・ ハンガリーGPは社会主義国で初めてF1を開催した歴史的な意味を持つグランプリです。
現時点においても旧社会主義であった国での開催がここしかないということは、いかに
経済的に開催が難しいかだと思います。そんななかハンガリーGPは2005年でちょうど開
催20周年を迎えました。抜きどころのないテクニカルコースということでパッシングポイント
はほとんどなく、唯一、1コーナーぐらいでしょうか。その1コーナーも2003年に改修され
ストレート部分が延長されましたので、従来よりは1コーナーの飛び込みでのパッシングが
やりやすくなったと思います。
・ ハンガリーGPの開催時期は毎年、8月中旬ぐらいですので、日本ではちょうどお盆休みに
あたりますね。ですので案外、日本人からすると、長期休みが取り易いこともあり、時期的
には行きやすかったのではないでしょうか。グランプリ開催数の増加やF1関係者の夏休み
確保のための期間などが設けられたことにより、2005年からは7月下旬から8月初旬に開催
されるようになりました。ハンガリーの夏はヨーロッパの内陸部ということで雨がほとんど降
らなくて炎天下のもと非常に暑いグランプリです。開催20周年のあいだに、決勝でウェットレ
ースになったことがないということがそれを物語っていますね。
・ ハンガリーGPの観客は地元民よりは周辺の諸外国からのファンが多いです。ひとつには
どうしても旧社会主義国は経済的に苦しいため、国民の所得もまだ、他のヨーロッパの国
より低いので、高額のグランプリチケットは高嶺の華ということでしょう。特にスタンド席には
地元の方はほんとうに少なかったです。ドイツなどの隣国からのお客さんが多いのはわか
るのですが、なぜかフィンランドのファンの方たちはこのハンガリーGPに大勢こられるよう
です。ミカ、キミ、ニコのファンにはちょうどいいかも(笑)
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