www.ElvisWorld-Japan.com

(May-June 2015)
(Compiled by Haruo Hirose)
www.ElvisWorld-Japan.com


(June 30, 2015)

エルヴィスの映画に ウルトラマン(?)が・・・

 私がエルヴィスの映画を見始めた1965年は、 まだまだ エルヴィスの人気は高くて、 「スクリーン」などの 映画雑誌や 「ミュージック・ライフ」などの 音楽雑誌も毎月、 何らかの形で エルヴィスの近況や写真を 載せていたものです。 1966年から エルヴィスの露出も だんだん減ってゆき、 1967年になると、 映画雑誌以外で エルヴィスの名前を 見かけることは ほとんど 無くなってきました。

 そんなエルヴィス人気が陰り気味の時、 1967年5月1日、 エルヴィスとプリシラが 結婚しました。 そして 7月22日に 公開されたのが 「プレスリーの Go! Go! Go!」 でした。 テレビの 映画ガイド番組などでは 何度も紹介され、 東京や大阪では 予定通り 公開されたのでしょうが、 私が映画を見に 通ってた京都では、 封切り映画館での公開が 見送られたのです。

 半年以上遅れて、翌年の春頃になってやっと 京都で公開された と思います。 場所は 八坂神社の向かい側にある 祇園会館 でした。 今は 「よしもと祇園花月」 になってる劇場で、 当時は、 少し古い名画を 3本立てで上映していて、 金欠の学生にとっては 有り難い映画館だったのです。

 さて、本題の「ウルトラマン」の件ですが、 これは 日本語の字幕上だけのことで、 本物のウルトラマンが 画面に出たわけではありません。 映画の終わりの方で、 海底の財宝を 横取りしようとする連中と エルヴィスが水中で 格闘するシーンがあり、 エルヴィスが 悪党の酸素ボンベのエアーを ウェット・スーツの中に 注入して、 悪党を浮き上がらせ、 退治するのです。 その悪党が海面に 飛び出してきた場面で、 「ウルトラマンだ!」と 日本語の字幕が出たのです。 私は思わず 笑ってしまいました。 勿論、 実際の映画では そんなことは 言ってません。 字幕を担当した人が 思いついて 入れたのでしょう。 この映画を映画館で見た時、 一番印象に残ったのが、 この「ウルトラマン」でした。

 説明が分かり難いと思い、 再現映像を作ってみました。 「ウルトラマン」と 書きたくなった気持ちが 理解できますね。

 原題の "Easy Come, Easy Go" が 「プレスリーの Go! Go! Go!」とは、 なんて思慮のない 日本語タイトルだと 思いましたが、 当時、 「ゴー・ゴー」と付いた映画が 結構沢山ありました。 J・コバーン主演の 「電撃フリント、Go!Go!作戦」 (1966年4月13日公開) に始まり、 「ザ・スパイダースの ゴーゴー向こう見ず作戦」 (1967年8月26日公開)、 加山雄三の 「ゴー!ゴー!若大将」 (1967年12月31日公開) なんてのも。 世の中は ゴーゴー・ダンス・ブームで、 映画のダンス・シーンが ゴーゴー・ダンスばかりになり、 アン・マーグレットも ゴーゴー・ダンスばかりで、 本当に つまらなくなりました。 コント55号が出てきたのも この頃でした。



(June 18, 2015) (May 28, 2015)

「ポケットが虹でいっぱい」を 歌ってくれました

 今夜、びわ湖ホールの 高橋真梨子さん のコンサートを 観に行ってきました。 彼女のニュー・アルバム 「ClaChic」 のボーナス・ソングで入っていた 「ポケットが虹でいっぱい (Pocketful Of Rainbows)」 は歌うことはないだろうと 思いながらも、 少し期待を持って 観てましたら、 何と、 歌ってくれました。

 彼女の歌は じっくり聴かせる歌が ほとんどですから、 客席から 手拍子が起こることは ほとんど無いのですが、 この曲が始まった途端に、 待ってましたとばかり、 自然と 客席全体から 手拍子が起こったのには 驚きました。 この曲の時だけ、 舞台照明やデザインも トロピカルなものに変わって、 とても良かったです。

 また、5月末に観に行った 加山雄三のコンサート では、 オープニング・ナンバー2曲の後、 「エルヴィス・プレスリーが いなかったら、 自分は歌手になってない」 とか言いながら、 ロックン・ロール・ナンバー 数曲を歌ったのですが、 その中に 「陽気にいこうぜ (Rip It Up)」と 「ブルー・スエード・シューズ」 が入ってました。 今回のコンサート・ツアーは、 昨年の夏に行われた 武道館コンサートの再現 ということで、 その時と全く同じ セット・リストで 行われました。 15分の途中休憩は ありましたが、 約3時間も歌うなんて、 何て元気な 78歳なのでしょうか。

CD+DVD 若大将 EXPO - 加山雄三 LIVE in 日本武道館


(May 28, 2015)

すごく良いですよ  Pocketful of Rainbows - 高橋真梨子

CD+DVD ClaChic-クラシック - 高橋真梨子

Pocketful Of Rainbows ポケットが虹でいっぱい(意訳)

心配しないさ
空が曇っていても
ポケットは虹でいっぱい
心には愛があふれてる

失恋君よ
良い方法を見つけたよ
ポケットは虹でいっぱい
肩には 星が輝いている

もっと優しく キスをして
もっと強く 抱きしめて
君の優しさを 残しておきたい
一人ぼっちの夜のために

涙よ さようなら
本当の愛を見つけたんだ
ポケットは虹でいっぱい
腕の中には君がいる

もっと優しく キスをして
もっと強く 抱きしめて
君の優しさを 残しておきたい
一人ぼっちの夜のために

胸の痛みよ さようなら
本当の愛を見つけたんだ
ポケットは虹でいっぱい
腕の中には君がいる



(June 13, 2015)

忘れじの人

 前にも書いたことがあるのですが、 エルヴィスのレコード "I Forgot To Remember To Forget Her" の日本語タイトル 「忘れじの人」は 日本映画のタイトルを 無断借用したものなのですね。 その映画が スカパー!ながら、 初めてTV放映されるようです。

忘れじの人」 岸惠子主演 (1955年10月18日 劇場公開作品)
スカパー!ch.628 衛星劇場
 6/18 (木) 3:00〜5:00
 6/29 (月) 7:30〜9:30

 "I Forgot To Remember To Forget Her" を「忘れじの人」とは、 良いタイトルを 付けてくれたものです。 歌詞を読めば 正しい日本語タイトルだと 分かるのですが、 もし、 学校のテストで、 "I forgot to remember to forget her" だけを 訳しなさいと 出たら、 私ならきっと、 「彼女を忘れようと 思いだしてるうちに、 忘れちゃった」と、 逆の意味に 訳したことでしょう。

 先日、テレビでどこかの学者が、 「忘れるということは、 忘れることを 思い出す作業だ」 と言ってましたが、 まさに このことだと 思いました。

I Forgot To Remember To Forget Her 忘れじの人(意訳)

忘れていたよ 彼女を忘れようとしたことを
僕には出来ない 忘れるなんてことは
2度と 思い出すことはないと 思ってたのに
でも 僕は ふと気づいたんだ
いつも 彼女のことを考えてると

彼女が出て行った時
僕は 心に誓ったんだ
彼女の全てを忘れようと
でも 何かが 違っていた
僕は落ち込み 孤独に
忘れていた 忘れようとしたことを



(May 28, 2015)


Neil Sedaka - Calendar Girl

洋楽から英語を学びました

 私は中学に入って初めて英語に接した世代で、 なかなか 英単語が 覚えられませんでした。 今振り返ると、 英語を覚えるのに 助けられた歌って ありますよね。 まず思い出すのが、 ニール・セダカの 「カレンダー・ガール」。 この歌は 私が中学1,2年の頃 ヒットしていて、 上記のビデオも よく見た覚えがあります。

 ♪January (1月)  何とかかんとか〜
 ♪February (2月) 何とかかんとか〜
 ♪March (3月) 何とかかんとか〜

 曜日の単語を覚えたのは、 「サンスター・ガム」のCMソングからでした。

 ♪サンデー、マンデー、サンスター・ガム
 ♪チューズデー、ウェンズデー、サンスター・ガム
 ♪サーズデー、フライデー、サンスター・ガム
 ♪サタデー、やっぱり、サンスター・ガム

 1963年の夏頃から、私は「9500万人のポピュラー・リクエスト」という 洋楽のベストテン番組を よく聴いていたのですが、 後に 「11PM」の司会をされた 小島正雄さんが DJをされていて、 英語の意味を 説明されることが たまにありました。

 たとえば、ビートルズの "Please Please Me"。 最初の Please は「どうぞ」 という意味で、 2つ目の Please は 「喜ばす」という意味だとか。 "I Wannna Hold Your Hand"、 日本語タイトルは 「抱きしめたい」だが、 本当の意味は 「あなたの手を握りたい」 であるとか、 今思えば 初歩の初歩なんですが、 こんな ちょっとしたことから、 私は英語に 興味を持つように なったのです。

 英語の曲に日本語のタイトルがついてる方が、 私は望ましいと 思ってるのですが、 間違った英訳を 付けられると、 逆に困ったもので、 歌詞を翻訳する時に 日本語タイトルが 邪魔になってくるのです。

 "They Remind Me Too Much Of You" は 「それらがあなたを思い出させる」 という意味で、 「あなたにそっくり」 なんてこと、 ひと言も歌ってないのです。

They Remind Me Too Much Of You  あなたにそっくり(意訳)

花の香りを消して
青い空を隠して
ラブ・ソングに 耳をふさぐ
あなたを思い出すから

恋人たちよ 隠れていて
星も月も 僕の視界から消えて
忘れさせて 思い出の場所
あなたを思い出すから

僕は とりつかれてるの?
一日が過ぎて行く
あなたと過ごした時を
ただ振り返るだけで

あなたは苦しんでないなら
運命の愛でなかったとしても
お願い 戻ってきて
もし 僕のことを 思い出すのなら



(May 9, 2015)

ドイツ王族のプリンスと結婚した ジョスリン・レーン (Jocelyn Lane)

 「いかすぜ!この恋」 (Tickle Me) のジョスリン・レーンは、 エルヴィスの共演者の中でも 最も魅力的な 女優のひとりだった と思います。 1937年、 オーストリア、ウイーン 生まれの彼女は、 50年代の英国の トップ・モデルだった マラ・レーンの妹 ということから、 最初はモデルとして 注目を浴び、 その後、 その容姿から 「英国のブリジット・バルドー」と もてはやされ、 多くの映画に 出演しました。 英国時代は ジャキー・レーン (Jackie Lane) と名乗ってましたが、 英国に 同姓同名の 女優がいたため、 60年代中頃、 米国進出を機に ジョスリン・レーンと改名しました。

 1973年にジョスリン・レーンはドイツの王族の子孫であった アルフォンソ・ホーエンローエ・ ランゲンブルク王子 (Prinz Alfonso zu Hohenlohe-Langenburg) と結婚、 1975年に プリンセス・アリアナ (Arriana) が誕生します。

 ドイツ古城街道にある ランゲンブルク城が ホーエンローエ家のお城で、 ホーエンローエ家は 英国の王室とも 姻戚関係にある 由緒ある家柄でした。 アルフォンソ王子は スペイン南部の 超高級リゾート地、 マルベーリャ (Marbella) に 最初のホテル、 マルベーリャ・クラブ・ホテル を建てるなど、 リゾート開発をした人で、 実業家としても 大成功しました。

Marbella Club Hotel Golf Resort & Spa, Marbella, Spain

 1924年生まれのアルフォンソ王子の最初の結婚相手は イーラ・フォン・フュルステンベルク (Ira von Furstenberg) という、 父方はドイツの王家、 フルステンベルク家。 母方の祖父は イタリアの自動車メーカー、 フィアットの創業者、 ジョヴァンニ・アニェッリ という家系であり、 まだ彼女が 15才であったことからも 二人の結婚は 大きな話題になりました。

Wedding Of Princess Ira and Prince Alfonso in Venice, 1955

 イーラ・フュルステンベルクとの結婚生活は 5年後の1960年に破綻。 その後、 イーラ・フュルステンベルクは 映画女優、 デザイナーとして 活躍します。

 ジョスリン・レーンは1985年にアルフォンソ王子と離婚。 アクセサリー・デザイナーに なります。 彼女が公けの場に 最後に姿を見せたのは、 2001年、 娘のアリアナの結婚式です。 アリアナの結婚相手は 米国の億万長者、 ディクソン・ボードマン (Dixon Boardman)。 世界有数の投資会社、 Optima Fund Management のトップでした。


www.ElvisWorld-Japan.com

Go to: Previous Elvis News(April, 2015)
Go to: Previous Elvis News(March, 2015)
Go to: Previous Elvis News(Jan.-Feb. 2015)
Go to: Previous Elvis News(Oct.-Dec. 2014)
Go to: Previous Elvis News(Aug.-Sep. 2014)
Go to: Previous Elvis News(June-July 2014)
Go to: Previous Elvis News(Apr.-May 2014)
Go to: Previous Elvis News(Feb.-Mar. 2014)

And More & More Elvis News since 1996.
www.ElvisWorld-Japan.com