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琵琶湖水鳥・湿地センター > ラムサール条約 > ラムサール条約を活用しよう | ●第2部●条約の取組み |
ラムサール条約を活用しよう
−湿地保全のツールを読み解く−
◆ 琵琶湖ラムサール研究会編 2006年4月改版
●第2部● どんな取組みが行なわれているのか?
2005年の第9回までの締約国会議の決議と勧告ならびに指針や手引きの主要なものを下表に一覧し,本プロジェクトによる解説文を該当する決議等のところに示します.経時的に進展した決議等については後年からならべ(但し追加的指針等は下に),解説文も時系列にあう位置に示しています.第9回締約国会議の文書の和訳が掲載になりましたので、リンクを張りなおしました.
また,第9回締約国会議ののちの2006年から,指針類への追加情報をとりまとめた「ラムサール条約技術報告書 Ramsar Technical Report (RTR)」の刊行が始まりました(☞ 条約事務局RTR英文インデックス).刊行されたものから下表の適当な位置に加えてゆきます.
下表のテーマ分けはラムサール条約湿地の賢明な利用ハンドブック第3版(2006年版)の構成と条約事務局HPの条約の指針類一覧のページ(☞ 条約事務局英文)を参照して構成しました.
表の下に,決議Ⅸ.1付属書Aの図1に示される,湿地の賢明な利用とその生態学的特徴の維持のために適用するラムサール条約の手引きの枠組みを示し,図中に位置づけられる各々の手引きと下表の一覧とを(ページ内)リンク付けしてありますので,参考にしてください.
決議・勧告 | 解説 | 番号 | 付属書等 |
湿地の賢明な利用(ワイズユース) | |||
湿地の賢明な利用とその生態学的特徴を維持するための概念的枠組み | 【解説8】 | 決議Ⅸ.1(和訳9) | 付属書A(和訳9) |
ワイズユース実施の指針 | 勧告4.10(和訳1) | 指針(和訳2) | |
ワイズユース実施の追加の手引き | 決議5.6(和訳3) | 手引き(和訳3) | |
国の湿地政策 | |||
国家湿地政策の策定 | 決議Ⅶ.6(和訳5) | 指針(和訳6) | |
勧告6.9(和訳4) | |||
国内委員会 | 勧告5.7(和訳3) | ||
法制度 | |||
法制度の見直し | 決議Ⅶ.7(和訳5) | 指針(和訳6) | |
湿地の対話・教育・普及啓発 | |||
2003-2008年の広報教育普及啓発プログラム | 決議Ⅷ.31(和訳7) | プログラム(和訳7) | |
【上決議に指示 【される手引き→ | 行動計画作りの 手引き(和訳1) | ||
【2003−2005年 【度 実施報告→ | COP9 DOC.25 (和訳1) | ||
1999-2002年のプログラム | 【解説2】 【解説7】 | 決議Ⅶ.9(和訳5) | プログラム(和訳5) |
参加型湿地管理 | |||
地域社会の参加指針 | 【解説1】 | 決議Ⅶ.8(和訳5) | 指針(和訳5) |
勧告6.3(和訳4) | |||
参加型環境管理 | 決議Ⅷ.36(和訳7) | ||
奨励措置 | 決議Ⅷ.23(和訳7) | ||
決議Ⅶ.15(和訳5) | |||
河川流域管理 | |||
河川流域管理指針 | 【解説4】 | 決議Ⅶ.18(和訳5) | 指針(和訳5) |
河川流域管理:追加の手引きと事例分析の枠組み | 決議Ⅸ.1(和訳9) | 付属書Cⅰ(和訳9) | |
水の配分と管理 | |||
条約の水関連の手引きを統合する枠組み | 決議Ⅸ.1(和訳9) | 付属書C(和訳9) | |
地下水管理指針 | 決議Ⅸ.1(和訳9) | 付属書Cⅱ(和訳9) | |
水の配分と管理の指針 | 決議Ⅷ.1(和訳7) | 指針(和訳7) | |
決議Ⅵ.23(和訳4) | |||
統合的沿岸域管理 | |||
統合的沿岸域管理 | 決議Ⅷ.4(和訳7) | 指針(和訳7) | |
勧告6.8(和訳4) | |||
マングローブ生態系の保全 | 決議Ⅷ.32(和訳7) | ||
潮間帯湿地の保全 | 決議Ⅶ.21(和訳5) | ||
サンゴ礁生態系の保全 | 勧告6.7(和訳4) | ||
泥炭地保全 | |||
泥炭地に関する地球的行動 | 決議Ⅷ.17(和訳7) | 指針(和訳7) | |
湿地の目録・評価・モニタリング | |||
湿地の目録と評価ならびにモニタリングの統合的枠組み | 決議Ⅸ.1(和訳9) | 付属書E(和訳9) 追加資料(和訳1) | |
湿地目録の枠組み | 決議Ⅷ.6(和訳7) | 枠組み(和訳7) | |
湿地目録の優先順位 | 【解説5】 | 決議Ⅶ.20(和訳5) | |
湿地リスク評価の枠組み | 決議Ⅶ.10(和訳5) | 枠組み(和訳5) | |
湿地脆弱性評価の手引き | RTR(刊行予定)[概要(和訳1)] | ||
湿地価値評価の手引き | RTR3(英語PDF,1.6㎆,2006年) [概要(和訳1)] | ||
湿地生物多様性迅速評価指針 | 決議Ⅸ.1(和訳9) | 付属書Eⅰ(和訳9) [概要(和訳1)] | |
湿地モニタリング計画の枠組み | 決議Ⅵ.1(和訳4) | 枠組み[附属書第2. 10段落](和訳4) | |
「湿地の目録と評価ならびにモニタリングのための安価なGISソフトやデータ」 | RTR2(英語PDF,2㎆,2006年) | ||
環境影響評価 | |||
環境影響評価に生物多様性関連事項を組み込むための指針 | 決議Ⅷ.9(和訳7) | 指針(和訳7) | |
戦略・環境・社会的影響評価 | 決議Ⅶ.16(和訳5) | ||
環境アセスメント | 勧告6.2(和訳4) | ||
防災や資源管理 | |||
自然災害等の予防と影響緩和 | 決議Ⅸ.9(和訳9) | ||
決議Ⅷ.3(和訳7) 決議Ⅷ.35(和訳7) | |||
高病原性鳥インフルエンザの影響 | 決議Ⅸ.23(和訳9) | ||
侵入種と湿地 | 決議Ⅷ.18(和訳7) | ||
【解説3】 | 決議Ⅶ.14(和訳5) | 背景文書(和訳1) | |
漁業資源の保全と持続可能な利用 | 決議Ⅸ.4(和訳9) | ||
条約湿地の指定 | |||
戦略的枠組み ○湿地情報票 ○湿地分類法 ○選定基準 ○空間データの指針 | 決議Ⅸ.1付属書B (和訳9) 決議Ⅸ.6(和訳9) 決議Ⅸ.21(和訳9) 決議Ⅸ.22(和訳9) |
○指針:2006年版 ○湿地情報票: 2006−2008年版 | |
決議Ⅶ.11(和訳5) 決議Ⅶ.13(和訳5) 決議Ⅷ.11(和訳7) 決議Ⅷ.33(和訳7) | 指針:2002年版 [左の4つの決議が 統合されたもの] | ||
水鳥の個体群推定・選定基準6 | 【解説9】 | 決議Ⅷ.38(和訳7) | 日本の水鳥一覧 (和訳8) |
湿地の保全管理 | |||
保全管理の統合的パッケージ | 追加資料(和訳1) | ||
管理計画策定の指針 | 決議Ⅷ.14(和訳7) | 新指針(和訳7) | |
決議5.7(和訳3) | 旧指針(和訳3) | ||
ゾーニング | 勧告5.3(和訳3) | ↑決議Ⅷ.14指針の 第Ⅹ章へ組込 | |
生態学的特徴の変化 | 決議Ⅸ.1(和訳9) | 再定義[付属書A] (和訳9) | |
決議Ⅵ.1(和訳4) | 定義[附属書第1 節](和訳4) | ||
勧告4.8(和訳1) | |||
モントルーレコード | 決議Ⅵ.1(和訳4) | 指針[附属書第3 節](和訳4) | |
決議5.4(和訳3) | |||
湿地再生の指針 | 決議Ⅷ.16(和訳7) | 指針(和訳7) | |
【解説5】 | 決議Ⅶ.17(和訳5) | ||
国際協力 | |||
国際協力の指針 | 決議Ⅶ.19(和訳5) | 指針(和訳1) | |
地域イニシアティブ | 決議Ⅸ.7(和訳9) | ||
決議Ⅷ.30(抄訳6) | |||
アジア太平洋地域の水鳥と生息地の保全 | ↑決議Ⅸ.7に組込 | ||
決議Ⅷ.37(和訳7) | |||
【解説6】 | 勧告7.3(和訳5) | ||
未来の湿地イニシアチブ | 勧告7.4(和訳5) |
和訳1: | 本プロジェクト.琵琶湖ラムサール研究会,2001−2007年. |
和訳2: | アジア湿地シンポジウム議事録.財団法人 国際湖沼環境委員会,1993年. |
和訳3: | ラムサール条約第5回締約国会議の記録.環境庁,1994年. |
和訳4: | ラムサール条約第6回締約国会議の記録.釧路国際ウェットランドセンター,1996年;環境省HP収録,2006年. |
和訳5: | ラムサール条約第7回締約国会議の記録.環境庁,2000年. |
和訳6: | 日本弁護士連合会 第45回人権擁護大会 シンポジウム第3分科会基調報告書 資料編「うつくしまから考える豊かな水辺環境−湿地保全・再生法制定に向けて−」.日本弁護士連合会,2002年. |
和訳7: | ラムサール条約第8回締約国会議の記録.環境省,2004年. |
和訳8: | アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略国内事務局((財)日本野鳥の会 自然保護室),2007年. |
和訳9: | ラムサール条約第9回締約国会議の記録.環境省,2008年. |
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特に ☞ なし |
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地球上の生命−生物多様性 |
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図1.湿地の賢明な利用のために適用するラムサール条約の手引きの枠組み.ミレニアム生態系評価の概念的枠組みに基づく湿地の賢明な利用とその生態学的特徴の維持の枠組みの基本図において,矢印(紺色)で示される影響に対して適用できるラムサール条約の手引きを位置づけた,決議Ⅸ.1付属書Aの図1に,第9回締約国会議で採択された手引きを加え,ミレニアム生態系評価の枠組みの生態系の恩恵/サービスの図を組み込んで改変.図中に位置づけられる各々の手引きに,上表の各テーマへの(ページ内)リンクを付してある.
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URL: http://www.biwa.ne.jp/%7enio/ramsar/cop9/prdoc3.htm
Last update: 2008/07/02, Biwa-ko Ramsar Kenkyu-kai (BRK).