ごとう歯科医院 最終更新日:2003年07月28日
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むし歯は少しの知識と毎日のわずかな努力で必ず予防することが出来ます。知っているようで知らないむし歯予防についての基本をご訪問して下さった皆様と一緒に考えてみたいと思います。そして感じられた疑問や感想を掲示板に書き残して行ってください。 下の図は皆様よくご存じかも知れませんが、むし歯の出来る条件が重なった真ん中の部分に入るとむし歯になることをあらわしています。このことは 一般によく知られた事実です。しかしこの図の見方には少し注意しないといけないポイントがいくつかあります。 |
今頃、なぜ、むし歯予防なのか?
少しぐらいのむし歯は削って治せば良いのでしょうか? |
l むし歯治療の繰り返しは、早ければ21歳で歯を失い、入れ歯人生のスタートとなってしまいます。平均でも61歳で目出度く?入れ歯になっていると、岡山大歯学部小児歯科・岡崎好秀先生の研究があります。でもこれは日本人のデータです。昔は日本人より悪いデータしか無かったスウェーデンが、今では80歳で25本の歯を持ち入れ歯の人が100人に1人程度と素晴らしい結果を出しています。日本人だけ歯が悪くならなければならない理由=運命?があるのでしょうか。一度抜けてしまった歯は決して元通りになりません。l入れ歯では噛めないことを経験者はご存じのことと思いますが、経験してから後悔しても取り返しようがないのです。歯は噛むための道具です。l歯が口の中に有るうちに考えましょう!!
l歯は、たくさん有るから1本ぐらい抜けても良いのでしょうか?!いらない歯がわざわざ生えてくるはずはないでしょう。例えば歯1本=指1本と考える方が自然なことではないでしょうか。義手があるから指の1本や2本無くなっても構わないとは思えないでしょう?どんなに軽いむし歯でも削ることが入れ歯への1歩を踏むことになります。削らないこと、たとえ小さいむし歯があっても極力削らずに自然治癒出来るように最善を尽くすことが最も大切で基本的な考え方です。この頃、l予防歯科とか審美歯科とか度々耳にされることと思いますが、この予防歯科=削らないでむし歯を治すことを優先する考え方を基本にしています。
日本では基本的に予防には保険が効かないしくみになっています。むし歯や歯周病等の病名があってむし歯を削ったり歯石を除去したりする痛みを伴う保険治療に診療報酬が出るようになっています。予防歯科や審美歯科、矯正に高いイメージ(現実)があるのはこうした事情もからんでいます。歯科医院を訪れると、説明もそこそこに歯を削ったり歯石を除去したりと目まぐるしく治療が始まりますが、現在の日本の医療システムでは歯科医院の運営のために絶対に必要であると思います。このシステムから外れると歯科医院の経営、特に次世代への継承は完全に無理な状況です。 もう一度、お尋ねします。それでもむし歯を削って治せばよいのでしょうか?歯石を除去して歯周病を治したつもり?で良いのでしょうか? むし歯を削って埋めても治したことにはなりません。歯石を除去しても歯周病をちっとも治したことにはなっていません。このHPが完成する頃には解答が得られるでしょうか?これをお読みになっているあなた自身の問題なのです。さあ、一緒に考えて行きましょう!!! |
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左の写真は当院において開業以来、診療の考え方の基礎とさせて頂いております横浜臨床座談会の丸森賢二先生の本からお借りしたものです。むし歯を削らずに生活指導と定期観察をきちんと積み上げた結果、無事に守られています。2歳児の口の中だから、乳歯だから生え替わるからと、放置すればこの子の将来はどうなってしまうのでしょう。大人であっても永久歯であっても全く同じ事です。 |
☆ ダイアグノーデント ☆ 〜 新時代のむし歯予防を支える まさに21世紀の夢の器械 〜 |
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最終更新日:2003年07月28日