www.ElvisWorld-Japan.com

(December, 2009)
(Compiled by Haruo Hirose)
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(Dec.26, 2009)

バカでもいいさ、 エルヴィスが好きな歌なら

 エルヴィスは世間の多くの「バカの壁」を 打ち破ってきました。 それと同時に 「バカの歌」も たくさん 歌ってたと、 「ヘイ・ジュード」のことを書きながら、 気づいた次第です。 タイトルに 「バカ (fool)」 が付くものだけでも 7曲、 歌詞に 「バカ」 が含まれるのまで入れると、 本当の 「フール」 アルバムが 出来上がります。 ざっと 思いついたのだけ ピックアップ してみました。

  • Fool 「フール」 1972年

    "Fool" (Elvis Presley)

    Fool, you didn't have to hurt her (バカ、彼女を傷つけるなんて)
    Fool, you didn't have to lose her (バカ、彼女を失うなんて)
    Fool, you only had to love her (バカ、ただ彼女を愛していれば)
    But now her love is gone (でも、もう彼女の愛は消えちまった)

    Fool, you could have made her want you (バカ、彼女に求められたのに)
    Fool, you could have made her love you (バカ、彼女に愛されたのに)
    Fool, you only had to love her (バカ、ただ彼女を愛していれば)
    But now her love is gone (でも、もう彼女の愛は消えちまった)

  • The Fool 「ザ・フール」 1970年

    "The Fool" (Elvis Presley)

    Gather round me buddy (さあ、みんな集まって)
    Raise your glasses high (グラスを持ち上げて)
    And drink to a fool, a crazy fool (この大バカ野郎に乾杯だ)
    Who told his baby goodbye (彼女にサヨナラと言った野郎に)
    Too late he found he loved her (気付くのが遅いんだよ)
    So much he wants to die (彼女が死ぬほど好きだなんて)

  • Fool, Fool, Fool 「フール、フール、フール」 1955年

    "Fool, Fool, Fool" (Elvis Presley)

    Fool, fool, fool (バカ、バカ、バカ)
    That I was to fall for you (それは君に惚れた俺のことさ)
    Well, fool, fool, fool (ああ、バカ、バカ、バカ)
    That I was to fall for you (それは君に惚れた俺のことさ)
    Well, I know what a fool I was (ああ、何て俺はバカな奴なんだろう)
    To think that you could love me, too. (君も俺に惚れると思ったよ)

  • A Fool Such As I 「ア・フール・サッチ・アズ・アイ」 1958年

    "A Fool Such As I" (Elvis Presley)

    Now and then there's a fool such as I (いつの世にも、俺みたいなバカはいるものさ)
    Pardon me, if I'm sentimental (許してくれ、俺が感傷的になっても)
    When we say goodbye (君と別れるときに)
    Don't be angry with me should I cry (怒らないで、俺が泣いても)
    When you're gone, yet I'll dream (君が行っても、俺は夢見るだろう)
    A little dream as years go by (小さな夢を、ずっと、ずっと先まで)
    Now and then there's a fool such as I (いつの世にも、俺みたいなバカはいるものさ)

  • Fools Fall In Love 「恋のあわてん坊」 1966年

    "Fools Fall In Love" (Elvis Presley)

    Fools fall in love in a hurry (バカな奴ほど せっかちな恋をする)
    Fools give their hearts much too soon (バカな奴ほど 早く心を許す)

  • Fools Rush In 「恋は愚かというけれど」 1971年

    "Fools Rush In" (Elvis Presley)

    Fools rush in (バカほど猛進するもの)
    Where angels fear to tread (天使でさえ恐れるところに)
    And so I come to you my love (そんな僕だから君のところにやってきた)
    My heart above my head (感情が理性に勝ったから)
    Though I see the danger there (危険だと分かっているさ)
    If there's a chance for me (でも、僕にチャンスがあるのなら)
    Then I don't care (そんなこと、気にしない)

  • If I'm A Fool 「イフ・アイム・ア・フール」 1969年

    "If I'm A Fool" (Elvis Presley)

    If I'm a fool for loving you (君を愛することで 僕がバカなら)
    Then that's just what I want to be (僕はそうありたいんだ)

歌詞の中に「バカ」が入ってるのも多いです。
  • Love Me 「ラブ・ミー」 1956年

    "Love Me" (Elvis Presley)

    Treat me like a fool (僕をバカにしてもいい)
    Treat me mean and cruel (僕に辛く、冷たくしてもいい)
    But love me (でも、愛して)

  • Can't Help Falling In Love 「好きにならずにいられない」 1961年

    "Can't Help Falling In Love" (Elvis Presley)

    Wise men say only fools rush in (バカな者ほど事を急ぐと言われても)
    But I can't help falling in love with you (君を好きにならずにいられない)

  • Love Me, Love The Life I Lead 「僕についてきておいで」 1971年

    "Love Me, Love The Life I Lead" (Elvis Presley)

    I am not a wise man (僕は賢くもないが)
    Neither am I a fool (バカでもない)
    But what I am the way (ただ、こんな僕に)
    The good Lord made me (神様がしたんだ)

  • Earth Angel 「アース・エンジェル」 1959年

    "Earth Angel" (Elvis Presley)

    Earth Angel, Earth Angel (この世の天使、この世の天使)
    The one I adore (憧れの君)
    Love you forever and ever more (君を愛する、永遠に)
    I'm just a fool (僕はただのバカ者)
    A fool in love with you (君に恋したバカ者さ)

  • What Now My Love 「そして今は」 1973年

    "What Now My Love" (Elvis Presley)

    What now my love (どうなるんだ、僕の愛は)
    Now that you're gone (君が去った今)
    I'd be a fool to go on and on (僕はバカ者、ただ生きてるだけの)



エルヴィスに歌って欲しかった「バカ」の歌、 一押しはこれ。

"What Kind Of Fool Am I?" 「愚かなる私」

"What Kind Of Fool Am I?" (Anthony Newley) (1分20秒頃から)

 1967年だったと思います。 私はミュージカルの 大ファンで、 NHK-FMで 月に一度、 土曜日の夕方に ミュージカルのLPを 紹介する番組を テープレコーダーに 録音しながら、 楽しみに 聞いていました。 その番組で 紹介されたのが "Stop The World, I Want To Get Off" という ブロードウェイ・ミュージカルの オリジナル・キャスト盤 でした。

 "Stop The World, I Want to Get Off" は 日本では無名のミュージカルですが、 "Gonna Build a Mountain", "Once in a Lifetime" そして "What Kind Of Fool Am I?" と、 3曲もの 名曲が生まれた ミュージカルです。 主役の アンソニー・ニューリーが ラストに歌う "What Kind of Fool Am I" が特に素晴らしくて、 このLPを 探し回りましたが、 何処にも売ってなくて、 その代わりに 見つけたのが、 当時の私が 大好きだった (エルヴィスが嫌っていた) ロバート・グーレの歌う "What Kind Of Fool Am I?" でした。 今でも "What Kind Of Fool Am I" は 10傑に入るほど 私の大好きな曲で、 エルヴィスが 歌っていれば、 どんなに素晴らしいものに なっていたか 想像できます。

 アンソニー・ニューリー (Anthony Newley) は 子供の頃から 映画・テレビ・舞台に 役者として活躍してまして、 有名なところで、 デビッド・リーン監督の 「オリバー・ツイスト」 (1948年) で、 オリバーの友人の ドジャー役、 「ドリトル先生、不思議な旅」 (1967年) では レックス・ハリスンの ドリトル先生の 助手役を演じてます。 この「ドリトル先生、不思議な旅」を 見たときは 私の想像と違って 彼は奇怪な人物に 見えました。

 また、アンソニー・ニューリーは レスリー・ブリカスとの 名コンビで、 60年代に 数々の大ヒット曲を 世に送り出しました。 "Who Can I Turn To", "Candy Man", "A Wonderful Day Like Today" など。 このことも ほとんど 知られてないのですが、 あの有名な 「007 ゴールドフィンガー」 は アンソニー・ニューリー、 レスリー・ブリカスと ジョン・バリーの共作で アンソニー・ニューリー自身が デモ・レコードを 録音しているのです。 このアンソニー・ニューリーの 「ゴールドフィンガー」 を1度聴いてみてください。 本当に素晴らしいですよ。

"007, Goldfinger" (Anthony Newley) (Original Demo Recording)



(Dec.25, 2009)

らっこ・アーティスト:エルヴィス・プレスリー  不穏の時、 キングは今・・・

 「エルヴィスの前には、何もなかった」と言ったのは、 ジョン・レノンだ。 もちろん、 エルヴィスとは キング・オブ・ロックンロールこと エルヴィス・プレスリーを指す。 そして、 86年、 エルヴィスが、 ロックンロールの 殿堂入りした際、 プレゼンターの 大役を果たしたのは ジョンの2人の息子 ジュリアンと ショーンだった。

 その時、 亡きエルヴィスの代役を任されたジョージ・クラインは、 こうふり返っている。 「私の人生の ハイライトのひとつで、 あの時ほど 晴れやかな気持ちを 抱いたことはなかった」と。 エルヴィスとは 中学のころからの友人で、 葬儀でも棺を抱えて 別れを惜しんだ。 エルヴィスの誘いで、 「監獄ロック」などの 映画にも出演した彼は、 エルヴィスについて こうも語る。 「孤独なスーパースター というイメージが強いが、 彼は スーパースターであることを 楽しんでいたよ。 それに、 友人もたくさんいて、 決して 孤独ではなかった」と。

 来年は、エルヴィス・プレスリー生誕75周年にあたる。 それにちなんで 75曲入りベスト盤が 発売される他、 誕生日の1月8日前後には 記念の催しが 世界各地で 行われる予定だ。 シルク・ドゥ・ソレイユの 「ヴィヴァ・エルヴィス」も、 ラスベガスでの ロングラン公演を控えている。

 死後30年以上たっても こうやって世界中で 愛される人はそうはいない。 なにしろ、 彼の登場を境に 歴史は変わったのだ。 ゴスペルやブルース、 R&Bに カントリーと、 全く異なる環境で はぐくまれた音楽が、 彼の肉体を借りて そこでぶつかり、 混じりあって 激しく化学反応を 起こした。 路地の隅っこで、 白人と黒人とが ひそかに交わしていた会話が、 太陽のもとに 引っ張り出され、 音楽に限りない未来が もたらされたのである。

 音楽ばかりか、他人に喜びを与えることを 何よりも自分の喜びとしていたと、 身近にいた人たちは 口をそろえる。 75歳になった時の 彼を想像しながら、 生きていれば どんな喜びを 我々に届けてくれたのだろうかと ふと思う。 日々の暮らしを 見まわしても、 世界の遠くに 視線を伸ばしても、 不穏で 不正ばかりが 目立つ世の中だ。 指標となる明かりは みえず、 深い闇の中で 息苦しさばかり 感じる。 こういう時代に 彼は、 どういう歌を 奏でようとしただろうか、 と。

 メンフィスにあるグレイスランドには、 毎年60万を超える人々が 訪れるという。 彼が住んでいた 思い出の場所だから というのはもちろんだが、 いまはむしろ 人々が救いを求めて足を運ぶ、 文字通りの 「慈悲の地」として 存在しているかのように 思えないでもない。 そして、 そこに眠る彼は、 ことのほか 静かで穏やかにみえた。 明日がそうあってほしいと 願うかのように。 (音楽評論家・天辰保文)



(Dec.24, 2009) (Dec.11, 2009)


 案内チラシ
☆ お知らせ !!
< Elvis 75th Anniversary >
エルヴィス・ウィーク in 神戸ハーバーランド

<日時> 2010年1月8日 (金) 〜 1月11日 (月・祝)

<会場> (入場無料)
    ● カルメニ 2F 神戸新聞ギャラリー (地図)
     JR 神戸駅 より海側へ徒歩5分
     エルヴィス像が建ってるビルです
    ● スペースシアター(ハーバーランド センタービル B1F)
    ● モザイク 2F 海の広場 (地図)
     JR 神戸駅 より海側へ徒歩10分

<イベント詳細> (入場無料) (出演者、時間、会場等 変更になる場合がございます)

1月8日 (金) 〜 1月11日 (月・祝)、 11:00 〜 17:00 (最終日のみ 〜16:30)
    ● 「エルヴィス・コレクション展」 (カルメニ 2F 神戸新聞ギャラリー)
      * エルヴィス Tシャツを100枚以上展示
      * 写真集、ポスター、パネル類の展示
      * エルヴィス・ファン所有 お宝グッズの展示
      * 「お気に入りTシャツ ベスト10」
        来場者のアンケートによりベスト10を選出、抽選で賞品プレゼント
      * エルヴィス・グッズ、中古レコードの販売
    ● 「エルヴィス映像上映会」 (スペースシアター、ハーパービジョン)
      * 1月8日 (金) (11:00 〜, 14:30 〜) 「ブルー・ハワイ」< (予定)
      * 1月9日 (土) (11:00 〜, 14:30 〜) 「エルヴィス・オン・ステージ」 (予定)
      * 1月10日 (日) (11:00 〜)      「 (作品未定) 」

1月9日 (土)
    ● 「ミニ・ライブ」 出演: エルヴィス・M・高倉 & ムーディーブルー
      * 13:30 〜 14:00 (モザイク 2F 海の広場)
      * 15:00 〜 15:30 (モザイク 2F 海の広場)
    ● 「ミニ・ライブ」 出演: エルヴィス 中野
      * 14:00 〜 14:30 (カルメニ 2F 神戸新聞ギャラリー)

1月10日 (日)
    ● 「カントリー・ダンス」 出演: アンバー・ウェーブ
      "エルヴィス & カントリー・ナンバーで踊ろう"
      * 14:00 〜 14:30 (センタービル B1F スペースシアター)
      * 15:00 〜 15:30 (センタービル B1F スペースシアター)
      * 16:00 〜 16:30 (モザイク 2F 海の広場)
    ● 「ミニ・ライブ」 出演: トミー 光本
      * 14:00 〜 14:30 (モザイク 2F 海の広場)
      * 15:00 〜 15:30 (モザイク 2F 海の広場)

1月11日 (月・祝)
    ● 「アコースティック・ミニ・ライブ」 出演: Kohji (幸治)
      * 14:00 〜 14:40 (カルメニ 2F 神戸新聞ギャラリー)

<主  催> ハーバーランド運営協議会、来街促進委員会
<運  営> エルヴィス・ウィーク推進委員会
<問合せ> 神戸ハーバーランド総合インフォメーション (Tel:078-360-3639)


   (地図拡大



(Dec.21, 2009)


 親愛なる友人へ、

 本年に於いても、 私たちは いくつかの エルヴィスの偉業を 讃えることができました。 ラスベガス、 インターナショナル・ホテル、 オープニング公演。 1969年、 アメリカン・サウンド・ スタジオでの レコーディング・セッション。 映画「ラスベガス万才」 45周年など。 世界中のファンの方々と お会いでき、 私たちと共に エルヴィスの音楽、 映画、 芸能界への貢献を 讃えることが できたことは、 まことに 喜ばしいことです。

 来たる2010年も、 エルヴィス・ファンにとって、 再び 喜ばしい年になるものと 楽しみにしております。 私たちに、 エルヴィスの過去、 エルヴィス 生誕75周年のイベント、 及び未来、 ラスベガス、 シルク・ド・ソレイユ 「ビバ・エルヴィス」公演、 その両方を讃える機会が やってきます。 これら 2つのイベントにおいて、 多くの人々に エルヴィスと 彼の音楽を 初めて 知らしめることができ、 そして、 世界の 数百万の仲間たちに 新しく加わった ファンの方々とも お会いできることでしょう。

 エルヴィス・プレスリーの名の下、 あなたの 限りなきサポートと お働きに 感謝すると共に、 ホリディ・シーズンを向かえ、 あなたとご家族に 幸福が訪れることを お祈りいたします。

プリシラ・プレスリー & リサ・マリー・プレスリー

"Silent Night" (Lisa Marie Presley)



(Dec.18, 2009)

エルヴィスは ちゃんとビートルズを 聴いていたのか?

「ヘイ・ジュード」のエルヴィスは ただ歌詞を知らなかっただけ (?)、
それとも、 そこには 隠されたメッセージが あったのか (?)

 1969年のメンフィス・セッションで エルヴィスは ビートルズの 「ヘイ・ジュード」を 録音しようとしました。 ところが 正しい歌詞が 分からなかったがために 未完成のままに セッションは 終わりました。 エルヴィスは 本当に 「ヘイ・ジュード」を 録音したかったのでしょうか?  録音したいならば 1行目の歌詞ぐらいは ちゃんと 覚えて来るでしょうに。

 それと、私が気になるところは、 エルヴィスが歌う この部分です。

"Don't you know that it's a fool, who plays it cool in making the world a little better"
 (バカじゃないの? カッコつけて、 世界を良くしようなんて奴)

"Don't you know that it's a fool, who plays it cool to taking the world upon your shoulder"
 (バカじゃないの? カッコつけて、 まるで 世界をひとりで 背負ってるような奴)

 この歌詞はエルヴィスの創作です。 実際の「ヘイ・ジュード」の歌詞は 下記のようになってます。

"For well you know that it's a fool, who plays it cool by making his world a little colder"
 (バカだと思うだろう。 カッコつけて、 やせ我慢してるような奴)

 私には、エルヴィスがビートルズに 「お前ら、 カッコつけやがって、 バッカじゃない!」 と言ってるように 聞こえるのですが、さあ、どうでしょう?

"Hey Jude" (Elvis Presley)

Hey Jude (Elvis Presley)

Hey Jude, don't be a fool
Take a sad song and make it better
The minute you let her into your heart
Then you can start to make it better

(*)
Hey Jude, don't let me down
Take a sad song and make it better
The minute you let her into your heart
Then you can start to make it better

(**)
Let it out and let it in
Hey Jude begin
To making the world a little better

Don't you know that it's a fool
Who plays it cool
In making the world a little better

(repeat *)

(repeat **)

Don't you know that it's a fool
Who plays it cool
To taking the world upon your shoulder

(repeat *)

Better, better, better....
Na na na na....
ヘイ・ジュード (エルヴィス)

ヘイ、ジュード、バカになるな
悲しい歌を歌って、気晴らししよう
君が彼女を受け入れることで
事態は良い方向に進むだろう

(*)
ヘイ、ジュード、ガッカリさせるな
悲しい歌を歌って、気晴らししよう
君が彼女を受け入れることで
事態は良い方向に進むだろう

(**)
さらけ出し、受け入れるんだ
ヘイ、ジュード、始めよう
世界を良くしたいのなら

バカだと思うだろう?
カッコつけてる奴を
世界を良くすることに

(repeat *)

(repeat **)

バカだと思うだろう?
カッコつけてる奴を
まるで世界をひとりで背負ってると

(repeat *)

Better, better, better....
Na na na na....

 「ヘイ・ジュード」のジュードとは ジョン・レノンの息子、 ジュリアンの愛称で、 オノ・ヨーコの出現で、 両親の結婚が破綻し、 ふさぎ込んでる ジュリアンを見た ポ−ル・マッカートニーが ジュリアンを 勇気づけるために 書いた曲です。 ジュリアンに 「オノ・ヨーコの存在を 受け入れなさい」と 説いてる 歌なのです。

"Hey Jude" (The Beatles)

Hey Jude (The Beatles)

Hey Jude don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better

Hey Jude don't be afraid
You were made to go out and get her
The minute you let her under your skin
Then you begin to make it better

And any time you feel the pain
Hey Jude, refrain
Don't carry the world upon your shoulders

For well you know that it's a fool
Who plays it cool
By making his world a little colder

Hey Jude don't let me down
You have found her now go and get her
Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better

So let it out and let it in
Hey Jude begin
You're waiting for someone to perform with

And don't you know that it's just you
Hey Jude you'll do
The movement you need is on your shoulder

Hey Jude don't make it bad
Take a sad song and make it better
Remember to let her under your skin
Then you'll begin to make it better

Better, better, better....
Na na na na....
ヘイ・ジュード (ザ・ビートルズ)

ヘイ、ジュード、悪くとるな
悲しい歌を歌って、気晴らししよう
君が彼女を受け入れようとすることで
事態は良い方向に進むだろう

ヘイ、ジュード、恐れるな
君から進んで彼女を受け入れよう
君が彼女を認めることで
事態は良い方向に進むだろう

心が痛む時はいつも
ヘイ、ジュード、こらえるんだ
世界をひとりで背負うことはない

バカだと思うだろう
カッコつけて
ただやせ我慢してるだけの奴を

ヘイ、ジュード、ガッカリさせるな
彼女を見つけたら、君から近づくんだ
彼女を受け入れようと努めれば
事態は良い方向に進めるだろう

さらけ出し、受け入れるんだ
ヘイ、ジュード、始めよう
いつまでも仲間を待ってるのか?

君しかいないんだよ
ヘイ・ジュード、君がやるんだ
全ては君の行動にかかってる

ヘイ、ジュード、悪くとるな
悲しい歌を歌って、気晴らししよう
彼女を認めようと努めれば
事態は良い方向に進むだろう

Better, better, better....
Na na na na....



(Dec.17, 2009) (Dec.16, 2009)

シルク・ド・ソレイユ、 "Viva Elvis"

New "Viva Elvis", Cirque du Soleil

New Cirque du Soleil Unveils "Viva ELVIS" - BRoll


(Dec.16, 2009)



"Viva Elvis" Preview

Priscilla Presley Interview (CMの後に始まります)

Sneak peek of "Viva Elvis" (右側のビデオをクリックして見る)

Las Vegas News (2分頃から "Viva Elvis")




 いよいよ、ラスベガスのシルク・ド・ソレイユの "Viva Elvis" のプレビュー公演が 12月18日から 始まりますす。 これに先立ち、 15日の夜(日本時間、16日)に VIP向けの オープニング・パフォーマンスが 行われるようです。 もちろん、 プリシラやリサも 出席します。 このプレビュー公演は より完璧なショーを 創り上げるための 準備公演の 意味合いが強く、 2月19日から始まる 本格的な ロングラン公演に向けて、 プレビュー公演期間中に、 ショーの内容の 組み換え、 変更等が 行われることになってます。

* ARIA Resort & Casino, Las Vegas
* Cirque du Soleil, "Viva Elvis"
* Facebook of "Viva Elvis"



(Dec. 9, 2009)

エッチな歌、誠実な歌、コミカルな歌。 3曲3様の味が楽しめる
エルヴィス、アン・マーグレットのデュエット

 1964年公開の映画「ラスベガス万才」では、 当初、 エルヴィスとアン・マーグレットの デュエット曲は 3曲 挿入される予定でした。 ところが 脚本の変更とかで 実際に撮影されたのは 「ザ・レディ・ラヴズ・ミー」 1曲のみ。 その1曲も エルヴィス存命中は レコード発売されることもなく、 エルヴィスのカタログから 消されていたのです。

 1963年7月11日、 エルヴィスとアン・マーグレットは レコーディング・スタジオで 初めて会いました (上の写真)。 そこで録音されたのが 「ユア・ザ・ボス」 (You're The Boss)、 「恋の讃歌」 (Today, Tomorrow And Forever)、 「ザ・レディ・ラヴズ・ミー」 (The Lady Loves Me) の3曲。 初対面にもかかわらず、 エルヴィスと アン・マーグレットの 息はピッタシ。 3曲とも 素晴らしい 出来栄えと なっています。



「ユア・ザ・ボス」 (You're The Boss)

 エルヴィスとアン・マーグレット、 「いったい、どっちがボスやねん?」 と突っ込みを 入れたくなりますが、 歌詞を よく読んでください。 「夜が更けて、 月の輝く時間になれば、 あなたがボスよ」 って。 はっきり言えば、 これは ベッドの上での 上下関係を 言ってるのです。 エルヴィスと アン・マーグレットが こんなエロい曲を 歌ってたなんて みなさん 知ってましたか?  こんなにセクシーな曲 "You're The Boss" は 1991年発売のCD "Elvis Sings Leiber And Stoller" で 初めて 発表されました。

"You're The Boss" (Elvis & Ann-Margret) (1963)

You're The Boss

When it comes to twistin'
I just got to keep insistin'
Oh baby, you sure do swing

* When it comes to twistin'
* I just got to keep insistin'
* Oh daddy, you are the king

Baby you got me beat up and down,
Inside out and across, oh yeah!

* But in the middle of the night
* When the moon is shining bright
* Ah! You're the boss

* Hey talkin about a dancin'
* And a down on romancin'
* Big daddy, you make the scene

Talkin' 'bout dancin'
And down on romancin'
Oh now baby, you are the queen

* When push comes to shove,
* When it comes down to love
* You're a hoss!

But in the middle of the night
When the moon is shining bright
Baby, you're the boss!

++ You're the best of everything
* You're a peach
You're a plum
* You're a diamond
You're a pearl

++ You're the best of everything
* Ah daddy you're my man
Baby you're my girl

Now when it comes to knowin'
Which way the wind is blowin'
Now baby, you sure are wise

* Yeah! When it comes to knowin'
* Which way the wind is blowin'
* Oh daddy, you take the prize

Baby you're a genius when it comes
To cooking up some chili sauce
Oh yeah!

* But in the middle of the night
* When the moon is shining bright
* Ahh, you're the boss

++ You're the boss
++ You're the boss
++ You're the boss

++ But in the middle of the night
++ When the moon is shining bright
++ Ahh, you're the boss
ユア・ザ・ボス

ツイストを踊らせれば、
俺は言うぜ、
ベイビー、お前って イカしてる

* ツイストを踊らせれば
* 私も言うわ
* ダディ、あなたって王様ね

ベイビー、俺は打ちのめされたぜ
お前にメロメロさ

* でも、夜が更けて
* 月の輝く時間になれば
* あなたがボスよ

* ダンスや
* 色事にかけては
* ダディ、あなたってさすがね

ダンスや
色事にかけては
ベイビー、お前だって女王じゃないか

* ここぞって時の押しの強さ
* 恋愛にかけては
* あなたって馬ね

でも、夜が更けて
月の輝く時間になれば、
ベイビー、お前がボスさ

++ 何をやらせてもあなたは最高
* まるでピーチね
まるでプラムね
* ダイアモンドね
真珠ね

++ 何をやらせてもあなたは最高
* あなたは私の男
お前は俺の女

風向きを読ませれば、
ベイビー、お前には敵わない


* 風向きを読ませれば
* ダディ、おなたの勝ちよ


ベイビー、お前って天才だよ
チリ・ソースを料理させたらね


* でも、夜が更けて
* 月の輝く時間になれば
* あなたがボスよ

++ あなたがボス
++ あなたがボス
++ あなたがボス

++ でも、夜が更けて
++ 月の輝く時間になれば
++ あなたがボスよ

"You're The Boss" (Jimmy Ricks & LaVern Baker) (1961)

 "You're The Boss"のオリジナルは ジミー・リックス & ラバーン・ベイカーによる 1961年の録音で、 頭の部分の歌詞が 少し異なってます。

Well, when it comes to bopping (バップを踊らせたら)
And natural finger popping (自然と指が鳴るぜ)
Baby, you sure do swing (ベイビー、お前って イカしてる)



「恋の讃歌」 (Today, Tomorrow And Forever)

 「恋の讃歌」。 エルヴィスのソロ・バージョンは 映画に入ってましたが、 このデュエット・バージョンは カットされました。 歌詞が まるで 結婚の誓いの言葉 そのものです。 ラストの 結婚式のシーンに 使用される予定だったに 違いありません。

 この素晴らしい "Today, Tomorrow And Forever" のデュエット・バージョンは、 エルヴィスの死後 25年も経った2002年に、 4枚組CD "Today, Tomorrow And Forever" に収められて、 初めて 陽の目をみたのです。

"Today, Tomorrow And Forever" (Elvis & Ann-Margret) (1963)

Today, Tomorrow And Forever

I give, give you my heart
Today, tomorrow and forever
You'll always be my love

I vow we'll never part
Today, tomorrow and forever
Long as there's stars above

The cares of life will fade away
As long as we're together
So stay, stay in my arms
Today, tomorrow and forever
You'll always be my love

* I give, give you my heart
* Today, tomorrow and forever
* You'll always be my love

++ The cares of life will fade away
++ As long as we're together
++ So stay, I stay
++ Stay in my arms, Stay in your arms
++ Today, tomorrow and forever
++ You'll always be my love

(Today, tomorrow and forever)
++ You'll always be my love
恋の讃歌

君に捧げます、僕の心を
今日も、明日も、そして永遠に
君はいつまでも僕の恋人だから

僕は誓う、決して別れないと
今日も、明日も、そして永遠に
空に星があるかぎり

生活の疲れも消えるだろう
二人が共にいる限り
ずっと僕の腕の中にいて
今日も、明日も、そして永遠に
君はいつまでも僕の恋人だから

* あなたに捧げます、私の心を
* 今日も、明日も、そして永遠に
* あなたはいつまでも私の恋人だから

++ 生活の疲れも消えるだろう
++ 二人が共にいる限り
ずっと僕の腕の中にいて
* (ずっと私のの腕の中にいて)
++ 今日も、明日も、そして永遠に
++ 君はいつまでも僕の恋人だから

(今日も、明日も、そして永遠に)
++ 君は永遠の僕の恋人



「ザ・レディ・ラヴズ・ミー」 (The Lady Loves Me)

 「ザ・レディ・ラヴズ・ミー」は 「ラスベガス万才」のDVDで 見ることが出来ますが、 字幕の歌詞の翻訳が いまいち 気に入りません。 それで、 私なりに 日本語訳に 挑戦してみました。 掛け合い漫才のような 可笑しさを 少しでも 伝えることが できたでしょうか? "The Lady Loves Me" は 1983年に LP "Elvis, A Legendary Performer, Vol.4" で 発表されました。

"The Lady Loves Me" (Elvis & Ann-Margret) (1963)

The Lady Loves Me

She loves me, she loves me not
She loves me, she loves me not
She loves me, she loves me, she loves me

The lady loves me and it shows
In spite of the way she turns up her nose
I'm her ideal, her hearts desire
Under that ice she's burning like fire
She'd like to cuddle up to me
She's playing hard to get
The lady loves me
But she doesn't know it yet

* The gentleman has savoir-faire
* As much as an elephant or a bear
* I'd like to take him for a spin
* Back to the zoo to visit his kin
* He's got about as much appeal
* As a soggy cigarette
* The lady loathes him
* But he doesn't know it yet

The lady's got a crush on me
* The gentleman's crazy obviously
The lady's dying to be kissed
* The gentleman needs a psychiatrist
* I'd rather kiss a rattlesnake
* Or play Russian roulette
The lady loves me
But she doesn't know it yet

She's falling fast, she's on the skids
* Both of his heads are flipping their lids
Tonight she'll hold me in her arms
* I'd rather be holding hydrogen bombs
* Will someone tell this Romeo
* I'm not his Juliet
The lady loves me
But she doesn't know it yet

She wants me
* Like poison ivy
Needs me
* Like a hole in the head
Everyone can see she's got it bad
* Ah he's mad!

* The gentleman is an egotist
I'm simply aware I'm hard to resist
* He's one man I could learn to hate
How's about having dinner at eight
* I'd rather dine with Frankenstein
* In a moonlight tete-a-tete
The lady loves me
But she doesn't know it yet

Oh yes she loves me
* Dig that shrinking violet
Oh she really loves me
* Here's one gal you'll never get
She love, love, loves me
* Would you like to make a bet
I said the lady loves me
* The gentleman's all wet
ザ・レディ・ラヴズ・ミー

惚れてる、惚れてない
惚れてる、惚れてない
惚れてる、惚れてる、惚れてる

彼女が僕に惚れてるのは明らかなのに
ツンと澄ました顔してる、
僕は彼女のタイプ、冷たく装っても
彼女の心の中は炎のように燃えてる
ほんとは僕に近づきたいのに
近寄り固く装ってる
僕に惚れてるのに
気付いてないだけ

* 彼って楽観主義者ね
* まるで象か熊のよう
* 彼を連れて行きたいわ
* 親戚に会わせに動物園へ
* 彼の魅力って
* まるで湿気たタバコ
* まるで嫌われてるのに
* 気付いてないの

僕に惚れてるんだろう
* 頭が狂ってるの
キスして欲しいくせに
* 精神科に行きなさいよ
* ヘビにキスする方がマシ
* ロシアン・ルーレットでもいいわ
僕に惚れてるのに
気付いてない

彼女は惚れっぽくて、今にも落ちそう
* 頭の内外が正気を失くしてる
今夜こそ彼女を抱いてやる
* 爆弾を抱く方がマシよ
* あのロミオ君に誰か言ってやって
* 私はシュリエットじゃないって
僕に惚れてるのに
気付いてない

僕が欲しいのに
* まるで毒草のようね
望んでるのに
* 空っぽの頭して
誰だって君の心はお見通しさ
* ああ、馬鹿らしい

* あなたってうぬぼれ屋さん
僕は単に抑えがきかないだけさ
* 私の嫌いなタイプなのよ
今夜、食事に行かない?
* フランケンシュタインの方がマシよ
* 月夜に二人っきりでも
僕に惚れてるのに
まだ気付いてない

はい、僕が好きなんだね
* 内気な娘でも探しなさい
本当は僕を好きなの
* あなただけはお断りよ
好き、好き、好き、なんだろう
* 賭けてみる?
僕を好きな方に
* あなたの負けよ!



(Dec. 7, 2009)


Photos from Cirque du Soleil, "Viva Elvis"

 12月18日にオープンする ラスベガスの シルク・ド・ソレイユの ショー、 "Viva Elvis" のリハーサル風景が 一部 公開されました。 左上の写真、 エルヴィスとプリシラを 演じるのは Leo Days と Talia Marino です。

"Viva Elvis" Rehearsal (USA Today)



(Dec. 2, 2009)


エルヴィスのカツラが 空を飛んだ(!?)
人騒がせな エルヴィスのカツラ疑惑

 2004年に発売されたDVD「ディフィニティヴ・エルヴィス」 。 この中のバーバラ・リーの発言が、 多くの日本のファンに、 エルヴィスはカツラを被ってるんじゃないか と疑念を抱かせる 原因となってるようです。 下記のこの部分です。

バーバラ・リーの紛らわしい発言

 バーバラ・リーの発言、 日本語字幕では このようになってます。

 ユーモアがあって、 いつもジョークを飛ばしていた。
 女友達と一緒に会いに行った時のことよ。 彼は部屋にいたけど、 どこか変なの。 そのうち、 チャーリーを相手に 空手の練習が始まった。 でも熱中しすぎて、 カツラが飛んだの。 どう反応していいか 分からず、 皆 じっとしていたわ。 エルヴィスは カツラを拾って、 被り直し、 皆を笑わせると、 練習を続けたの。

 まるで、エルヴィスは普段からカツラを被っていたように 聞こえますよね。 これがエルヴィス流の ジョークだってことが 全く伝わってきません。 この時のことは 彼女の著書、 "The King, McQueen And The Love Machine" の中にも 書かれています。

 エルヴィスにとって 時間潰しするのに 空手が 最も楽しいことだったの。 チャーリーの顔近くに キックを入れて、 彼が怖がるのを見て、 大笑いしていたの。
 彼がハイ・キックした時、 彼の頭から 何かが飛んだことがあった。 沈黙が襲ったわ。 その時に 彼が変だった原因が 分かったの。 彼は一日中 カツラを被っていたのよ。 数秒間、 私たちはパニックになったわ。 誰も声が出ない状況だった。 エルヴィスは ゆっくりとカツラを拾いに 歩いて行って、 笑いながら 頭に戻したの。 そして空手を続けた。
 エルヴィスが合図をしたように、 私たちは大笑いして、 やっと 私は全ての状況が 理解できたの。 疑いなく彼って ユニークな人だったの。 カツラは 彼の新しいオモチャだったのよ。 リスト・ガードや フラッシュ・ライトと 同じようにね。 彼って 何でもすぐに 飽きる性格だったの。 だから、 生活を楽しむのに、 彼はいつも 新しい何かを探していたの。

 エルヴィスの場合はオモチャのカツラでしたが、 パット・ブーンの場合は 悲しいことに、 生放送中に 本物のカツラを 飛ばしました。

カツラを飛ばした パット・ブーン



バーバラ・リー・インタビュー
 (2001年、「ディフィニティヴ・エルヴィス」用の 元テープより)

Q : ようこそ、バーバラ。 初めてエルヴィスに会った経緯から 話して下さい。

A : MGM映画の社長だったジム・オーブリーと私は 交際していて、 彼が 「エルヴィス・オン・ステージ」を 撮影中のエルヴィスに会いに ラスベガスに行った際、 私も彼に同伴したの。 エルヴィスのショーを見て、 ショーの後に エルヴィスの楽屋を訪ねて、 彼と会うことができた。 そんなところね。

Q : 彼と初めて会って、 どのような話をされたのですか?

A : 彼の楽屋で初めて会ったの。 部屋の真ん中に テーブルがあって、 私は リーキー・ネルソンの奥様の クリスと話してたの。 何か視線を感じたので、 振り返ると エルヴィスが私を 見つめていた。

Q : エルヴィスにはカリスマがあったでしょ?

A : そう、すごいの。 美しい瞳と あの笑顔よね。

Q : おしゃべりの内容は どのようなものでしたか?

A : 最初の時は 彼から尋ねてきたの。 私の出身地とか名前を。 ジョージア出身と話すと、 彼は 「ジョージア・ピーチ(Georgia peach)だね」って 私をからかったの。 そして、 美辞麗句を並べ立て、 「また会えないの?」 「ショーを見に来ないの?」って。 私は「イエス」と 答えたわ。 すると彼は 手馴れた様子で、 机の下から ペンとメモ用紙を 私に渡したの。 断るなんて 出来ないでしょ。 相手はキングなんだから。

Q : どちらか言えば、 エルヴィスが あなたに惚れたのですね?

A : そうかもね。

Q : 次に逢ったのは?

A : 翌週の木曜日。 一晩だけのつもりでいたの。 週末に 予定が入っていたから。 でも、 エルヴィスが 「週末もずっといいだろう?」と 言うものだから、 予定を変更しちゃったわ。

Q : そして、エルヴィスと ロマンチックな関係に なったのですね?

A : 自然の成り行きでね。 そりゃ ロマンチックな関係にならないほうが 無理ってものよ。 彼はゴージャスで、 痩せていて、 美しくて、 ハンサムで、 カリスマがあって、 キングなの。 セクシーで キスが上手だったわ。

Q : エルヴィスはすぐに あなたの緊張を 解きほぐしましたか?

A : 瞬く間にね。 二人とも田舎の出だし、 昔からの知り合いのようだったわ。 二人とも 南部の出身で、 私はジョージア、 彼はテネシー。 成長期のバックグランドや、 バプチスト教会だったり、 共通点が多かったの。

Q : エルヴィスが話したことで、 ちょっと変わっていたことは ありましたか?

A : スピリチュアルなことに 彼は興味を持っていて、 女性たちにも 本や哲学に 興味を持たせようとしたの。 彼のお気に入りの本は "The Impersonal Life" や "Remember Be Here Now" だったわ。

Q : エルヴィスと他の芸能人とでは 何が違っていましたか?

A : エルヴィスにはソウルがあったわ。 彼の舞台や歌、 毎日の生活に それが表れていたわ。 人に対する接し方も 彼は違っていた。 彼は親切で、 何でも与える人だったの。

Q : 彼からの贈り物は何でしょうか?

A : メルセデスを買ってもらったわ。 彼にとって タイミングが全てなの。 彼が メルセデスを買ってる場に たまたま私がいただけのことなの。 ガンも宝石も服も 買ってもらったわ。

Q : エルヴィスとは どのような頻度で 会われてたのですか?

A : スケジュールが許す限りね。 私はモデルや映画の 仕事をしていたし、 彼にも彼の仕事があった。 それに彼は 複数の女性と 付き合ってたでしょ? 私のスケジュールが 空いていて、 彼がフリーだった時にだけ 一緒になれたの。

Q : 二人は 本気には ならなかったのですか?

A : 彼は既婚者だったので、 真剣に考えたことは なかったわね。

Q : 彼は 演技や他にやりたいこととか 話しましたか?

A : 演技について 話したことはなかったわ。 彼はずっと映画をやってきて、 あの頃は ヒルトンのショーに 集中していたの。 彼は生の観客の前で 歌うことの方を 楽しんでたの。

Q : 彼から あなたの演技についてのアドバイスは?

A : 無かったわ。 1度、彼の前で 歌ったことがあって、 「良い声をしてるね」って。

Q : エルヴィスと一緒に 歌ったことがあるのですね?

A : グレースランドのピアノのとこで歌ったわ。 「アメージング・グレイス」や 教会の歌。 楽しかった。

Q : エルヴィスの周りの男性たちと 仲良くなりましたか?

A : ジョー・エスポジトよ。 だって、エルヴィスと会う時は いつも彼が連絡係だったから。 それで、 エルヴィスが亡くなるまで、 ジョーとは 連絡を取り合っていたの。

Q : 特別なエルヴィスの思い出って ありますか?

A : グレースランドのピアノで 歌ったことかしら。 グレースランドの寝室でも よく歌ったわ。 思い出すわ。 彼はシャルル・ボワイエの歌が お気に入りだったの。

Q : 彼とは どのような場所に出かけましたか? 遊園地とか他に?

A : 彼の家には全て行ったわね。 メンフィスの映画館も。 彼はよく映画館を借り切って、 みんなで出かけたの。 彼はユーモアがあって、 いつだって ふざけていた。 グレースランドにいる時の彼は、 他の何処にいる時よりも 楽しそうだったわ。

Q : どのようなイタズラをしましたか?

A : 彼は その時々で お気に入りのものがあったの。 カラテだったり、 フラッシュ・ライトだったり、 アーム・バンド、バッジ、 いつも何か 新しいオモチャを見つけては 楽しんでたの。

Q : 何か思い出すことがありますか?

A : そうね。こんなことがあったわ。 パームスプリングスの彼の家に 女友達を連れて 遊びに行ったときのこと。 部屋に入ると、 彼がいたんだけど、 何かいつもと 違って見えたの。 その時は 何か解からなかったわ。 暫らくして、 彼が空手着に着替えて、 チャーリーと 空手の練習を やり始めたの。 彼が熱中してやってると、 突然、 カツラが飛んだのよ。 みんな 固まってしまったわ。 どうしていいか 分からなかったからよ。 みんな 笑うことも出来なかった。 すると 彼が笑って、 カツラを拾って、 頭に戻したので、 みんなも笑い出して、 彼らは空手の練習を続けた。

Q : カツラをつけて 空手の練習をやってたのですか?

A : そうなの。あの週末は ずっとカツラをつけていたの。 気に入ってたのよ。

Q : 彼自身の髪形に 似てましたか?

A : 前髪よりも大きくて、 ちょっと変てこだったわ。 カツラだと分かって、 納得したわ。

Q : どうして彼は そんなことをしてたのでしょうか?

A : 新しいオモチャだったの。 彼はふざけてたのよ。

Q : エルヴィスの気前の良さに関する思い出って ありますか?

A : エルヴィスの気前の良さは 誰でも知ってることなんだけど、 ガン・ショップでの出来事よね。 若いカップルの男の方が ライフルを 欲しそうに見ていたの。 見るからに 欲しいんだけど お金が無いって 風だったわ。 そこで、 エルヴィスが彼に買い与えたの。 彼の驚きようたら なかったわね。

Q : 大佐には会いましたか?

A : 1度会ったわ。 エルヴィスとツアーをしてた時。 バロン・ヒルトンの飛行機から 降りた時に、 大佐が 「ハイ、バーバラ!」と 言ったの。 彼が私の名前を知ってたので 驚いたことを 覚えているわ。

Q : リサ・マリーの思い出は ありますか?

A : 彼女にも1度だけ会ってるの。 ホームビーヒルズの彼の家で。 彼女はまだ小さくて 7歳ぐらいだったかしら。 居間の床に座り込んで、 お人形の髪を 櫛でとかしていたわ。 歌に合わせて光る箱があって、 それに合わせて 歌っていたの。 父親の歌よ。 私が「ハイ」と言うと、 彼女も「ハイ」と 返事をした。 それだけだったわ。 彼女はずっと お人形の髪を 櫛でとかしていて、 私には 興味がなかったみたい。

Q : 初めてエルヴィスを見たのは テレビでしたか?

A : 「エド・サリバン・ショー」だった。 確か、 2年生か3年生だったわね。 テレビの彼に合わせて 踊ってたら、 「早く寝なさい」って、 追いやられたの。

Q : その時からエルヴィスは好きだった?

A : まちがいなく好きだったわ。

Q : お気に入りの歌は?

A : 悲しい歌が好きなんだけど、"It's Now Or Never" "American Trilogy" "The First Time Ever I Saw Your Face" なんかが好き。

Q : 彼があなたに歌って聞かせた 特別な歌ってありますか?

A : 彼がどの女性にも歌っていたのが "The First Time Ever I Saw Your Face" なの。 これがいいのよね。

"The First Time Ever I Saw Your Face" by Elvis Presley

Q : 彼の映画で好きなのは?

A : "Jailhouse Rock" と "King Creole" は好き。 "Love Me Tender" は嫌い。 だって 彼が死ぬでしょ。 死んで欲しくなかったの。 デブラ・パジェットと 彼が恋に落ちて、 最期まで添い遂げて欲しかったの。 悲しかったわ。

Q : エルヴィスと最後に会ったのは?

A : 1976年だったかしら。 リサ・マリーに会った時よ。 ベッドで 彼が私に 聖書を読んで聞かせてくれてたの。 いろんな本を読んだり、 人生について語りあったりしたの。 基本的に 部屋に二人だけで こもりっきりで、 食事だって、 私が取りに行って、 ベッドの上で 座って食べてたの。

Q : エルヴィスは いつも女性に そばにいて欲しかった。 ひとりになりたくなかった。

A : その通り。彼は話し相手が欲しかったの。 彼はよく聞いてくれる人を 望んでいて、 彼もまた聞き上手だったわ。 諺にあるでしょ。 「先生が生徒を育て、 生徒が先生を育てる」 (When the pupil is ready the teacher is willing, and the teachers willing when the pupils ready) そんなものかしら。

Q : エルヴィスが亡くなった時は、 何をされてましたか?

A : 私はメキシコで フォードのコマーシャルを 撮影していたの。 ホテルの部屋で 出かける準備をしていたの。 TVで葬式の模様が映しだされてたのは 見てたんだけど、 スペイン語だったし、 エルヴィスのとは 気付かなくて、 誰か重要人物が死んだ ぐらいにしか 思わなかったの。 そして、 送迎のリムジンの運転手が 「エルヴィス・プレスリーが 亡くなくなりましたね」 と言ったの。 ショックだったわ。 仕事から帰ると ジョーからのメッセージが 届いていたの。

Q : エルヴィスが亡くなって 4半生記が過ぎた今でも 何故に彼は スーパースターでいられるのでしょうか?

A : 彼には永遠に素晴らしいスピリットがあったからよ。 彼は親切な心と、 美しい声の持ち主だった。 彼の声に勝る人って 今だに出てこないわね。 彼を取り巻く全てのものが マジックのようだわ。 彼は持てる全てを 観客に届けてた。 ソウルに 優しさに 愛を。 南部紳士たるものが 身体からにじみ出ていたの。 あの皮肉屋の ジム・オーブリーでさえ エルヴィスを崇めていたんだから。

Q : ミスター・オーブリーは あなたがエルヴィスに会ってるのを どのように思ってたのでしょうか?

A : まあ、少しはやきもちを焼いてたかもね。 でも、 私を責めたりはしなかった。 彼だって 女だったら エルヴィスに会いに行くでしょうよ。

Q : 今、あなたは何をされてるのですか?

A : 1979年に引退して、 今は プレイボーイ誌の写真の コーディネイターをしてるの。 プレイボーイ・マンションに 入りびたりよ。 70年代に戻ったみたい。

Q : ヒュー・ヘフナーとの仕事はいかがですか?

A : 彼は素晴らしい人よ。尊敬してるし、 崇拝もしてる。 彼も エルヴィスや スティーブ・マックイーンと同じ、 時代を代表する人よ。

Q : あなたのキャリアの中で 楽しかった思い出は 何でしょうか?

A : 映画「ジュニア・ボナー」かしら。 スティーブ・マックイーンと サム・ペキンパーの 二人の偉人と 撮影を共にできたこと。 スティーブは素晴らしい俳優で、 決して派手な演技はしない 人だったの。 彼に演技指導してもらったのよ。 サムじゃなかったわ。 ロック・ハドソンとの仕事も 楽しかったわ。 二人は私のお気に入りね。

Q : バーバラ、今日はありがとうございました。



 バーバラ・リーのインタビューの中で、 エルヴィスは シャルル・ボワイエの歌が お気に入りだったと 言ってますよね。 エルヴィスは 往年の大スター、 シャルル・ボワイエが 1966年に出した「語り」のLP, "Where Does Love Go" が特にお気に入りで、 その中から "Softly As I Leave You" を彼自身も レコーディングしています。

"Softly As I Leave You" by Charles Boyer
"Softly As I Leave You" by Elvis Presley

 シャルル・ボワイエのLP "Where Does Love Go" の中には "What Now My Love" も入っています。 もちろん シャルル・ボワイエの場合は "What Now My Love" を歌うのではなく、 語っているのですが、 エルヴィスも "What Now My Love" を途中で歌わずに 語った時があります。 下記の 1973.2.23 のショーでは 明らかにエルヴィスは 風邪を引いていて、 声が出ないので 語ったと思いますが、 1976.12.4 のショーの時はどうでしょう? エルヴィスは 風邪を引いてません。 私の想像になりますが、 もしかしたら エルヴィスは シャルル・ボワイエのように 1度語ってみたかったのでは ないでしょうか。

"What Now My Love" by Elvis Presley (1973.2.23)
"What Now My Love" by Elvis Presley (1976.12.4)


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