバック・ コーラス・グループを 結成します。 グループ名は 「ザ・キューズ」 (The Cues) 。ところが 彼らの名前は レコード歌手によって、 あたかも別のグループのように 様々に変化します。 例えば、 ラバーン・ベイカーの レコードでは The Gliders、 アイボリー・ハンターの レコードでは The Ivory Tunes、 ジョー・ターナーの レコードでは The Blues Kings、 ルース・ブラウンの レコードでは The Rhythmakes という具合に。 名前は違えど、 歌ってるのは 同じ人たち、 ザ・キューズなのです。

 そのキューズのリード・シンガーが ジミー・ブリードラブ (Jimmy Breedlove) です。 ジミー・ブリードラブ、 馴染みのない名前ですが、 Follow That Dream Records から発売された 豪華CDブック "Writing For The King" に エルヴィス向けに 吹き込まれた 彼のデモ・レコードが 3曲も収められています。

Don't Ask Me Why - Jimmy Breedlove (Demo)
Hard Headed Woman - Jimmy Breedlove (Demo)
Pocketful Of Rainbows - Jimmy Breedlove (Demo)

 ジミー・ブリードラブは 1957年にLPアルバム "Jimmy Breedlove Sings Rock & Roll Hits" というのを 出してまして、 その内容が とても興味深いのです。 残念ながら 私は持ってませんので、 YouTube に アップされてるものだけ ここに紹介します。

Jailhouse Rock - Jimmy Breedlove (1957 LP Album)
Long Tall Sally - Jimmy Breedlove (1957 LP Album)
Whole Lotta Shakin' Goin' On - Jimmy Breedlove (1957 LP Album)

 ジミー・ブリードラブと同じく ザ・キューズに所属してたのが ロビー・カーク (Robie Kirk)。 ペン・ネームの方が エルヴィス世界では有名で、 オティス・ブラックウエルと組んで、 「心の届かぬラブレター」 など 多くの曲を エルヴィスに提供した ウィンフィールド・スコット (Winfield Scott) なのです。

 ウィンフィールド・スコットは 1955年に大ヒットした 「トゥイードル・ディー」 (Tweedle Dee) の作者で、 オリジナルの ラバーン・ベイカーの レコード、 カバーの ギョージア・ギブスの レコード、 そのどちらにおいても 彼のグループ、 ザ・キューズが バック・コーラスを 務めています。

Tweedle Dee - LaVern Baker & the Gliders
Tweedle Dee - Georgia Gibbs
Tweedle Dee - Winfield Scott
Tweedle Dee - Elvis Presley (Lousiana Hayride)



(May 22, 2010)


JESSE STONE alias Charles Calhoun
(ジェシー・ストーン、別名、チャールス・カルホーン)

 ジェシー・ストーン (Jesse Stone) は 1920年代から活躍する ジャズ・バンドの リーダーであり、 ピアニスト、 アレンジャー、 ソング・ライター、 レコード・プロデューサーとして 数多くのヒット曲を 生み出しました。 戦後、 アトランティック・レコードの プロデューサーとなり、 ベース・ラインや リズム・セクションを強調した "若者たちが踊れるジャズ" を始めたのです。 これが後の ロックンロール誕生 となります。

 ロックン・ロールの最初のヒット曲として よく紹介される 「シュブーン」の編曲は 彼ですし、 ドリフターズの 最初のヒット曲 「マネー・ハニー」など、 数多くの作品を 様々なアーティストに 提供しました。

Sh-Boom - The Chords
Money Honey - The Drifters
Money Honey - Elvis Presley
Like A Baby - Elvis Presley
Down In The Alley - Elvis Presley

 日本の音楽著作権協会 (JASRAC) に相当する 音楽著作権を管理する団体が、 アメリカでは BMI と ASCAP の2つの協会によって ほとんど独占されています。 そのため、 BMI に籍を置く作曲家は ASCAP に籍を置く作曲家と 共作できないなど 不都合なことが 起きたのです。

 このようなことで、 本名が使えなかった ジェシー・ストーン (ASCAP) は、 偽名のチャールス・カルホーン (BMI) として、 1954年に ジョー・ターナーに 「シェイク・ラトル・アンド・ロール」 を提供。 ビル・ヘイリーの カバー・バージョンも含めて 全米で大ヒットしました。

Shake, Rattle And Roll - Joe Turner
Shake, Rattle And Roll - Bill Haley & The Comets
Shake, Rattle And Roll - Elvis Presley

 ジェシー・ストーンは 1958年6月30日に 「闇に響く声」の挿入歌である 「ざりがに」 (Crawfish) を録音して、 The Stone Crushers の名前で RCA から シングル発売しました。

Crawfish - Elvis/Jesse Stone Mix



(May 20, 2010)

< エルヴィス関連 TV情報 >

BS-TBS (TBS系BSデジタル放送)
ゆらり散歩世界の街角 - #7 「メンフィス 〜 プレスリーを育んだ町」
  2010年05月26日(水) 20:00 〜 20:54
 
 ミシシッピ川に面する都市メンフィス。 綿花の集積地、 奴隷市として発展し ミシシッピ川が形成した 「ミシシッピ・デルタ」の 最上流部。 ミシシッピ川に沿った 崖の上の高台に 街は広がり、 街の北方は 中西部の豊かな 大平原が広がり、 南方には 南部の低湿地が広がる。 そんなメンフィスに 縁の深い エルヴィス・プレスリーの 生い立ちをたどる。



スカパー! Ch.257 CNNj
ラリー・キング・ライブ (Larry King Live)
  2010年05月29日(土) 18:00 〜 19:00
 
 CNNの人気長寿番組、“ラリー・キング・ライブ” 25周年記念の一環として、 過去の放送から 名場面をピック・アップ。 グレースランドから 生中継された 思い出の映像と共に プリシラも 出演の予定です。



スカパー! Ch.271 ミュージック・エア
BABY, THAT’S ROCK ‘N’ ROLL 〜 エルヴィス・プレスリー名曲秘話 (収録年:2007年)
  2010年06月09日(水) 22:00 〜 23:30
  2010年06月13日(日) 14:00 〜 15:30
  2010年06月22日(火) 22:00 〜 23:30
  2010年06月26日(土) 15:00 〜 16:30
 
 “ロックンロール”創成期の1950年代に、 その時代を代表する 数々の名曲を 世界に広めた 名プロデューサー、 ジェリー・リバー & マイク・ストラー。 ロックの殿堂入りを記念して、 彼らの アメリカ音楽史に 残した功績を辿る ドキュメンタリー。 エルヴィス・プレスリーや ウィリー・メィ “ビッグ・ママ” ソーントンらの 1950年代の 貴重な映像をはじめ、 同じく 名プロデューサーで知られる アリフ・マーディン、 ブラック・ミュージック界の大御所 スモーキー・ロビンソン、 ジョージ・ベンソン、 そして リバー&ストラー自身が ロックンロールの真髄と その音楽性を語ります。 耳馴染みのあの ロックンロール・サウンドの 秘話に迫る。



スカパー! Ch.795 懐かし音楽★グラフィティTV
紙ジャケ天国! エルヴィス・プレスリー編 (収録年:2008年)
  2010年06月10日(木) 01:00 〜 02:00
  2010年06月11日(金) 02:00 〜 03:00



(May 17, 2010)


8月11日発売決定!!
日本盤 「エルヴィス・オン・ツアー」 DVD & Blu-ray Disc

 アマゾンで予約受付を始めました。
* 「エルヴィス・オン・ツアー」日本盤 DVD \1,500 --> \1,350
* 「エルヴィス・オン・ツアー」日本盤 Blu-ray Disc \2,500 --> \2,250



(May 14, 2010)

ポケットが虹でいっぱい

 映画「G.I. ブルース」の挿入歌で、 エルヴィス・ファンに 広く愛されてる 「ポケットが虹でいっぱい」 (Pocketful Of Rainbows) 。 1993年に YMO (イエロー・マジック・オーケストラ) によって カバーされ、 TBSのドラマ 「さくらももこランド・ 谷口六三商店」の 主題歌に 使われたことを 知ってる人は ほとんど いないでしょう。 そのYMOの演奏に エルヴィスの歌声を オーバーダブ させてみました。

Pocketful Of Rainbows - Elvis Presley (G.I. Blues)

ポケットが虹でいっぱい - YMO



(May 12, 2010)

エルヴィスは ドンキホーテだったのか?

 「マイ・ウエイ」の歌詞を見ながら、 エルヴィスの歌を聴くと、 エルヴィスの生き方と ぴったり 重なりあい、 大いに 心に響くものが ありますが、 この「見果てぬ夢」も エルヴィスに 通じるものが あるように 感じました。


The Impossible Dream

To dream the impossible dream
To fight the unbeatable foe
To bear with unbearable sorrow
To run where the brave dare not go

To right the unrightable wrong
To be better far than you are
To try when your arms are too weary
To reach the unreachable star

This is my quest
To follow that star
No matter how hopeless
No matter how far

To fight for the right
Without question or pause
To be willing to march into hell
For a heavenly cause

And I know if I'll only be true
To this glorious quest
That my heart will lie peaceful and calm
When I'm laid to my rest

And the world will be better for this
That one man, scorned and covered with scars
Still strove with his last ounce of courage
To reach the unreachable star

And the world will be better for this
That one man, scorned and covered with scars
Still strove with his last ounce of courage
To reach the unreachable star
見果てぬ夢

叶わぬ夢を夢見て
無敵の敵と戦い
耐えがたき悲しみに耐え
勇者も避ける道を行く

正し難き不正を正し
遥かなる向上を目指し
腕が疲れ果つるとも
届かぬ星に手を伸ばす

これがわが旅
星を追いかけ
望みがなくても
どんなに遠くても

正義のために戦い
疑問も ためらいもなく
地獄へも突き進まん
大義のためならば

われが忠実である限り
この栄光の旅も
わが心 平穏にして
安息の時を迎えるだろう

やがて、世界は良くなるだろう
さげすまれ、 傷だらけになろうとも
最後の勇気を振りしぼり
手を伸ばそう 届かぬ星に

やがて、世界は良くなるだろう
さげすまれ、 傷だらけになろうとも
最後の勇気を振りしぼり
手を伸ばせ あの届かぬ星まで



(May 5, 2010)

「聴いて、シーラ」、 エルヴィスがプリシラに訴えた 「悲しみの夜」

 1974年9月2日、 ラスベガス公演の クロージング・ナイト。 この日のエルヴィスは 異様に感情が 高ぶっていた。 「聴いて、シーラ (Listen Cilla)」、 エルヴィスの窮状を訴えた このひと言は 客席にいたプリシラには 届かなかったのか?


It's Midnight

Maybe it's too late
I sometimes even hate myself for loving you
Tryin' to be strong
Then night-time comes along
And I start wanting you, wanting you
(Listen Cilla)
Where is all my self-control
I'm burnin' way down in my soul
And needing you

Wishin' I could be the man I tried to
Hating me for wanting to be with you
Knowin' you don't love me like you used to
But it's midnight, oh, and I miss you

It's gettin' late, I know that's when I am weak
Funny how things have a way
Of lookin' so much brighter in the daylight
I oughta go to bed
Try to straighten out my head and just forget you
Oh, but it's midnight and I miss you

It's gettin' late, I know that's when I am weak
Funny how things have a way
Of lookin' so much brighter in the daylight
I oughta go to bed
Try to straighten out my head and just forget you
Oh, but it's midnight and I miss you

It's midnight and I miss you
I miss you
悲しみの夜

もう手遅れだが
時々、君を想い続ける自分が嫌になる
強くあろうとしても
夜になれば
君を求め始める
(聴いて、シーラ)
自制できずに
心の奥で くすぶったままに
まだ君を求める

男らしくありたいと願っても
君を求める自分を恥じても
君に愛が残ってないと分かっていても
夜になると、ああ、君が恋しい

夜は弱気にさせると知っていても
可笑しなことだが
昼間は明るい気持ちでいれても
ベッドの中に入れば
頭を切り替え、君を忘れようとしても
ああ、夜になると、君が恋しい

夜は弱気にさせると知っていても
可笑しなことだが
昼間は明るい気持ちでいれても
ベッドの中に入れば
頭を切り替え、君を忘れようとしても
ああ、夜になると、君が恋しい

夜になると、君が恋しい
君が恋しい

 ビリー・エド・ウィーラー (Billy Edd Wheeler) - 僕は夜型人間で、 いつも仕事は 夜にしてたんだ。 「悲しみの夜 (It's Midnight)」は 昼に起こった夫婦喧嘩などを、 夜になって、 くよくよひとりで 思い出してる男を 描いたものなんだ。 元々の出だしの歌詞は "How come when it's late, sometimes I can't hate myself for loving you" (夜になって、 時々、まだ 君を愛してる自分が 憎めない) だったんだ。 これを ジェリー・チェスナットに 聞かせたら、 もっと素直な 歌詞の方が 良いんじゃないか ということで、 "Maybe it's too late, sometimes I even hate myself for loving you" (遅すぎるかもしれない。 でも、時々、 まだ君を愛してる 自分が嫌になる ことがある) に変えたんだ。 すごく良くなったので、 コーラス部分も ジェリーに任せたんだ。 このデモを聞いた エルヴィスは、 「この歌は 僕とプリシラのこと なのか?」 と訊いたそうだ。 全ての歌が エルヴィスの私生活を 歌ってるわけ ないじゃないか。 でも、 エルヴィスは共感を 覚えたのだろう。

 ジェリー・チェスナット (Jerry Chesnut) - ナッシュビルの郊外で ゴルフをやった帰り、 ビリー・エド・ウィーラーに 歌を手伝って欲しいと 頼まれたんだ。 彼の車の後部座席で ギターを弾きながら 完成させたんだ。 ナッシュビルで ヒル&レンジ出版を 任されてた エルヴィスの友人の ラマー・ファイク、 彼に 2,3曲渡した中の1曲が 「悲しみの夜」 だったんだ。 いざ、 レコーディングって時に 歌詞カードが 見当たらない。 それで、 僕が電話ごしに 歌詞を教えたんだ。 「悲しみの夜」は シングル盤で発売された。 僕はそれまで ちゃんと エルヴィスを 聴いたことが なかったんだ。 自分の仕事が 忙しくってね。 エルヴィスの歌を聴いて、 すごく感情が こもってたので、 感動したよ。 以来、エルヴィスは レコーディングする度に、 ラマーに 「ジェリーのとこに 行って来い」 って なったんだ。



(May 4, 2010)


Orianthi, "This Is It"

 昨年11月10日、ツアーの途中、グレースランドを訪問したオリアンティ。

プロモーションのために来日した オリアンティ



(May 1, 2010) (Apr.24, 2010)

< お詫び > 放送日を間違えました。 今夜はビートルズでした。 来週(5月8日)が エルヴィスの回です。

アメリカン・アイドル、課題曲はエルヴィス

 米国の人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」。 9人のファイナリストが エルヴィスの曲を 課題曲として 生き残りをかけた 注目の回 (米国では 4月14日に放送された)は、 日本では 5月8日に、 スカパー! FOX チャンネル (Ch.722)、 ケーブル・テレビ、 その他で 放送されます。

* 5月8日(土)21:00〜23:00、 本選、 9 ファイナリスト (シーズン9 #30)
* 5月9日(日)21:00〜22:00、 結果発表、 9 --> 7 (シーズン9 #31)

再放送
 (シーズン9 #30) 5/9, 12:00〜、 5/10, 9:30〜、 5/13, 17:00〜
 (シーズン9 #31) 5/10, 11:00〜、 5/14, 17:00〜

9人のファイナリストと歌った曲

  • Crystal Bowersox - Saved
  • Andrew Garcia - Hound Dog *
  • Tim Urban - Can't Help Falling In Love
  • Lee DeWyze - A Little Less Conversation
  • Aaron Kelly - Blue Suede Shoes
  • Siobhan Magnus - Suspicious Minds
  • Michael Lynche - In The Ghetto
  • Katie Stevens - Baby, What You Want Me To Do *
  • Casey James - Lawdy, Miss Clawdy



(May 1, 2010)

オリビアを聴いていたエルヴィス

 エルヴィスは オリビア・ニュートン・ジョンの 「レット・ミー・ビー・ゼア (Let Me Be There)」を 1974年1月から、 「愛しい貴方 (If You Love Me, Let Me Know)」を 1974年8月から レパートリーに入れて、 1974以後のコンサートの ほとんどで、 エルヴィスは 両方、又は片方を 歌ってます。 どちらも明るくて、 心躍る 素晴らしい曲ですよね。

 作者のジョン・ロスティル (John Rostill) は、 クリフ・リチャードの バック・バンドで有名な ザ・シャドウズの 途中加入メンバーで、 1973年11月26日、 自宅で エレキ・ギターを 触っていて、 感電して、 31才の若さで 亡くなりました。

Let It Be Me - The Shadows (左端がジョン・ロスティル)

If You Love Me, Let Me Know - Olivia Newton John
Let Me Be There - Olivia Newton John

O Come, All Ye Faithful - Elvis & Olivia Newton John (Christmas Duet)



(Apr.26, 2010) (Apr.19, 2010)

米国、8月3日発売、「エルヴィス・オン・ツアー」 DVD & Blu-ray

 (イメージ拡大)
 「エルヴィス・オン・ツアー」のブルーレイ版には ブックレットが付きますが、 DVD版には付きません。 ブルーレイは オール・リージョン、 DVDは リージョン1だと 思われます。


 (イメージ拡大)
 17-DVD ボックスセットにはブックレットと エルヴィスの メモラビリアの レプリカが9枚 付きます。


* Elvis On Tour (Blu-ray Disc with Booklet)
* Elvis On Tour (DVD)
* Elvis Blu-ray Collection (3 Blu-ray Discs)
* ELVIS: 75th Anniversary DVD Collection (17 DVDs with Booklet)



(Apr.16, 2010)

BLUES & SOUL RECORDS, No.93
(ブルース & ソウル・レコーズ 第93号)


2010年4月24日発売 (全国の書店、大型CD店)
1680円
特集:エルヴィス・プレスリー生誕75周年
  エルヴィスとブラック・ミュージック


 ★ ブラック・ミュージックにしびれて 〜 エルヴィスが愛した黒人音楽
 ★ エルヴィスがカヴァーしたリズム & ブルース 50選
 ★ 付録CDを聴く! エルヴィス縁のリズム & ブルース / ゴスペル選
 ★ ゴスペルを歌い続けて 〜 エルヴィスが生涯愛した ゴスペルの世界
 ★ キングの遺したソウルを求めて 〜 エルヴィスにみる ソウル・ミュージック
 ★ メンフィスよりブルースを込めて 〜 サム・フィリップスが光を当てた メンフィス・ブルース
 ★ エルヴィス以前の“白黒”融合 〜 黒人音楽を吸収したカントリー / ヒルビリー・シンガーたち

【付録CD】 Dear Elvis
 エルヴィスがカヴァーしたブルース / リズム & ブルース、 エルヴィスの初レコーディング曲 「マイ・ハピネス」の リズム & ブルース・ヴァージョン、 エルヴィス縁の ソングライターによる曲など、 エルヴィス関連曲を 中心に選曲。 後半には エルヴィスが生涯愛した ゴスペル (いずれも エルヴィスが 録音を残した曲) を収録しました。 エルヴィス 75回目の誕生日に このCDを捧げます。
  1. Feel So Bad - Lowell Fulson
  2. Do You Wanna Rock - The Cadets
  3. Let's Make Up - The Jacks
  4. Come What May - Etta James
  5. I Need You So - Jesse Belvin
  6. Harbor Lights - Jimmy Beasley
  7. Be Mine - Curley Williams & Group
  8. Be Lovey Dovey - The Rockets
  9. That Girl Of Mine - Pat Cupp
  10. Get With It - Charlie Feathers with Jody & Jerry
  11. She Rocks Me - Rosco Gordon
  12. Hands Off! - Donna Hightower
  13. Just To Say Hello - Jesse Belvin & Group
  14. Fools Rush In - The Cadets
  15. My Happiness - Jimmy Beasley
  16. He Touched Me - Brooklyn Allstars
  17. I Believe - The Harmonizing Four
  18. The Milky White Way - Rev. Oris Mays
  19. Amazing Grace - Clarence Fountain
  20. Precious Lord - B.B. King



(Apr.13, 2010)

エルヴィス・クラシック・ミステリー、 名曲探偵 アマちゃんデウス

「アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー」  "And I Love You So" (Don McLean)

作者が語る名曲誕生秘話

ドン・マクリーン (Don McLean)

 私は大のエルヴィス・ファンだったんだ。 彼のレコードで 好きだったのが "Paralyzed"。 オティス・ブラックウエルの作品で、 ヒット曲ではなかったけど、 一時期、 はまってた ことがあった。 "Don't Be Cruel" に似た サウンドの曲だよ。 それに、 "Doncha' Think It's Time" も好きだった。

 エルヴィスには天賦の才能があった。 どんなものだって 彼にかかれば 魅力的なものに なっちゃうんだ。 魔法のように。 神からの贈り物だよ。 エルヴィスが 汚い言葉を吐こうが、 舞台に寝転ぼうが、 言葉がもつれようが、 ファンは決して 彼から 離れようとしなかった。

 多くの人から、エルヴィスが私のことを話してた と聞かされたよ。 「ドン・マクリーンが この曲を書いた。 彼は偉大な ソングライターだ」 とかなんとかって。 彼から お褒めの言葉を戴いて、 こんなに嬉しいことは 他にないよ。 ジョダネアーズとも 20数年間一緒に 仕事をしている。 彼らといると、 エルヴィスになったような 気がするんだ。 彼らから エルヴィスの人柄についても 聞いてるよ。 男っぽい反面、 親思いの優しい少年のような ところもあった。 彼って そんな男だったんだ。 そんな彼だからこそ、 私の歌を 気に入ってくれたんだ。 彼の歌には 誰のよりも 感情がこもってる。 基本的に 彼は終着点なんだ。 エルヴィスに 歌ってもらえれば、 他はどうだっていいんだよ。

 「アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー」は、 サミー・カーン、 ジミー・バン・ヒューゼンの 作風を狙って 書いた曲なんだ。 フランク・シナトラに 似合うような スタンダード曲を 書いてみたかったんだ。 決して古くさい スタンダード曲でなく、 ちょっぴり おしゃれなスタンダード曲 ってことだよ。 「アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー」は 私の最初のアルバム "Tapestry" の中の1曲なんだけど、 私自身、 それほど 好きな曲じゃなかった。 ペリー・コモは チェット・アトキンスから 薦められて、 録音したんだ。 チェットは 私のファンで、 彼とは友達になったよ。 ペリー・コモのレコードは ミリオン・セラーになって、 私としては、 「良かった」、 ただそれだけだったんだ。

 そして、突然のように、 エルヴィスが 「トゥデイ」のアルバムのために、 「アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー」 を吹き込んだ。 あの頃のエルヴィスは、 アンディ・ウィリアムスや ジョニー・マティスが 歌いそうなものを 選んで録音していた。 きっと彼らは エルヴィスに合うと 考えたんだろう。 でも、エルヴィスは それ以上に 私の歌を 気に入ってたようなんだ。 スタジオで録音した だけでなく、 彼は 各地のコンサートでも 歌ったので、 数多くのバージョンや アウトテイクが 出回ってるんだ。 その点において、 私はエルヴィスに 興奮しっぱなしさ。 ただのヒット曲で終わらず、 別のところまで 引き上げてくれた って思いでさ。

 「アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー」は 確実に エルヴィスの ラブ・ソングの領域に 入ってるよね。 まるで、 バレンタイン・デイの チョコレートや キャンディ、 お花や ピンクの飾りつけ のようなものだよ。 まさに エルヴィスそのものさ。


And I Love You So

And I love you so
The people ask me how
How I've lived 'til now
I tell them I don't know

I guess they understand
How lonely life has been
But life began again
The day you took my hand

And yes I know
How lonely life can be
The shadows follow me
And the night won't set me free
But I don't let
The evening get me down
Now that you're around me

And you love me too
Your thoughts are just for me
You set my spirit free
I'm happy that you do

The book of life is brief
And once a page is read
All but love is dead
This is my belief
アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー

僕も君を愛してる
よく聞かれたんだ
今まで どうしてたのって
僕は答えられなかった

きっと分かってくれるだろう
一人暮らしがどんなものか
でも、僕はやり直したんだ
君と手を取った日に

知ってるさ
一人暮らしの現実を
影に怯えつづけ
夜も休まることがない
でも、今の僕は
夕闇に滅入ることはない
君がそばに いてくれるから

君も僕を 愛してるんだね
君は僕のことだけを考え
常に励ましてくれる
僕は幸せだ そんな君であって

「生命の書」って はかないもの
1度 読まれただけで
愛を残して 消えてゆく
そう僕は信じてる

And I Love You So - Don McLean

And I Love You So - Perry Como



(Apr. 8, 2010)

これは珍しい。 ターバンを巻いた エルヴィスの映像

1972年9月に撮影されたようです。 カリフォルニア州グレンドラの ディブ・ヘブラーの道場にて。 ディブ・ヘブラーの 子供たちや エド・パーカー、 バリー・エルウッドらが 映ってます。


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