百�閧ﾆ直接交流があって、そのエピソードなどを題材にした随筆には大層面白いものがある。なかでもヤマタ･フロヘッサー(ヤマタは八岐(やまた)の大蛇(おろち)のヤマタであり、初めて百�關謳ｶと御一緒にお酒を戴いた時、餘りに大酒したのでヤマタさんになってしまった。また先生からお電話を頂戴した時、偶然前後三、四囘に亙って入浴中であったので、随時入浴する癖があるので、プロフェッサーのプがフになってしまった｡『私の人生料理術』) こと高橋義孝の随筆は、百�閧�師事しているくらいだからすこぶる多いのも頷けるが、更に文學論においても百�閧ﾌ名が出てこない本はないと云っても過言ではない。
　高橋義孝は彼独自の“文藝學”を披露した �@『ぼくの文藝評論』 の「百鬼園文學の特色若干」の中で、百鬼園文學の文章の如きものを名文と言うのであると眞正面から斷言している。
　高橋義孝の百�閧ﾉ關する文章の中で、最も古いものは、昭和27年７月７日『朝日新聞』に書いた「明治の笑い−内田百�闥�『阿房列車』」ではないかと思う。そしてこの文章が“先生の知を辱(かたじけの)うするに至った”(｢實説百�闍L｣)のであった。｢特別阿房列車｣が『小説新潮』に掲載されたのが昭和26年１月號であって、その後 同誌６月號に「區間阿房列車」､11月號に「鹿兒島阿房列車」と續いて行くのであるが、丁度 阿房列車シリーズの人氣絶頂期の書評であったかと思う。
　その後『文學界』[昭和29年６月號] に「百�阨ｶ學と井上靖−優等意識と劣等意識」を書いて、かの井上靖と百�閧ﾆを比類している。これも�@に所收している。
　その頃 高橋義孝は『昭和文學全集42 内田百�隘高田保･尾崎一雄』､『第二阿房列車』､『百�關助M�T』､『現代日本文學全集75 中勘助･内田百�閨x、同書名　定本限定版等、百�阨ｶ學研究の第一人者として、百�闡S集の解説を一手に引受けているのである。
　高橋義孝が自らの随筆に手を染めたその第一集は�A『随筆 合切袋(がっさいぶくろ)』であった。そしてその後はもう立て續けに随筆集を上梓している。そのどれもに百�閧ﾌ話題が盛り澤山であるから見逃せない。
　さあ、順に拾ってみよう。�Aで先ず驚くのはその「序」を尾崎士郎が書いていることだが、しかし驚くのはまだ早い。本書最後の「跋」の一部を讀んで欲しい。
　“･･･ヒトツ序文ハ尾崎士郎先生ニオ願ヒシテ見ヨウトイフ話ガ持チ上ツタ。尾崎サンノオ忙シイコトハ、私ダツテ重々承知シテヰル。オ願ヒシニクイノデアル。シカシオ願ヒシニクイコトヲ、オ願ヒシテ、オ聽キ届ケ戴キタイトイフ氣持モ強イ。オ願ヒシニクイカラヤメヨウトイフ氣持ト、オ聽キ届ケ戴カウトイフ氣持トニ、私ガ呼出シト行司トヲ勤メテ相撲ヲトラセテミタラ、オ聽キ届ケ戴カウトイフ氣持ガ、打ツチヤリデ勝ツタ。ソシテ、ゴランノ通リノ序文ヲ戴クコトガデキタ。” 高橋義孝４２歳(1913年 大正２年３月２７日 東京神田猿樂町生れ) にしてこの文章。まるで百��(この時６６歳)そのまゝではないか。
　更にこの本には「最大決心事」という一文があって、百�閧ﾆ尾崎士郎とを比類しているのであるが、その後｢ふたりの諧謔家(かいぎゃくか)｣(『華の園』所收)でも、この兩先生は昭和の日本文壇における希代の諧謔家であると評している。
　�B『随筆 大名の酒盛り』になると《百�閨tという文字はもうアチコチに矢鱈(やたら)出て來る。百�閧ｩらいつも戴く麹町の鰻屋の話(｢平凡な下物について｣)や目白抜母�~之守の名を拝領する話(｢受領｣｢大名の酒盛り｣)、百�閧ﾉ日向目白を獻上する話(｢年期｣)等々である。
　高橋義孝が九州大學文学部教授になる前は北海道大學法文學部助教授であった。北海道行きについて相談をしたのが �C『随筆 狸の念佛』 の「序」を書いている辰野隆である。佳例のステホテの會(１月３日 東京丸の内東京驛階上ステーション･ホテルのバンケット･ルームでの御慶の會) の當日高熱を發したが、百�閧ﾍ“高橋が明日死なうとどうしようとそんなことは知つたことではないから、醫術の秘を盡して、今夜の會には何としてでも出て來られるやうに注射でも劇藥でも與えるがよい”と言われたとか。
　丁度この頃､『圖書新聞』[昭和31年３月24日]に「一種不氣味な趣き」を書いており、また同じ『圖書新聞』[昭和36年３月11日]に「見事な詩人の魔術」を書いているが、これ等は各々遥か後の『新輯 内田百�闡S集 第十六卷』 と『新輯 内田百�闡S集 第十八卷』の月報同時代評でやっと讀むことが出來る。

�D『まぬけの効用』 に「憎ッくき上役」という一文があって、氣に喰わぬ氣持の始末の仕方の可能性が七種類擧げられている。そしてその第二の可能性は“世間を離れて、自分の家に閉じこもって、朝から晩まで苦蟲を噛み潰したような顔をして一生を送ることである。･･･この可能性を最も純粹に實現している現實の人間は内田百�閧ｳんである。･･･”とか。

｢憎ッくき上役｣は同書名の �E『まぬけの効用』[文春文庫]でも讀むことができる。しかし�Eは�Dの文庫化ではなく､�Dと�F『人生短期大學』 の２册の中から選んだ文章を１册にしたもので、�Fに所收の｢お金の貸し借り｣も�Eで讀める｡“ないというのがお金の實の姿だ”という百�閧ﾌ名言に感じ入ってしまうという話は �G『あたふたの記』の「ぼくの貯蓄哲學」にもある｡“高橋さん、現に目の前にあるお金というものは、あれは實はお金の虚の姿で、お金というものは『ない』というのが實の姿です。”
　�Gにはこの他「あたふたの記」｢プピとプピプー｣ でも百�閧ﾌ話題を書いていているのだが、これ等は後の�H『若氣のいたり年寄の冷や水』(『随筆 合切袋』『随筆 狸の念佛』『あたふたの記』『随筆 ひとり相撲』から選んで１册に纏めた)でも讀むことが出來る。
　�I『随筆 ひとり相撲』 には「内田家猫騷動」という文章があって、勿論ノラやの一軒であるが、あろうことか三味線の皮になる猫のこと等について書いている。この話は「實説百�闍L」でも白状している。ある晩、醉いに乗じて電話口で「何だ、この糞じじい、あんな野良猫なんか、今頃は三味線の皮になってらい」と呶鳴ったことがあって、事實上出入禁止になったと。
　文春文庫では�Eより先に �J『現代不作法讀本』 が出ているが、これは同書名 の文庫化である。どういう譯か文春文庫よりかなり前に全く同じ内容で角川文庫に入っているのであるがその経緯は知らない。
　百�閧ﾌ電話は長かったらしい。一度は、途中で少々お待ち願って、用を足して、再び電話口に戻ったことがあった(｢電話１｣)とか、百鬼園先生とお酒を戴いていて、面白いお話しを聞かせていただいて、合槌を打っていたら、百鬼園先生が“何も、あんたさん、そうウン、ウン云わなくたっていいでしょう”(｢返答｣)と云ったとか。この話は後に出てくる「酒も上」(『酒客醉話』『飲み食いのこと』)にもある。“あんたさんはなぜそう唸ってばかりいらっしゃる。”
　�K『私の人生料理術』には雜誌『酒』[昭和31年 正月號] に掲載された左のような「文壇酒徒番附･春場所」を轉載している。百�閧ﾍ西張出大關、高橋義孝は東前頭三枚目に序列されていて、なるほど流石である。

ついでながら、讀賣新聞の記者であった篠原文雄が『日本酒仙傳』という面白い本を書いており、｢大酒列傳｣の項に歴史上の酒豪、政治家周邊の酒豪、文人周邊の酒豪、學者周邊の酒豪などを謳い上げている。そしてその中に勿論「岡山の酒屋のせがれ、酒の匂いで育った悠々的酒仙・百鬼園先生」の次に「自ら“大名の酒盛り”を名乘る高邁なる酒客・高橋義孝」の項があって、｢お酒に關しては壮烈無比。斗酒なを辭せぬ酒徒でとどまるところなく、全力投球の心意氣で酒にむかう。･･･｣とある。
　�Kにはもう一つ､『文藝春秋』[昭和32年３月號] に書いた「百�闢V皇･言行録」も所收している。これが滅法面白い。ジュンバリやジャガコロの説明がある｡“ジュンバリは、モン･パリに語呂が似ているが、歐風料理ではない。･･･何の變哲もない普通の油揚げを火で焙(あぶ)る。･･･燒きたての油揚げに醤油をかけると、ジュンという音を立てる。そこをすかさず口へ運んで、バリと喰いちぎる･･･”。ジャガコロの料理法も奥樣じきじきに教わって懇切丁寧に説明してある。この他 百�闢V皇の行状について、文句タラタラ･･･。
　『サンケイ新聞』に連載[昭和36年７月12･14･17･21日 ４囘]された「あるくそじじいの話」は�L『随筆　日本再發見』に所收している｡“ところで内田百�閧ﾆは、如何なる人物か。一言を以っていえば、くそじじいである。噫々(あゝ)實に何ともかんとも憎たらしいくそじじいである。こういう憎たらしいじじいは、世間にそうざらにいるものでない。･･･人から何かしてくれといわれても、絶對にといってもいいほどに、そのことをしてやらない。自分がしたいことだけしかしない。”
　尚、これは「随筆 内田百�閨vと改題して「百�闢V皇･言行録」と共に平山三郎編『囘想 内田百�閨xに所收しており、また｢随筆 内田百�陬は平山三郎編『囘想の百鬼園先生』にも所收している。またこの程『爆撃調査団 内田百�闖W成12』にも所收された。
　�M『旅･酒･浮世』には「阿呆の鳥飼い」という文章があって、鶯は小鳥の帝王だから鳴くとは書かず啼くと書くとか、うぐいすではなくうぐひすでないといけないとか･･･。
　そして時代は昭和４０年代(義孝50歳代)に入って、先ず二つの對談がある。｢齒は無用の長物｣[昭和40年12月15日 東京ステーションホテル] は、昭和41年１月９日故里岡山の新聞『山陽新聞』の日曜放談「故郷を語る」として掲載され、また「漱石先生 四方山話(よもやまばなし)」[昭和41年６月17日 百�闡�]は『日本文學 ��14 夏目漱石･�V』[昭和41年９月 中央公論社] に掲載された。
　前者は『内田百�闡S集 第十卷』、『殘夢三昧･日沒閉門』、『新輯 内田百�闡S集 第二十二卷』等に、後者は平山三郎編『百鬼園先生よもやま話』、『新輯 内田百�闡S集 第三十二卷』等に、そして共に『續百鬼園座談』等に所收している。
　『ワレハ雲ヲ愛ス 高橋義孝最新随筆集』には「抜き」という文章がある。昭和43年１月３日の第17囘御慶の會に百�閧ﾍ欠席した。�K箱の録音テープから“年の始めの例(ためし)とて”と先生の長調(ドウア)と短調(モル)との合の子のような節廻しの唄が飛出してきたと。･･･以上補足しておく。
　百�閧ﾍ昭和46年４月20日夕刻５時20分老衰のため急逝したが、早速『山陽新聞』に「内田百�關謳ｶのこと」を書いている｡『週刊言論』[昭和46年５月20日號]に「可笑しみの裏に涙湛う−内田百�闥�『日沒閉門』」を､『別册 文藝春秋』[昭和46年６月號] に「實説百�闍L−わが師･内田榮造先生」を､『新潮』[昭和46年７月號] に「百�關謳ｶ」を､『噂』[１卷１號 昭和46年８月號] に座談會「阿房列車、冥途へ旅立つ」(平山三郎･小林博)を､『内田百�闡S集 第一卷』 の解説に「百�阨ｶ學への招待」を書いている。全く暇(いとま)なく何と忙しいことよ。
　尤もこの『内田百�闡S集 全十卷』[昭和46年10月〜昭和48年４月 講談社 各\4,200]は川端康成･高橋義孝･�ｉi武彦が編纂委員を務めた労作である。高橋義孝は『第三卷』月報にも「IMITAIO HYAKKENI」を書いている。
　なお、どの單行本にも所收されなかった「百�阨ｶ學への招待」｢IMITAIO HYAKKENI｣等は後に �N『こんな考え方』に纏められている。
　百�陝f後すぐに �O『言説(ゴンゼツ）の指』を上梓している。「實説百�闍L」と「百�關謳ｶ」はこれに所收しているのだが、｢實説百�闍L｣の書き出しはこうである｡“私は今ここに自分が百�闢燗c榮造先生に關して知っていることの全部を書いてみようと思う。･･･”
　“先生のお宅へは度々呼ばれて御馳走に與(あずか)った。六時に來いと云われるので、六時五分前位に伺うのが禮儀だろうと考えて伺ったら、そんなに早く來られてはこっちの手順が狂ってしまうと叱られた。ではとばかりに六時五分過ぎに伺ったら、遅刻されては困る、六時から六時五分までの間の、まだかまだかの苛々とした緊張はからだによろしくない。何だ、この糞じじい。その次には六時かっきりに門を叩いたら、そんなにぴっしゃりと來られては、びっくりしてしまうではありませんか、フロヘッサー｡”
　一方、こんな話もある。“･･･お招きしたことがある。一時間遅れてこられた。さてお酒は延々として續く。･･･平山三郎さんが見かねて、｢先生、そろそろおいとましましょうか｣｢何を云うか、平山さん、わたくスは一時間遅れて伺ったので、一時間餘計にいる権利がある｣”
　“次第に脚が弱られて「先生、脚を強くされなければいけませんね」｢いや、運動をしないから、脚は強くなりません｣｢そんなら少し運動をなさっては｣｢いや、脚が弱いから運動は出來ません｣”
　これを讀むなら�P『へんくつの發想』(『言説の指』『蝶ネクタイとオムレツ』『粋と野暮のあいだ』『旅路の想い』から選んで１册に纏めた)の方が手に入り易いかも知れない。｢實説百�闍L｣｢榜葛刺屋書房刊｣｢いわんや人の｣｢自然と人間｣｢百�關謳ｶ｣等々、百�閭tァンへのサービス滿點である。
　また酒井英行編『日本文學研究資料新集22 内田百�� 夢と笑い』には「實説百�闍L｣｢百�關謳ｶ｣の他に、先に擧げた『現代日本文學全集75 中勘助･内田百�閨xの解説「内田百�陂_」も、座談會「阿房列車、冥途へ旅立つ」も所收している。
　百�閧ﾆ高橋義孝の師弟關係は、高橋義孝と山口瞳の師弟關係と似ている。高橋“山口君の文章は･･･實にメリハリがきいていて、いい文章ですよ･･･。”　山口“･･･内田百�關謳ｶの文章なんか讀むときに、やっぱりかなわないという感じありますか｡” 高橋“うーん、やられたな、という氣になりますね｡” 山口“先生に對するわたくしがそれと同じですよ｡” 高橋“いやァ･･･。百�關謳ｶは文章ではずいぶん苦心しているんですね。三度も四度も書き直すらしいです｡” 山口瞳との對談集 �Q『師弟對談 作法･不作法』[昭和49年９月 角川書店]は集英社文庫 でも百�閧ﾌ話題は盛り澤山である。
　高橋義孝の随筆にも百�閧ﾆ違わず食べ物の話が澤山ある。�R『穏健なペシミストの觀想』、�S『酒客醉話』、21『叱言(こごと) たわごと 独り言』[昭和51年７月 新潮社、及び新潮文庫]、22『飲み食いのこと』、23『蝶ネクタイとオムレツ』[及び講談社文庫]、24『粋と野暮のあいだ』[及びＰＨＰ文庫]、25『大人のしつけ紳士のやせがまん』[及び新潮文庫]、26『言いたいことばかり』(『大名の酒盛り』『イエスとノーの間』『道徳の笑いと怒り』『おんな大學』『穏健なペシミストの觀想』から選んで１册に纏めた)等の中で百�閧ﾉ關する文章を拾ってみると �R｢おすしの�~樣｣｢鐵ッちり 蒲燒 山の芋｣、�S｢大名の酒盛り｣｢鰻づき合い｣｢酒の上｣、21｢食べ方通人−百�關謳ｶ｣｢鍋もの論｣、22｢酒の上｣｢蟋蟀(コオロギ)とシャンペン酒｣｢禁酒の辨｣｢うまいもの｣｢旅と食べ物｣｢すずめずし｣｢地酒の旅｣｢後記｣、23｢こしかた｣｢みよし野｣｢忘れ得ぬ人々｣、24｢老來とみに｣｢母なる大地−靜と動｣｢轉がる言葉−手紙考｣、25｢名刺｣｢白燒きで一杯｣、26｢おすしの�~樣｣｢鐵ッちり 蒲燒 山の芋｣ 等々、そしてその大半が食べ物の話なのである。
　｢鰻づき合い｣ はこうである。“ヤマタさん、鰻どんを食べる時、上に載っている鰻と飯とを一緒に食べるのは下司のすることです。鰻は飯の味をつけようがためにあるのだから、上の鰻は剥いで棄てて飯だけ食べる。そうしたものですぜ。天丼またしかり。握りずしも例外にあらず｡”“勿體ないような氣が致しますですね。しかし先生、その剥いで棄てた鰻はどうなさるのです｡”“それはあとからゆっくり戴く｡”
　｢老來とみに｣ の冒頭はこうである｡“内田百�關謳ｶのお膳には、醤油、ピリン･ソース、��海苔、七色唐辛子、塩、胡椒、ホット･ソース、酢などの壜が一列横隊を作って竝んでいた。そして左手に猪口が伏せてあり、箸は手に取る部分が左にくるように置いてあった。”
　お歳を召されて來ると書名もそれを反映している。27『生々流轉』は高橋義孝 既に６８歳の上梓である。｢老いの寢覺め｣｢しらはえや｣｢下手の考え｣ 等に百�閧ﾌ話題がある｡“われわれ生身の人間は、人間というもののまぼろしの、假の姿であるにすぎず、人間の本當の姿は｢無｣というものではあるまいか｡” �F�Gに擧げた百�閧ﾌお金の話しを、人間に置き換えてみたりしている。
　28『すこし枯れた話』[及び講談社文庫]でも百�閧ﾌ思い出は盡きず､｢忘却のメカニズム｣｢隅田川｣｢九州の思い出｣ 等で語っている。“麹町六番町の内田百�關謳ｶのお宅でお酒を戴きながら聞いた兩國の遠花火の音･･･どういうわけか百�關謳ｶは、七月でもうかなり暑いというのに障子をぴちんと締め切ってしまわれて、差しつ差されつのお膳であった。ふと話がとぎれると、その沈默の僅かな間合いに兩國の川開きの花火の音が遠くかすかにトン、トン、トトーンと聞こえてくる。風情があった｡”
　29『華の園』“百�關謳ｶは生れ故郷の岡山の大手饅頭をこよなき美味としておられた。ある時、大手饅頭を一箱、先生のお宅にお届けした。暫くしてお禮の電話があった。「まず箱の蓋を取りました。それから『氣をつけッ』と號令をかけました。次に『休めッ』と云って、一つ取り出して食べました｡」”
　“･･･先生が使っておられた葉書台紙は一枚漉きの雁皮紙であった。そして上部に右書きで「きかは便郵」と印刷してあった。｢か｣を｢が｣と濁らないところがいかにも百�關謳ｶらしい｡”「實説百�闍L」には更に下段にやはり右書で「牋園鬼百」と印刷してあったとある。
　百�閧ｪ高橋義孝へ宛てた書簡は平山三郎編『百鬼園の手紙』､『内田百�闡S集 第十卷』､『新輯 内田百�闡S集 第三十卷』等で讀める。
　“合切袋ヲ難有御座イマシタ色色目移リガシテ拾ヒ讀ミヲ致シ相濟マヌ事デス　私ノコノ次ノ文集ニハ游谷魚伯ヲ煩ハス樣ニオ口添ヘヲ願ハウカ知ラト考ヘテ居リマス･･･”(昭和30年８月24日附葉書)。なるほど�A�Bは鍵屋主人清水游谷の魚拓が裝釘に使われている。
　“大手饅頭ヲ難有ウ御座イマシタ暫ラクトギレテヰマシタノデ一層難有ク存ジマス五ツニ七ツノ列ビデ五七三十五顆家内ニモ少シハ食ベサセマスガ大體一人デヂキニ平ラゲテシマヒマス本家デオ求メ下サツタ樣デ本當ノ味デ好物ヲ戴キマス･･･”(昭和34年２月５日附葉書)。
　月刊美術雜誌『一枚の繪』の昭和52年７月號から62年３月號まで「美味求眞」という表題でエッセイを連載していた。その全篇が30『随想集 春風秋雨』に纏められている。そして｢老來とみに｣｢字引きの話｣｢ふたりの先生｣｢忘却のメカニズム｣｢ひとり合點｣｢鑑賞と研究｣｢作法やぶり｣等は百�閧ﾌエピソードを題材としている。
　高橋義孝の小粋で洒脱な百�閧ﾌ話題は、この他にもまだまだドッサリあって、とてもやないが書き切れないので、この邊で筆を置く。
　ギコウ先生は６年もの病臥の末、平成７年７月21日午前９時50分歿。奇しくも百�閧ﾆ同じ享年８２歳。二廻り違いの同じ丑(うし)歳であった。亡くなる２日前まで毎日欠かさず晩酌を續けていたと云う。淺草 明順寺に眠る。『小説･高橋義孝先生』は當然のこととして山口瞳がこれを書くはずであった。ところが山口は丁度その日の朝、救急車で慶應病院に運ばれ、翌月30日逝去した。で･･･加藤建亜が『したたかに酔ふや 高橋義孝先生』を書いた。これは『公評』に連載(平成９年11月〜10年７月號)したものである。
　その一部を引用する。“｢百�閧ﾍいやな奴です。情がない。ひとりっ子の我儘か、實に合理的で味わいがない｣･･･｢百�閧ﾌ作品では『みよし野』が一番です｣いやな奴、と言いながら存外先生は、百�閧ﾉ似たところのある御自身を知っていて、その照れかくしに惡口をたたかれているのかもしれない。惚れた女を貶(けな)すように。”

高橋義孝の著書
��	書　　　　名	発行年月日	出版社名	版　型	価　格	備　　　考
4146	構想する精神	08/19/42	育英書院		\2.50
5329	森鴎外	10/10/46	雄山閣		\20
4149	藝術について	04/20/48	玄理社		\80
4050	文藝學批判	11/01/48	國土社		\120
4348	藝術の秘密	07/05/49	東京大學協同組合出版部		\150
4034	森鴎外	09/15/54	新潮社	一時間文庫	\130	�X・�Y
4148	落ちていた將棋の駒について	02/20/55	暮しの手帖社		\280	万年筆の氾濫　すつてんころりん　禁酒の辯　百鬼園文學について　お金のこと　あとがき
4694	現代ドイツ文學	04/15/55	要書房	要選書	\200
1732	ぼくの文芸評論	03/28/55	大日本雄弁会講談社		\190	百鬼園文学の特色若干　百�阨ｶ学と井上靖
4347	思想の抜け穴	04/05/55	読売新聞社	読売新書	\230	受領　電話番号の覚えすぎ　年期
2974	文芸の心理学	04/30/55	日本教文社	教文新書	\120
4049	無意識	05/31/55	新潮社	一時間文庫	\130
2995	随筆　合切袋	08/25/55	大日本雄弁会講談社	ミリオン・ブックス	\130	言葉　最大快心事
2973	随筆　大名の酒盛り	09/20/55	新潮社		\150	平凡な下物について　受領　年期　禁酒の辯　大名の酒盛り
2976	随筆　狸の念佛	03/25/56	大日本雄弁会講談社	ミリオン・ブックス	\140	ハカセの感慨　名と實　餓鬼の春
3003	まぬけの効用	07/05/56	文藝春秋新社		\250	憎ッくき上役
3073	文学と人生	11/05/56	河出書房	河出新書	\120
4154	現代文學の相貌	11/30/56	英宝社		\290	内田百�陂_
3665	イエスとノーの間	01/31/57	新潮社		\180
3685	色けと食いけ	04/15/57	六月社		\260	受領　冬将軍
1778	私の人生料理術	05/30/57	角川書店		\270	酒徒の序列について　百�闢V皇・言行録
3331	幸福になる条件―ひとつの考え方―	07/30/57	新潮社		\250
3828	しかしながら・・	09/01/57	実業之日本社		\250	酒痴末法
4619	現代作家論全集１　森鴎外	11/10/57	五月書房		\340	ことにドイツ、オーストリアの文学に
2977	随筆　ひとり相撲	11/25/57	大日本雄弁会講談社	ミリオン・ブックス	\180	内田家猫騒動
4150	藝術文學論集	04/10/58	東京創元社		\320
3361	道徳の笑いと怒り	07/05/58	新潮社		\200
4036	文學研究の諸問題	09/08/58	新潮社		\400
5043	現代知性全集(13) 高橋義孝集	09/10/58	日本書房		\250	言葉
3611	現代不作法讀本	11/25/58	文藝春秋新社		\230	見せる　電話１　返答
3508	文学論集 死と日本人	09/25/59	室町パブリシティー		\300
3017	あたふたの記	10/02/59	雪華社		\280	ぼくの貯蓄哲学　プピとプピプー　あたふたの記
3586	この日この時	11/10/59	新潮社		\220	「特急“朝風”号試乗記」「受領」「大名の酒盛り」「百�闢V皇紀」「電話番号の覚えすぎ」
4585	無意識の発見	11/15/59	光書房		\280
3328	ヰタ・セクスアリス	12/15/59	中央公論社		\260
2993	人生短期大學	09/20/60	文藝春秋新社		\250	お金の貸し借り
2991	おんな大学	12/15/61	新潮社		\250
4247	日本の文学　文学案内８	11/30/62	新潮社		\330
3180	随筆日本再発見	03/05/63	ダイヤモンド社		\350	博士さまざま　あるくそじじいの話　旅の人生
3832	日本旅情	03/20/63	新潮社		\300	列車寢台朝の寢覺め
2975	旅・酒・浮世	10/10/64	秋田書店	サンデー新書	\280	阿呆の鳥飼い　箒の酒　鳥の話　相撲くさぐさ
7957	悩んでいます　幸せへのアドバイス	11/05/64	秋田書店	サンデー新書	\280
4051	わたくしの東京地図	12/01/64	文藝春秋新社		\850	目白　下谷・上野　麹町・四谷
4331	森鴎外	04/20/65	厚文社書店		\400	ことにドイツ、オーストリアの文学に　どうやらクサンティッペは
4037	近代芸術観の成立	11/10/65	新潮社		\700
3250	おやじといたしましては	11/30/65	オリオン社		\340
3074	穏健なペシミストの観想	03/25/67	新潮社		\300	おすしの神様　鉄ッちり蒲焼山の芋
4336	森鴎外	03/05/68	鷺の宮書房		\400	ことにドイツ、オーストリアの文学に　どうやらクサンティッペは
3285	ワレハ雲ヲ愛ス 高橋義孝最新随筆集	04/30/68	オリオン出版社		\580	抜き　旅と食べ物
3290	洋酒マメ天国　エチケットの稀本２０	06/30/69	サントリー	豆本	\100
3014	現代不作法読本	04/30/70	角川書店	角川文庫	\160	見せる　電話１　返答
3507	帰りなんいざ	08/28/70	講談社		\620	酒の上　椅子が危い　蟋蟀とシャンペン酒
4157	芸術・文学小論集	10/20/70	中央大学出版部		\800
1731	言説ノ指	11/25/71	同信社		\1,000	実説百�闍L　榜葛刺屋書房刊　百�關謳ｶ
4155	文学非芸術論	10/20/72	新潮社		\1,000
1330	酒客酔話	11/15/72	日本交通公社	ベルブックス	\380	地酒の旅(下)　大名の酒盛り　鰻づき合い　酒の上
3851	師弟対談　作法・不作法	09/30/74	角川書店		\660	内田文学の面白さ　輝かしき紳士道　他
3327	酒飲みの詭弁	12/25/74	番町書房		\680	酒痴末方　箒の酒　鉄ッちり蒲焼山の芋　おすしの神様　鰻づき合い　酒の上　酒徒の序列について
3329	新つれづれ草　高橋義孝随筆選	07/20/75	角川書店	角川文庫	\260	百�關謳ｶ　解説・山口瞳
3015	叱言たわごと独り言	07/20/76	新潮社		\980	｢食べ方通人｣百間先生　鍋もの論　これはたまらん
1331	飲み食いのこと	09/05/76	ゆまにて出版		\1,000	鉄ッちり・蒲焼・山の芋　みつ豆・甘酒・桜餅　酒の上　蟋蟀とシャンペン酒　うまいもの　すずめずし　地酒の旅　後記
4156	高橋義孝文芸理論著作集 上	01/30/77	人文書院		\3,500
4035	森鴎外	10/30/77	第三文明社	レグルス文庫	\480	�X・�Y
2987	蝶ネクタイとオムレツ	09/25/78	文化出版局		\980	こしかた　みよし野　忘れ得ぬ人々
5278	ファウスト集注	05/00/79	郁文堂		\5000
4147	藝術と精神分析	10/30/79	人文書院		\1,100
3539	粋と野暮のあいだ	01/25/80	ＰＨＰ研究所		\980
1322	叱言たわごと独り言	03/25/80	新潮社	新潮文庫	\280	｢食べ方通人｣百間先生　鍋もの論　これはたまらん
3637	辛口日本紀行　旅路の想い	06/30/80	ＰＨＰ研究所		\1,200	旅支度−序に換えて　列車寝台朝の寝覚め
3363	大人のしつけ紳士のやせがまん	04/15/81	新潮社		\1,000	名刺　白焼きで一杯
1323	言いたいことばっかり	04/25/81	新潮社	新潮文庫	\320	おすしの神様　鉄ッちり蒲焼山の芋
2992	生々流転	05/25/81	ＴＢＳブリタニカ		\1,100	老いの寝覚め　しらはえや　下手の考え
3326	義孝対談 　ひと筋の人	09/14/81	平凡社		\1,200
3636	すこし枯れた話	12/20/81	講談社		\1,000	忘却のメカニズム　隅田川　九州の思い出
1324	へんくつの発想	11/25/82	新潮社	新潮文庫	\320	実説百�闍L　榜葛刺屋書房刊　いわんやの人　自然と人間　百�關謳ｶ
3588	こんな考え方	12/10/82	講談社		\1,100	百�闢ｹちゃん出会いの一席　IMITATIO HYAKKENI　百�阨ｶ学への招待　ふたりの先生
1327	現代不作法読本	06/25/83	文藝春秋	文春文庫	\260	見せる　電話１　返答
3739	大相撲のすがた	01/05/84	平凡社		\1,300
1325	若気のいたり年寄の冷や水	02/25/84	新潮社	新潮文庫	\320	あたふたの記　プピとプピプー
3284	夜目遠目的はずれ	04/13/84	ＰＨＰ研究所		\1,200	｢引き戸とドア｣「さても さても」｢初春にうた｣
1328	まぬけの効用	06/25/84	文藝春秋	文春文庫	\280	憎ッくき上役　お金の貸し借り
2220	師弟対談　作法・不作法	09/25/84	集英社	集英社文庫	\260	内田文学の面白さ　輝かしき紳士道　汽笛は闇に吠え叫び　九段下｢寿司政｣　柳橋｢亀清｣　名文とは？　書き出しと結び
3738	能のすがた	10/16/84	平凡社		\1,800
1326	大人のしつけ紳士のやせがまん	11/25/84	新潮社	新潮文庫	\280	名刺　白焼きで一杯
1329	すこし枯れた話	12/15/84	講談社	講談社文庫	\320	忘却のメカニズム　隅田川　九州の思い出
3006	粋と野暮のあいだ	06/17/85	ＰＨＰ研究所	ＰＨＰ文庫	\400
5294	森鴎外	11/05/85	新潮社		\3,500	森鴎外５，６
2986	華の園	11/30/85	朝日新聞社		\1,000	ふたりの諧謔家　葉書好き　私の町豊島・目白
3013	蝶ネクタイとオムレツ	12/15/85	講談社	講談社文庫	\380	こしかた　みよし野　忘れ得ぬ人々
3638	随筆集　春風秋雨	04/20/87	一枚の繪		\2,200	字引きの話　ふたりの先生　ひとり合点　鑑賞と研究　作法破り
3631	私の人生頑固作法	11/10/01	講談社	講談社文芸文庫	\1,100	実説百�闍L
8287	蝶ネクタイ先生の飲み食い談義	02/20/24	河出書房新社	河出文庫	\900	鉄ッちり・蒲焼・山の芋　みつ豆・甘酒・桜餅　酒の上　蟋蟀とシャンペン酒　禁酒の弁　喰いしんぼう　うまいもの　すずめずし　地酒の旅(下)　後記
百�閧ﾉ關する高橋義孝の著述を掲載した本
��	書　　　　名	発行年月日	出版社名	版　型	価　格	備　　　考
5884	阿房列車	12/30/52	三笠書房	普及版	\190	高橋義孝｢明治の笑い｣
3500	鉄道１００年＊文学と随筆選集　汽笛一声	10/14/53	実業之日本社		\1,800	内田百�陲先年の急行列車｣　平山三郎｢百鬼園先生と鉄道｣｢解説｣　中村武志｢光と影｣　高橋義孝｢合切袋｣
3251	昭和文學全集　第４２卷 内田百�闖W･高田保集･尾崎一雄集	08/15/54	角川書店			高橋義孝 解説
3082	第二阿房列車	08/05/55	新潮社	新潮文庫	\70	高橋義孝 解説
7946	小説新潮　昭和３１年新年特大號	01/01/56	新潮社	雑誌	\100	吉田茂・内田百�閨E徳川夢声対談「西小磯雨話」　高橋義孝「わが酒道の先達と朋友」　百�閨u不連續線」
3561	百�關助M　�T	05/10/56	角川書店	角川文庫	\70	高橋義孝 解説
3040	現代日本文學全集 75 中勘助集・内田百�闖W	06/25/56	筑摩書房		\350	高橋義孝｢内田百�陂_｣
6197	目白三平のおしゃべり帖	08/01/58	実業之日本社		\230	中村武志×高橋義孝・対談｢お酒と女房｣
7556	小説新潮　昭和３５年５月号	05/01/60	新潮社	雑誌	\100	高橋義孝「何とも申訳ありません」
7569	小説新潮　昭和３６年１１月号	11/01/61	新潮社	雑誌	\100	高橋義孝「向後相慎み申すべく候」
7967	笑の泉 新春特別号 風流ばなし百人選	02/01/63	一水社	雑誌	\130	平山三郎「高橋先生三人」
443	日本文學全集 23 内田百�閨E中勘助・坪田譲治集	08/20/63	新潮社		\290	高橋義孝 解説
6574	笑の泉　昭和３９年７月号	07/01/64	一水社	雑誌	\150	高橋義孝｢箒の酒｣　平山三郎｢阿房列車おぼえ書｣
6320	詩集 風の歌	12/01/65	榜葛刺屋書房		非売品	題簽 内田百�閨@叙文 高橋義孝
438	定本限定版　現代日本文學全集 47 中勘助集・内田百�闖W	11/20/67	筑摩書房			高橋義孝｢内田百�陂_｣
6998	小説新潮　新春特大号	02/01/70	新潮社	雑誌	\170	百�閨u逆撫での阿房列車」　高橋義孝「味覚の散歩」
439	現代日本文學大系 29　鈴木三重吉・森田草平・寺田寅彦・内田百�閨E中勘助集 月報５１	06/25/71	筑摩書房		\3,500	高橋義孝｢榜葛刺屋書房刊｣
3787	噂　創刊号　１９７１・８	08/01/71	季龍社	雑誌	\200	内田百�閧�偲ぶ＝座談会「阿房列車、冥途へ旅立つ」高橋義孝・平山三郎・小林博
5706	対談 日本の文学	09/14/71	中央公論社		\1,500	安倍能成・津田青楓｢漱石山房のこと｣　内田百�閨E高橋義孝｢漱石先生よもやま話｣
5716	内田百�闡S集 刊行案内		講談社	冊子		高橋義孝｢刊行によせて｣　瀧井孝作｢居直った強さ｣　吉田健一｢もう心配がない｣　源氏鶏太｢憑かれる｣　福永武彦｢當代随一の文章家｣　夏目純一｢人間内田百�閧ﾌ全貌｣　阿川弘之｢心愉しき思ひ｣
557	内田百�闡S集　第一卷	10/20/71	講談社		\4,200	高橋義孝｢百�阨ｶ學への招待｣
559	内田百�闡S集　第三卷　月報３	02/20/72	講談社		\4,200	高橋義孝｢IMITAIO HYAKKENI｣
1753	回想　内田百��	08/31/75	津軽書房		\2,500	高橋義孝「百�闢V皇・言行録」｢随筆 内田百�陬
448	続百鬼園座談	08/25/80	論創社		\1,800	高橋義孝・内田百�閨@座談｢歯は無用の長物｣｢漱石先生四方山話｣
1276	人生読本　本	10/01/80	河出書房新社		\880	高橋義孝「榜葛刺屋書房刊」
2170	日本の名随筆　１８　歳時記　夏	04/25/84	作品社		\1,800	高橋義孝｢両国の川開き｣
1752	回想の百鬼園先生	09/25/86	旺文社	旺文社文庫	\400	高橋義孝｢随筆 内田百�陬
1010	日本文学研究資料新集22 内田百�� 夢と笑い	10/01/86	有精堂		\3,500	高橋義孝｢内田百�陂_｣｢実説百�闍L―わが師・内田榮造先生｣｢百�關謳ｶ｣、高橋義孝・平山三郎・小林博｢<座談会>内田百�閧�偲ぶ　阿房列車、冥途へ旅立つ」
1751	百鬼園先生よもやま話	05/25/87	旺文社	旺文社文庫	\450	高橋義孝・内田百�閨@座談｢漱石先生四方山話｣
582	新輯 内田百�闡S集 第十六卷 月報１６	02/15/88	福武書店		\3,300	高橋義孝｢一種不気味な趣き｣
584	新輯 内田百�闡S集 第十八卷 月報１８	04/15/88	福武書店		\3,300	高橋義孝｢見事な詩人の魔術(抄)｣
588	新輯 内田百�闡S集 第二十二卷	08/15/88	福武書店		\3,000	高橋義孝君との對談｢齒は無用の長物｣
598	新輯 内田百�闡S集 第三十二卷	09/16/89	福武書店		\3,495	高橋義孝・内田百�閨@座談｢漱石先生四方山話｣
3147	サライ　１９８９・１０・５　高橋義孝	10/05/89	小学館	雑誌	\350	師・内田百�閨A尾崎士郎に学んだ「直角」と「潔さ」
1801	なんだか・おかしな・人たち	10/10/89	文藝春秋	文春文庫	\485	高橋義孝｢実説百�闍L｣
2886	サライ　１９９１・２・７　内田百�閧｢わく｢美食は外道なり｣	02/07/91	小学館	雑誌	\340	高橋義孝「百�閧ﾌおからでシャンパンに匹敵する、異な取り合わせで晩酌」
2252	弔辞大全	04/25/98	倫書房		\1,800	高橋義孝｢百�關謳ｶ｣
4309	爆撃調査団　内田百�闖W成12	09/10/03	筑摩書房	ちくま文庫	\1,100	高橋義孝｢随筆 内田百�陬
4361	第二阿房列車	11/01/03	新潮社	新潮文庫	\400	高橋義孝 解説
4417	内田百��	12/30/03	河出書房新社	文藝別冊	\1,143	高橋義孝｢付き人つきの文学｣、高橋義孝・平山三郎・小林博　鼎談「阿房列車、冥途へ旅立つ」
4548	新入社員諸君、これが礼儀作法だ！	04/01/04	新潮社	小説新潮臨時増刊山口瞳特集号	\838	高橋義孝・山口瞳対談「礼儀作法とは己を虚しゅうすること」　沢木耕太郎｢一点を求めるために 山口瞳｣　出久根達郎｢礼儀作法ブックガイド｣
4638	深夜の初会　内田百�闖W成21	06/09/04	筑摩書房	ちくま文庫	\1,100	高橋義孝・内田百�閨@座談｢漱石先生四方山話｣
6652	水に書く	04/12/07	文芸社		\1,300	敷田正徳｢恩師｣
6004	山口瞳対談集１	08/30/09	論創社		\1,800	山口瞳｢教室では学生の顔が見られません｣
6099	山口瞳対談集５	12/30/09	論創社		\1,800	山口瞳｢礼儀作法とは己を虚しゅうすること｣
7297	昭和なつかし食の人物誌	09/15/16	平凡社	平凡社新書	\820	高橋義孝―生きているのが嫌い
8212	対談 日本の文学　素顔の文豪たち	04/25/23	中央公論新社	中公文庫	\1,200	安倍能成・津田青楓｢漱石山房のこと｣　内田百�閨E高橋義孝｢漱石先生よもやま話｣

百鬼園の圖書��蔵書目録

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