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入札方式
官庁を中心に採用されている方式です。建物の内容や規模に合わせて数社を指名し、図面に基づいて積算をしてもらい同じ日時に同時に値段を入札してもらう方法です。入札時には落札予定価格を決めておく必要があります。官庁の場合、それぞれ官庁の単価があり、それを積み上げて予算を決定しますが、民間の場合は、設計事務所が中心となって図面に基づき予算を決定していきます。落札予定価格より安い金額のなかで一番安い業者が落札となります。施工内容が悪くなるのを防ぐために最低制限価格を設定する場合があります。この場合は最低制限価格以下の場合失格となります。受注を期待する側にとってはある程度平等な発注方式といえます。住民の税金を使って発注する場合、平等性という観点が特別重視されますので、現段階としては最良なのかもしれません。民間発注の場合、受注側に対し特別平等性を考える必要もありませんし、指名する業者の施工能力にも差がありますから、金額を重視した入札方式は、特に住宅の場合向いていないように思われます。


見積合わせ方式
入札方式に似た方式ですが、必ずしも金額の最低である業者に決定するとは限らないというところが違う点です。入札方式でも述べたように、施工業者に得意、不得意や施工能力の差がありますので、そのあたりを考慮しながら、金額とあわせて判断していくことになります。見積もられた金額に間違いがないか、図面内容に対し、拾い落しがないかなどをチェックするのが設計事務所の大事な仕事になります。数社から見積を徴収して業者を決める場合、住宅であれば特に見積合わせ方式のほうが入札方式より向いていると思われます。ただ、業者決定する方法があいまいな部分があるので、数社の中から1社を選ぶ際、設計事務所と充分協議の上決定しないと、情に流されたりして後で後悔することもあります。いずれにしても、施工実績や内容を充分把握できる業者を中心に指名することが必要で、価格が安いことだけにひかれて発注して、出来上がりに不満が残らないようにしたいものです。


特命方式
特定の1社に決めて見積を徴収する方法です。競争がないため価格の比較ができない点が欠点です。発注者が予定価格を定められないと業者から提出された見積価格が妥当かどうか不安が残ります。こういった不安を解消し、建物の予定価格をしっかりと見極めることが設計事務所の仕事です。特命となると、どうしても割高な価格になる可能性がありますが、住宅発注は価格だけでは決めることはできません。住まい手の思いが施工者に十分伝わり、丁寧な仕事がしてもらえるかどうかが重要です。そのためにも、特命で発注する業者には価格だけでないすばらしいものが要求されるはずです。単なる知り合いだとか、できるだけ安くがんばるといわれたとか、親戚筋にあたるからなど、安易な理由で特命発注を行なうべきではありません。特命の場合、業者をあらかじめ決めて相談できるわけですから、施工に関わる大工さんや下請け業者なども十分把握することができます。住宅の出来上がりの良否は、建材が安く仕入れられるなどよりも、大工さんを始めとする職人さんの腕にかかってくることを考えると重要な発注形態といえると思います。


分離発注方式
住まい手が元請である工務店を通さずに各工種の職人さんに直接発注する方式です。昔、大工さんが仕事を行なう場合この方式がとられることが多くありました。全体を取り仕切る工務店が存在しないため、工期が長くかかったり、住まいの全体の責任を誰が取るのかの問題があります。信頼できる職人さんを多く知っている場合は可能ですが、工務店の管理費が必要ない代わりに、かえって各工種の費用が高くつく場合もよくあります。最近では、住まい手の変わりに設計事務所が間に入って分離発注をおこなう方式もありますが、住まい手が直接発注する場合と同じく、工期の問題や責任の問題が発生します。設計事務所に対して、設計以外の管理費もかかりますが、各工種の見積もりを広い範囲で徴収することにより、価格を下げる方法を採用しているようです。しかしながら、各職人同士が見知らぬ関係であったりするために、現場での協調性に問題が発生することが考えられます。また、将来のメンテナンスについても不安が残ります。


三和総合設計(株)のおすすめ発注方式は
三和総合設計(株)ではどんな発注方式もそれなりのメリット、デメリットがあるわけですから限定して考えているわけではありません。
しかし、特別な場合を除き、住宅においては特命方式が一番適当ではないかと考えています。上記にも述べたように、住宅のできの良し悪しは施工に関わる職人さんの腕一つであると言えます。住宅は工業製品ではないですから、職人さんの腕だけではなく、気持一つでまったく違ったものとなります。また、設計段階で大工さんやその他の職人さんの知恵なども入れ込むことができます。木を活かした建物であれば優秀な職人さんの知恵が活かされることになります。一般の工務店の場合、良い材料などを見つけた場合、前もって購入しておくこともよくあります。ありきたりの材料ではなく、自然美を活かした銘木材を使いたい場合、相談のうえ図面に記載し、手持ちの良材を安く使わせてもらうことも可能です。何の当てもなく材料を図面に記載し、見積もり合わせした場合、とんでもなく高い値段が入れられることになります。見積合わせで前もって図面に指定があった場合は、別の良材を持っていてもそれに変更することはできないからです。
住宅の価格は建設時の価格だけではなく、維持管理の費用、どれだけ長持ちするかなどいろいろな条件が絡んできます。三和総合設計(株)では今までの経験や資料の蓄積、市場調査などにより、発注時の妥当な価格を設定し、最も良い住宅を造りあげるとともに、かけられた費用が住まいづくりに無駄なく使われることも想定し、請負業者の選定を考えています。

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