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(Jan.-Feb. 2015)
(Compiled by Haruo Hirose)
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(Feb.25, 2015)

エルヴィス と リー・メジャース

 あなたは知ってますか?  エルヴィスの映画に リー・メジャースが出ていることを。

 リー・メジャースといえば、 「バークレー牧場」や 「600万ドルの男」で、 60年代後半から 70年代にかけて、 日本でも とても人気がありました。 そんな彼が エルヴィス映画に 内緒(?)で 出ていたのです。 映画「ブルー・マイアミ (Clambake)」の 開始から20分過ぎの ホテル・ラウンジのシーン、 口ひげをたくわえた給仕が エルヴィスと シェリー・フェブレイが 話してる後ろを 横切ります。 それがリー・メジャースなのです。

 また別のこの写真は、 「ブルー・マイアミ」撮影中の エルヴィスと リー・メジャースを撮った プライベート・フィルムの スクリーン・キャプチャーで、 元の映像を YouTubeにアップしようかなと 思ったのですが、 どのDVDに入ってたのか、 思い出せませんでした。

 エルヴィスとリー・メジャースは、 彼がまだ無名の頃からの知り合いで、 リー・メジャースは エルヴィスの周りを うろついていました。 1964年、 「フロリダ万才 (Girl Happy)」 の撮影中、 リー・メジャースと メリー・アン・モブリーは 恋仲になるのですが、 まだ貧乏なリー・メジャースは 自家用車を持ってなくて、 別の恋人の車を借りて、 メリー・アン・モブリーを デートに誘うのです。 リー・メジャースの 節度の無さに呆れた メリー・アン・モブリーは リー・メジャースと別れる 決心をしたのです。

仲が良かった頃のメリー・アン・モブリーと リー・メジャース

 1975年3月27日、ラスベガス公演中のエルヴィスを リー・メジャースは訪ねます。 エルヴィスは彼を ステージに上げて、 「600万ドルの男」のように、 スローモーションで 走らせました。 そして、 当時 シャンプーのCMに出ていた リー・メジャースの奥さんに エルヴィスは、 TLC・ネックレスを 贈りたいので、 会わせろと 迫るのですが、 リー・メジャースは それを拒否したのです。 それも当然なことで、 リー・メジャースは エルヴィスの女癖の悪さか、 奥さんの浮気癖を 警戒したのでしょう。

 その時の リー・メジャースの奥さんとは ファラ・フォーセット です。 彼女が 「チャーリーズ・エンジェル」で 有名になる 約1年前のことです。 当時、私は ファラ・フォーセット が有名になった後に リー・メジャースと 結婚したと 思ってたのですが、 実際は 1973年に彼らは 結婚してたのですね。 エルヴィスに 会わせたくない気持ちは よく分かります。 当時の ファラ・フォーセットの 人気は凄く、 ファッション・リーダー的な存在で、 松田聖子の いわゆる 「聖子ちゃんカット」も ファラ・フォーセットの髪形を 真似たものでした。

 1965年「バークレー牧場 (The Big Valley)」で 一躍人気者になった リー・メジャースですが、 エルヴィスに似た雰囲気を 持ってましたね。 リー・メジャースの 話によると、 1975年のエルヴィスは ペントハウスから ショールームの楽屋まで、 車椅子で 移動してたようで、 ある時、 リー・メジャースが その車椅子に 座っていると、 お付きの人が 間違えて 車椅子を押して行ったそうで、 その後をあわてた エルヴィスが 追いかけて来たそうです。 笑い話ですね。

「バークレー牧場」のオープニング・タイトル

 「バークレー牧場」は日本で人気のあった 最後のTV西部劇シリーズ だったように思います。 母親で牧場主役の バーバラ・スタンウィックも 良かったですね。 バーバラ・スタンウィックは 「青春カーニバル (Roustabout)」で エルヴィスと 共演してますが、 戦前からの大スターで、 彼女の映画は 今見ても どの作品も面白いです。 「レディ・イヴ」 「群集」 「深夜の告白」 「クリスマス・イン・コネチカット」 等々。

 下記の映像は 1941年公開の「Ball Of Fire」から 「ドラム・ブギー」、 ジーン・クルーパの 代表的ナンバーで 日本のジャズ・シーンにも 多大な影響を与えました。 バーバラ・スタンウィックの歌は 残念ながら 吹き替えです。

"Drum Boogie" - Ball Of Fire
Barbara Stanwyck with Gene Krupa & His Orchestra

 私は「バークレー牧場」と「600万ドルの男」は ほとんど見てるのですが、 1981年から始まった 「フォール・ガイ、 俺たち賞金稼ぎ」は 見てませんでした。 「フォール・ガイ」の リー・メジャースは 共同制作者も 兼ねてましたので、 レッド・ウエストなどの エルヴィス関係者も よく出ているようです。

The Fall Guy - Manhunter (1983年、プリシラ・プレスリー出演。 綺麗ですね)

The Fall Guy - Cool Hand Colt (1984年 リンダ・トンプソン出演)

 下記の「フォール・ガイ」の映像は、 エルヴィスの インパーソネーター大会が メインの回の一部です。 全篇アップされてないのが 残念ですが、 最後の場面の、 リー・メジャースが 胸のTCB・ネックレスを 握り締めるところ、 あのネックレスは エルヴィスがプレゼントした 本物のTCB・ネックレスです。
The Fall Guy - Dead Ringer (1985.09.26 放映)



(Feb.23, 2015)

エルヴィス と ナタリー・ウッド

 エルヴィスに「ウエスト・サイド・ストーリー」のトニー役のオファーがあり、 パーカー大佐が 無理難題を言って、 断った、 なんて話が まことしやかに 伝わってきますが、 これは全くの作り話でしょう。 エルヴィスのスケジュールと 「ウエスト・サイド・ストーリー」の 撮影スケジュールを 照らし合わせれば、 すぐに分かることなのです。

 「ウエスト・サイド・ストーリー」は 1960年の4月に リハーサルを開始し、 7月のニューヨーク・ロケから 撮影に入りました。 エルヴィスは、 1958年10月に ハル・ウオリスと 除隊後第1作の 映画を撮る契約を 結んでおり、 1959年8月には、 ハル・ウオリス自身が ドイツに渡り、 「GI・ブルース」の 背景撮影を行いました。 「やさしく愛して」の 大ヒットを飛ばした 20世紀フォックスとも エルヴィスは 除隊前に 2本の契約を結んでおり、 1960年のエルヴィスは 3本の映画撮影が 決まっていて、 がんじがらめの 状態だったのです。 1960年11月に ユナイテッドと 2本の契約 (「夢の渚」と 「恋のKOパンチ」) を結んでますから、 1961年に 「ウエスト・サイド・ストーリー」の 撮影が始まったのなら、 エルヴィスの出演も 考えられたかも 知れません。

 何しろ私の原点は「ウエスト・サイド・ストーリー」ですから、 「ウエスト・サイド・ストーリー」に関しては、 ビデオ、 レーザー・ディスク、 DVD、 ブルー・レイと 全て買い揃えて 持ってます。 ナタリー・ウッドの歌声が マーニ・ニクソンによって 吹き替えられたのは 周知の事実ですが、 元々は ナタリー・ウッドの歌声で 撮影は進められたのです。 「ウエスト・サイド・ストーリー」の 特典映像に入っていた メイキング・ビデオの中に、 カットされた ナタリー・ウッド自身の歌声も 収められています。

"Tonight" - West Side Story (ナタリー・ウッド自身の歌)
"I Feel Pretty" - West Side Story (ナタリー・ウッド自身の歌)

 ナタリー・ウッドが出演した「理由なき反抗」と「草原の輝き」は、 私たち 団塊世代の 思い出の作品ですね。 他にも 1965年に公開された 「グレート・レース」も 私の大好きな映画でして、 この中で ナタリー・ウッドが歌った "The Sweetheart Tree" は私の愛唱歌となってます。 私はこの歌だけは ナタリー・ウッド自身が 歌ってるものと 信じて、 疑ってなかったのですが、 ああ、 ショック、 これも 吹き替えだったのです。

"The Sweetheart Tree" - The Great Race (ジャッキー・ワードの吹き替え)

 この曲はアカデミー賞のベスト歌曲部門にノミネートされましたが、 受賞は逃しました。 これなんか 吹き替えなくても、 ナタリー・ウッドの歌唱力で 十分に 歌えそうなものですが、 調べてみると、 結局のところ ナタリー・ウッド自身の 歌声が使われたのは 1962年公開の 「ジプシー」だけだと 分かりました。

映画「ジプシー (Gypsy)」全篇
 0:39:05〜 "Little Lamb" (ナタリー・ウッド自身の歌)
 2:00:00〜 "Let Me Entertain You" (ナタリー・ウッド自身の歌)

 1965年のナタリー・ウッドが R・レッドフォードと共演した映画 「サンセット物語 (Inside Daisy Clover)」 の中でも 彼女が歌ってる場面が あるのですが、 ジャッキー・ワードの歌声に 吹き替えらえて 公開されました。 しかし これも ナタリー・ウッド自身の歌声も 残されてます。

"You're Gonna Hear From Me" - Inside Daisy Clover (ナタリー・ウッド自身の歌)
"The Circus Is A Wacky World" - Inside Daisy Clover (ナタリー・ウッド自身の歌)

 今日、アカデミー賞授賞式の中継を見てたのですが、 レディ・ガガの 「サウンド・オブ・ミュージック」 トリビュート・メドレーは 素晴らしかったですね。 しかし、 昔の ハリウッドの映画界は 恐ろしい所で、 あのジュリー・アンドリュースの 歌声でさえも、 ちょっと悪ければ、 吹き替えられる 恐れがあったのです。 下記の映像が その証拠で、 マーニ・ニクソンが 吹き替えの準備を していました。

Marni Nixon Dubbing Test - Sound Of Music

 実際に、1954年公開の映画「カルメン (Carmen Jones)」の主役だった ハリー・ベラフォンテは、 オペラチックに歌えない という理由で、 全曲が吹き替えられました。 エルヴィスが トニー役に 選ばれたとしても、 もし、 オペラチックに 「マリア」が歌えなければ、 吹き替えられる 懸念もあったのです。



(Feb.19, 2015)

ミステリー・トレイン (Mystery Train) のミステリー

 「ミステリー・トレイン」を聴いていて、 ずっと謎なのが 冒頭の歌詞です。 「ミステリー・トレイン」の 歌詞を検索すると、 下記の2種類が 出てきます。

Train I ride, sixteen coaches long
Train arrive, sixteen coaches long

 さて、"I ride" と "arrive"、 どちらが正しいのでしょうか?  エルヴィスの音楽出版社発行の 楽譜を確かめると、 "Train I ride, sixteen coaches long" と載っています。 しかし、 どうもこれだと 歌詞の辻褄が 合わなくなってくるのです。 歌の主人公は 駅で 彼女が出て行くのを眺め、 戻ってくるのを 待っているのであり、 列車に乗って、出て行くことは 無いと思うのです。

 オリジナルはジュニア・パーカーの作品なのですが、 曲の冒頭の歌詞は 30年代の カーター・ファミリーのヒット曲 "Worried Man Blues" の一部を 無断借用したと 言われており、 その歌詞は このようになってます。

The train arrived sixteen coaches long
The train arrived sixteen coaches long
The girl I love is on that train and gone

 私は "Train arrive" が正しいと思うのですが・・・。

Mystery Train (意訳)

列車が到着する、16両編成だ
列車が到着する、16両編成だ
あの黒い列車は俺の彼女を乗せて行く

列車は曲がって去って行く
列車は曲がって去って行く
俺の彼女を連れて行きやがって、2度とやるなよ

列車が真っ直ぐやって来る
列車が真っ直ぐやって来る
俺の彼女を連れて来る、俺のものってことさ



(Feb.16, 2015)

エディ・グレアム (Eddie Graham)、 もうひとりの エルヴィス・ドラマー

 昨年発売された "Elvis: That's the Way It Is, Deluxe Edition" の中の 完全ライヴを収めたCDを 聞いて下さい。 6回のショーの内、 "'70/8/12/MS" を除く 5回のショーに於いて、 メンバー紹介の中で、 エルヴィスは特別に ジョー・ガーショ・オーケストラの メンバーのひとりを 紹介しています。 映画「エルヴィス・オン・ステージ」では 最終の編集で カットされましたが、 エルヴィスが メンバーを紹介する部分も 実際に撮影されました。 下の映像で 確認することができます。

 エディ・グレアムの名前は知らなくても、 彼の顔はお馴染みでしょう。 映画「オン・ステージ」の中で、 ティンパニーや シンバルを叩いている 小柄な髭面の男性が彼です。 上の映像では、 "Kettle Drums, Eddie Graham" と紹介してますが、 CD "The On Stage Season" ('70/2/23/MS)では、 エルヴィスは彼を、 "Pa Kettle" という有名なコメディアンの名前と "Kettle Drum (ティンパニー)" をもじった 紹介をしてます。 彼はオーケストラの一員として 1970から71年まで エルヴィスのバックで 演奏したようですが、 エルヴィスが 彼を紹介したのは、 エルヴィスが 彼の演奏を 高く評価していた 証しでしょう。 彼は今も現役で 頑張ってるようです。

Eddie Graham - Caravan
(この映像は ベンチャーズやハナ肇の パフォーマンスを 思い出させてくれますね)

 どうして今、彼の名前が出てきたかと言いますと、 ラスベガスに インターナショナル・ホテルが 建設された時、 巨大なショールームの 専属オーケストラに ハリー・ジェームス・オーケストラを 呼ぶ予定だったのです。 ところが ハリー・ジェームスが 固辞したので、 急遽、 ボビー・モリスを呼んだのです。 ボビー・モリスは 元々はジャズ・ドラマーで、 50年代から60年代にかけて、 全米で 5本の指に入る 人気ドラマーでした。

(Bobby Morris)

 50年代から60年代にかけて、 日本では特に ドラムの人気が高く、 テレビでも 白木秀雄、 ジョージ川口、 フランキー堺らの 「ドラム合戦」を よく見たものですが、 日本全国で 「ドラム合戦」が 繰り広げられたようで、 ボビー・モリスも来日して、 「ドラム合戦」に 参加したことが あるそうです。 石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」は この「ドラム合戦」をヒントに 映画化されました。 「ボビー・モリスの来日」 を検索していたら、 エディ・グレアムが ヒットしたのでした。



(Feb.10, 2015)

「エルヴィス、ザッツ・ザ・ウェイ・イット・イズ」(極音)上映

立川シネマ・ツー (JR立川駅より徒歩6分)
東京都立川市曙町2-42-26  (地図)

毎月19日は「立川エルヴィスの日」続映決定!!

■ 「ELVIS: That's The Way It Is」
■上映時間 2/19 (木) : @ 13:00〜



(Feb. 7, 2015)

 WOWOWの番組表を見ておりましたら、 イデス・ヘッド (イーディス・ヘッド Edith Head) のドキュメンタリー番組が 放送されると知り 、彼女のことが 懐かしく 思い出されました。

 今でこそ、 「エルヴィスの衣装デザイナーは?」 と訊かれれば、 真っ先に思い浮かぶのは ビル・ビルーですが、 私たち映画時代からの エルヴィス・ファンにとって、 映画のオープニング・クレジットに イデス・ヘッドの名前が 出てくるだけで、 大いに喜んだものなのです。 何しろ生涯で35度も アカデミー賞衣装部門に ノミネートされ、 「ローマの休日」など、 8度のオスカー受賞に輝き、 50年代の日本の ファッション界にも 多大な影響を与えました。 パラマウント映画の 専属衣装デザイナーで あったことから、 「ブルー・ハワイ」など エルヴィスのパラマウント映画、 全9作品の衣装も 担当しました。 このドキュメンタリーに エルヴィスが出てくるとは 思えませんが、 彼女の生涯には 大いに興味があるところです。

 写真、左からパーカー大佐、イデス・ヘッド、エルヴィス、パーカー大佐夫人、ハル・ウォリス

 右は「アカプルコの海」のスティール写真ですが、 エルヴィスはノー・タックの ベルトレスのズボンを 穿いてますよね。 1963年当時の日本には ベルトレスのズボンは 無かったように思います。 ベルトレスのズボンを よく見かけるようになったのは、 その数年後の 60年代末期だったように 思うのです。

 同じく右の「アカプルコの海」の写真で、 エルヴィスは シャツの半そでを まくって着てますよね。 私が中学か高校生だったころ、 半そでを まくって着ていたら、 エルヴィスの真似だと 言われたことがあります。 特にエルヴィスを意識して 着ていたわけでは なかったのですが、 50年代の エルヴィスの写真を見ると、 ほとんど 半そでシャツを まくって着ています。 無意識のうちに エルヴィス・ファッションが 擦り込まれていたようです。

ノンフィクションW 映画衣装の巨匠イデス・ヘッド 〜 8つのオスカー像が語る "美の革命"

放送 WOWOW 2月12日(木)午前 8:15 〜 9:00

番組紹介/解説
 ハリウッド映画の黄金期、 オードリー・ヘプバーン、 グレイス・ケリー、 エリザベス・テイラーら ファッション・アイコンたちの衣装は、 ほとんど イデス・ヘッドという 女性デザイナーが 製作していた。 アカデミー賞 衣装デザイン賞に 8度輝いた彼女が、 現在に遺した影響とは? 映画を通じて 「女性を一番美しく見せる方法」 を追求した彼女の ファッション哲学に迫る。
 生涯で1000本以上の作品に関わり、 アカデミー賞衣装デザイン賞に8度輝いた 伝説の衣装デザイナー、 イデス・ヘッド(1897〜1981)。 名匠アルフレッド・ヒッチコック監督から 「できる限り現場にいるように」 と言われるなど、 多くの映画人から 絶大な信頼を集め、 監督と女優との間をつなぐ 存在でもあった。 2013年12月には アメリカで 彼女を題材にした舞台が 上演されるなど、 いま再び注目を集めている。
 番組では 彼女のオードリー・ヘプバーンとの関係に注目。 特に『麗しのサブリナ』('54) では オードリーが指名したデザイナー、 ジバンシィとの確執についてなど、 当時の関係者が 「今だから話せる事実」を証言。 「私はファッション・デザイナーではない」 という発言にも代表される 「衣装デザイナー」 としての "誇 り"。 服が主張するのではなく ストーリーを支え、 女優をきれいに見せる 「技」にこだわった イデスのファッション哲学を 浮き彫りにする。



(Jan.31, 2015)

「ジャパニーズ・エルヴィスを探せ 2015」 参加者募集中 (ラジオ関西)



(Jan.21, 2015)


  (拡大写真

やっと疑問が解消しました

 10年ほど前、上の写真を見つけた時、 エルヴィスの右隣の女優さんの 名前が分からなくて、 長谷川裕見子さんが 経営されてた 「船越旅館」に メールを送って、 尋ねました。 その時のお答えが 「南田洋子さん」 だったので、 そのように このHPで紹介しました。 ところがその後、 「南田洋子さん」でなく 「南左斗子さん」だと 判明しました。 苗字に同じ 「南」がつくことから、 長谷川裕見子さんの 勘違いだと 思いました。

 最近になって、 この写真が撮影された 正確な日付が知りたくて、 調べてましたら、 どの海外のサイトでも、 写真のキャプションで、 エルヴィスの 右隣の女優の名前が Yoko Minamida (南田洋子) に なっているのです。 2012年に発行された "King Creole, Frame By Frame" という 分厚い写真集に "Yoko Minamida" と書かれたことから 広まったと 思われるのですが、 この間違いは 全く 私の責任でもあります。

 今回、調べてる内に 現地の新聞の切り抜きを 見つけました。 上の切り抜き、 「日本の使節団、月曜に到着」 の記事の中では 「6名のトップ女優たち、 高峰秀子、 長谷川裕見子、 南田洋子、 宇治みさ子が含まれる」 と書かれてあります。 下の写真付きの記事では 「タイムズ・スクエアを散策する 日本のスター、 南左斗子、 長谷川裕見子」 とあります。 実際の訪問団は 6名の女優であり、 その中に 南田洋子も入っていたのです。

 ところが 南田洋子の写ってる写真だけがありません。 南田洋子は ドタ・キャンしたのか、 または 体調を崩して 公式行事に 出席できなかったのか、 などと 詮索していると、 下記の映像を発見しました。 これは 1958年1月23日、 ニューヨークの "Museum Of Modern Arts" で開催された "Japanese Film Week" の開幕式典で 撮影されたものです。 この中にちゃんと 南田洋子も写ってます。 当時の南田洋子で思い出すのは、 吉永小百合主演の 「青い山脈」で 南田洋子は 芸者の役をやっていました。 間違いなく あの映画と同じ顔の、 可愛い南田洋子が ここに写っております。 これでやっと 私の疑問が 解消された次第です。

 エルヴィスの写真の日付は まだ分かりませんが、 下の高峰秀子が マーロン・ブランド他と 一緒に写ってる写真が 1958年1月16日の撮影で、 1月20日に 一行はニューヨーク入り してますから、 1月16日前後に エルヴィスに会ったと 推測されます。 エルヴィスは 「闇に響く声」の撮影を 抜け出して来たような 服装ですが、 まだ「闇に響く声」の撮影は 始まっておらず、 衣装合わせか、 リハーサルの段階だったと 思います。 エルヴィスの服装ですが、 「闇に響く声」を 見直しましたが、 このシャツを エルヴィスは 映画の中では 着てないように 見えます。

 また、6名の女優を含む使節団一行は、 1月26日の 「エド・サリバン・ショー」の 生放送にも 出演しました。



(Jan.18, 2015)

 <エルヴィス関連 ラジオ番組のお知らせ>

日曜喫茶室 「プレスリーに愛をこめて」

NHK-FM
1月25日(日)12時15分 〜 14時00分 (105分)

歌手、俳優 - ささきいさお
早稲田大学教授 - ジェームス・M・バーグマン
ジャーナリスト - 轡田隆史
[司会] はかま満緒、小泉裕美子



(Jan.18, 2015)

宝塚にエルヴィスが・・・

 昨日、宝塚で上演中の雪組、「ルパン三世」 「ファンシー・ガイ!」を観に行きましたら、 第二部の 「ファンシー・ガイ!」の中で、 エルヴィス・メドレーが 歌われました。 何度も宝塚を観てますが、 エルヴィスの曲が 歌われることはあっても、 一幕全部が エルヴィスになったのは 初めて観ました。 派手な衣装はもちろん、 宝塚の男役の リーゼント頭も 結構、様になってました。

 2011年に「オーシャンズ11」が上演された時、 製作発表のPR映像では 「ア・リトル・レス・カンヴァセーション」が 使われていたのに、 実際の公演では 出てこなくて、 ガッカリしたものです。 今回、私のお目当ての 大湖せしるは 第一部の峰不二子役では 見せ場が無く、 エルヴィスのバックで 踊ってる時の方が カッコ良かったです。



(Jan.13, 2015) (Dec.29, 2014) (Dec.27, 2014)

「エルヴィス、ザッツ・ザ・ウェイ・イット・イズ」(極音)上映

立川シネマ・ツー (JR立川駅より徒歩6分)
東京都立川市曙町2-42-26  (地図)

毎月19日は「立川エルヴィスの日」続映決定!
さらに、 1月8日の生誕日も!

 12月19日、場内はたくさんのお客様で埋め尽くされ、 2014年最後の 「立川エルヴィスの日」は 幕を閉じました。 そして、 重大な発表も させていただきました。

 毎月19日の「立川エルヴィスの日」は 2015年も続映します!

 そして、生誕80周年を迎える2015年1月は 生誕日である 1月8日(木)と 「立川エルヴィスの日」を含む 1月17日(土)〜23日(金) に開催いたします。

作品■ 「ELVIS: That's The Way It Is」
上映時間■ 1/8 (木) : @ 13:45〜 A 18:15〜 (済)
上映時間■ 1/17 (土) 〜 23 (金) : @ 12:55〜


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