止揚学園の梅の木も満開です。裏山からは鶯の声も聞こえだしました。
3月6日、止揚学園に入園している方たちの父親の会(お母様も)と兄弟姉妹の会を行いました。
会を始めるにあたって園長の福井生さんが、止揚学園の現状と未来への展望を語りました。
「入園している仲間たちの約半数以上の親の方が亡くなっています。
これまで止揚学園は親の方と深い信頼で結ばれ歩んできました。これからもこの信頼を深めていきます。
でも、障がいをもつ仲間たちや親の方が年を重ねていく中で、これからは兄弟姉妹の方々との関係がとても重要となってきています。
止揚学園に入園している人たちは、いつも心のことばで私たちに語りかけてくれています。この心のことばが私たちと心をつなげてくれて、53年間を歩んでくることが出来ました。
今も、これからも仲間たちの心のことばに耳を傾け、歩んでいこうとしている私や職員をどうぞ信頼してください。みんなが神様の御許に笑顔で召されるまで、ずっとずっと共に歩んでいきます。
親の会・兄弟姉妹の会の皆さんも、この仲間たちを真ん中にしてこれまで以上に心と心をつなげて歩んでいきましょう。」
兄弟姉妹の方、親の方々もそれぞれの思いを語られました。
とよこさんの還暦のお祝いを皆でしました。プレゼントの赤いカーディガンがとってもお似合いです。
この後は、皆で手作り餃子や、春巻き、焼き豚などの食事を囲み楽しいひと時を持ちました。
これまで、毎年父親の会を開催してきました。
今年から未来のことを考えて、兄弟姉妹合同で行いました。
笑いと涙が溢れた時でした。明るい未来を見出したひと時でした。
「今の社会は強いことが求められています。その中で止揚学園は弱い人たちの集まりです。
でも今日、これだけの弱い人が沢山集まったら強くなれるのだということをしみじみ感じました。
聖書でパウロが言っている「弱いことこそ強いのです。」という言葉は本当だと思います。
人間の強さを誇るのではなく、弱いことを受け入れなければと思っていましたが、弱い人が集まって生まれる温かい真実の強さは誇ってよいのだと思いました。」
園長 福井 生 最後のことばより