平山三郎がその生涯で為した全仕事を洗い出してみようと思った。しかしその作業がそれ程容易ではないことをすぐに氣附かされると同時に、平山が餘りに多大な實績・業績・事績・功績を殘したことに今更ながら驚かされたのである。
 平山は大正6年11月東京牛込區北町に生まれ、昭和7年東京鐵道局に就職して運輸省機關誌『大和』を編輯し、戰後も日本國有鐵道機關誌『國鐵』の編輯に従事しながら法政大學日本文學科夜間部を卒業した。百閧ノ授業料の一切を拂って貰ったらしい。
 平山の百閧ノついての著書は @『實歴阿房列車先生』が最初であるが、實はそれより17年ばかり前に『小説集 流れ』、10年ばかり前に新聞小説の長篇『夜の周邊』 を上梓している。その際平山は、百閧ノ跋文を書いて貰ったが “平山君の小説は面白くない。折角長い間掛かつて書き上げた物を、はたから口を出して面白くないなどと云はなくてもいいと思ふけれど・・・云ふとなれば義理にも面白いとは申せない。・・・”と。
 しかし、後に平山が書いた A『百鬼園先生雜記帳』B『詩琴酒の人 百鬼園物語』[ 正漢字正假名遣ひ 裝釘山高登角背紙裝硬表 貼函入] C『わが百鬼園先生』 D『阿房列車物語 百鬼園囘想』 は充分小説であって、充分面白い。
 @『實歴阿房列車先生』についても百閧ノ跋文をお願いした。“貴君が僕の事をどう書かうと、それは勝手だけれど、それに僕が跋文を書くなんて、そりや駄目だよ。そんな、うは顎に物がくつついた樣なことは、御免蒙るよ。”・・・と。
 また書名についても百閧ヘ、“「實説・・・」などとちんぷなのはやめなさい。「實歴」がいい。古いものにはたきをかけて埃りを拂ふと新鮮になる。實説や實録より生きがいい。實歴になさい。”・・・と。
 當時『阿房列車』が大評判になったであろうことは「特別阿房列車」を讀むだけでも充分頷けるのであるが、“邪魔にもならぬ”この脇役 ヒマラヤ山系の目線から書いた @『實歴阿房列車先生』を、これと並列的に讀むことによって、百閧フ周邊がより鮮明に浮かび擧がって來るのである。
 A『百鬼園先生雜記帳』の内容については、この本に掛けられた帶びの文句が總てを物語っている。“百鬼園先生に随行師事して三十年の著者が<鬼苑先生日歴∞処女作冥途の周邊∞漱石をめぐって%凵Xを丹念に書き綴った秘藏本――附録は世にも絶妙な百鬼園先生の書簡と断簡零墨が解禁されて脚註された。”・・・と。
 しかし、この本の値打ちはこんなちんぷな言葉の羅列ではない。百閧ェ平山をどう思って接していたのかが、百闢ニ特の諧謔(かいぎゃく)で書いている。この部分だけでも金六百九拾圓也の値打ちはある。“或る時、先生は私の顔を覗きこむ樣な口調で、世の中には利口すぎてどうにも手のつけられない馬鹿もいるし、貴君の如くぼくの利口と丁度ウマの合った適度な馬鹿もいるし・・・と云った。醉中だが、先生にはじめて褒められた樣な氣がして私は嬉しかった。”・・・と。
 B『詩琴酒の人―百鬼園物語』は、岡山の山陽放送の月刊誌RSKに「ク土の人・内田百閨v物語を半年間連載したものを書き改めたものである。後に同社の小澤コレクション1として新裝版も刊行されている。
 C『わが百鬼園先生』は、平山が國鐵の新聞『交通新聞』に百閧フ年代記を80囘連載(鐵道開通80周年)したものを書き加えて「百鬼園物語」とし、また後述N『百鬼園と風船畫伯』を書き改めて「風船畫伯」として本書に所載した。
 またCの中の「鬼苑先生の誤植」という文章は、『小説新潮』に載ったものを書き直したと書いているが、「羽織をぬいた」 という同じ樣な文章を、遥か昔 (『夜の周邊』を上梓した頃) 既に『現代日本文學全集75 中勘助・内田百闖W』の月報に書いている。なお C『わが百鬼園先生』は六興愛藏文庫の1册で、この文庫シリーズには百阨カ集(後述40〜45)が12册入っている。
 D『阿房列車物語―百鬼園囘想』は @『實歴阿房列車先生』を書き改めて「阿房列車の先生」とし、「雜俎」も大きく手直しして「阿房列車 前後」として所載している。また後半部に『小説新潮』『東京新聞』『交通新聞』等に寄稿した百閧フ追憶を「百鬼園先生 拾遺」として纏めている。
 平山は、百閧ェ亡くなる昭和46年、54歳まで國鐵本社に勤務した。定年までまだ少しあったが、その頃「百闡S集」刊行の話が具體化していて、その編纂の一切を任されて、嘱託として講談社へ入社した。
 百閧フ膨大な著作の個人全集を初めて編むとなると、そしてその全部を校訂するとなると、如何にも大變な根氣のいる作業であろうことは容易に察しがつく。思えば百閧燹石全集の忠實な校訂者であった。平山はこれについての苦労話等をどこにも書いていないが、百閧フ年譜を作るというもう一つの大きな仕事について、A『百鬼園先生雜記帳』とC『わが百鬼園先生』に少しだけ記している。尤も@〜Dの全部が年譜そのものの詳細に他ならないのだが。・・・
 “・・・百阡N譜をつくる作業は、百關助Mのなかのエピソードを拾って、その年代をしらべて順にならべて行くのだが、多く斷片的な随筆文章にはだいたい年月は記載されていない。それで先生に訊いてみる外ない。”“問い質(ただ)しても記憶にない事もあり、訊ね難いところもある。いきさつは判っても年譜に入れる事柄ではない場合もある。”
 しかし百闡S集の編纂には、勿論百閧フ拘(こだわ)りが生きているので「正漢字正假名遣ひ」でなければならず、舊漢字を揃えている印刷所が見つからなくて刊行が延び延びになったという経緯(いきさつ)がある。止むなく新潮社專屬の印刷所で特別に組んでもらったらしい。
 E講談社版『内田百闡S集 第一卷』は百陝f年の秋に刊行[昭和46年10月20日]され、最終第十卷は百閧フ三囘忌の同日[昭和48年4月20日]に刊行された。編纂委員 川端康成・高橋義孝・ii武彦、編輯校訂 平山三郎とある。そして平山はその月報の随所に“餘滴”を記述している。
 その後、昭和54年10月から F旺文社文庫版 内田百阨カ集 全三十九卷 刊行の大事業が始まった。初刊の『阿房列車』[後出39]から最終刊『東京焼盡』 まで5年を要している。そして平山は、この全册各々の卷末に詳細な解説雜記を記述している。
 更にこの旺文社文庫には、平山の著書 G『實歴阿房列車先生』 や、平山の編輯による H『百鬼園の手紙』 I『囘想の百鬼園先生』 J『百鬼園先生よもやま話』 も續刊された。なお、この文庫には中村武志の『百鬼園先生と目白三平』 もある。
 G『實歴阿房列車先生』は、同書名@の文庫化ではあるが、GにはD『阿房列車物語―百鬼園囘想』の後半部を「百鬼園先生 追想」として所載している。H『百鬼園の手紙』には平山自身「百關謳カの手紙」を、I『囘想の百鬼園先生』には「解題」を、J『百鬼園先生よもやま話』には「雜記」を各々書いている。
 次の平山の大仕事は、河盛好藏・安岡章太郎・吉行淳之介監修による Ku随蒼X版『新輯 内田百闡S集』[初刊 昭和61年11月] の編輯解説であって、當初刊行を予定していた第二十五卷までを平山が編輯して、各卷に解題を附している。しかしその後に、新資料の發見等があって、編輯担當を平山から中村武志に移した。戰後日記5卷、戀文・戀日記1卷、座談1卷、雜纂1卷を撕ノして全三十三卷とし、完結は平成元年10月となった。
 F旺文社文庫版文集の各册に附された解説雜記の念の入り樣には、なる程恐れ入ったものであるが、その後のKu随蒼X版全集の各卷の解題は、これを更に進展させて、特に初出掲載誌の新たな發見等の充實振りには目を見張るものがある。
 E講談社版全集は、A5判8ポ1行28字22行組で、百閧フお氣に召さない二段組であったが、Ku随蒼X版全集は、四六判9ポ通し組1行42字18行組とした。勿論、どちらも正漢字・歴史的正假名遣ひである。
 DとGには、平山の「日と月の詮索」という一文を所載しているが、その中で校正者としての誤植を恥じている。“十四年刊行の文集に『鬼苑横談』というのがある。―いま、全集でそれを確かめようとしたら、目次に「鬼園横談」「續鬼園横談」そして「鬼苑日記」と列記してある。本文も同じく「鬼園」である。はッとして、慌てて原本を持ってきて披いて見ると、やっぱり「鬼苑横談」が正しい。「内田百闡S集」第四卷收録の「鬼苑横談」目次・本文の標題「鬼園横談」は眞ッ赤な誤植であります。お詫びします。尤も、苑も、園も同じじゃないかと云われると立つ瀬がない。”と記している。この誤りを發見した時の平山は、多分眞ッになったに違いない。
 それで平山は、次の F旺文社文庫版文集で、頁目次も本文標題も、全部「鬼苑横談」と訂正したのである・・・が、その後の Ku随蒼X版全集では、本文標題を「鬼園横談」と、またまた校正しているのである。
 はてさて、これはどうしたことであろうか。平山は眞に校正ミスをしたのであろうか。この時、平山が見たという原本とは、一體何であったのだろうか。この初出である『東京日日新聞』[昭和13年7月19日から5日間連載]を持ち合わせていないが、百閧フ自筆草稿は、右圖に擧げた寫眞の通りであるから、初出の標題も「鬼園横談」であったことは疑えない。即ち、本の書名は『鬼苑横談』でありながら、本文標題は「鬼園横談」であって、もともと異なっていたものが混亂して、このような結果になってしまったものと思われる。 ・・・とすると正解は一番最初の講談社版全集だけであって、これは誤植ではなかったということになるではないか。

記號

著 書

目次の書名

頁の目次

本文標題

E

講談社版全集

横談

横談

横談

F

旺文社文庫文集

横談

横談

横談

K

u随蒼X版全集

横談

横談

横談

新潮社單行本

横談

横談

横談

自筆草稿

―――

―――

横談

ところがである。阿房列車全18篇を合本した本が L『阿房列車』と M『定本 阿房列車 全』の2册があって、いづれも平山の校訂による美裝豪華本であるが、前者は百閧フ自筆稿をもとに出來ているので、それまでの單行本・編纂本・全集等の在來本と字句が多少異なっている。
 そのLの卷末に、平山が書いた「稿本阿房列車雜記」によると、百閧ヘ“ゲラ刷デ誤植ヲナホス丈デナク推敲シタ箇所が多多アル ダカラ原稿トハ違ツテ來テヰル 校正ヲシナカツタ時デモ 雜誌ガ出テカラ讀み返シテ推敲シ加筆シテ置イタモノヲ單行本ノ原稿トシタ 草稿ナル原稿ト單行本トノ間ニ食ヒ違ツタ所ガアレバ 單行本ノ方ガ正シイ”と云っている。だから平山は、u随蒼X版全集を單行本のまゝに、頁目次も誤植のまゝに校正したとも云える。平山の名譽のために・・・。
 平山の著書は、上記の他に N『百鬼園と風船畫伯』 O『百鬼園の猫』 P『「冥途」の周邊』 Q『内田百閧フ本 正・續』 等があり、P以外は豆本であって、特にNO等は神田神保町の專門店を渡り歩く以外にもう見ることも叶わぬであろう。ただ前述の通り N『百鬼園と風船畫伯』はかろうじて C『わが百鬼園先生』で讀むことが出來る。なお A『百鬼園先生雜記帳』の中にも「「冥途」の周邊」という一文があるが、Pとは別のものである。
 平山編輯と謳ってあるものには、先に擧げたHIJの他に R『囘想 内田百閨x S『現代の随想2 内田百闖W』 等があるが、内田百闥とだけあって編輯 平山三郎と謳っていない本が澤山ある。Q『續・内田百閧フ本』で、平山自身が次の樣に書いている。
 “戰後の混亂期の時期から23年頃にかけて多くの編纂本が次つぎ刊行された。殆んど平山の編纂校訂した本である。書名だけでも羅列すると、21『私の先生』 22『立腹帖』23『御馳走帖』24『俳諧随筆』小説集25『花柘榴』26『さむしろ』 文集27『長い塀』28『昇天』29『百鬼園抄』 小説集30『殘月』 31『漱石雜記帳』等、いずれもこの時期の出版物はザラ紙かウラの透く仙歌紙である。・・・”と。しかしそのどれもに、平山編輯とは謳っていない。
 R『囘想 内田百閨xは、百閧ノついて同時代の諸家の主な文藝評論・推薦文・人物記・追悼文・囘想文等を、總頁468頁にもなる厚手の本に纏めて收録した。I『囘想の百鬼園先生』はその一部抜粹と、新たな囘想文を加えて文庫化したものである。
 S『現代の随想2 内田百闖W』は、井伏鱒二・河盛好藏・串田孫一の監修による。近代以降の作家・思想家・科學者等の随想・随筆の中から代表的な作品を選んで一人一册に收め、解説と年譜を附したその時代の随想シリーズで、第1期全15卷の2册目である。主に百阡モ年の文章を輯めている。
 平山の編輯は百閧フ著作ばかりではない。百閧ニ特に親交の深かった宮城道雄が、昭和31年6月急逝したが、その遺稿文集『あすの別れ』『宮城道雄全集 全三卷』も平山の編纂校訂によるものである。
 百阨カ集の編纂本・全集・選集やカセットブック等に、平山は「編者あとがき」「編纂後記」「おぼえ書」「ノオト」「後記」「後書」「解説」 等を書いているので、氣が附いたものを次に擧げておく。
 先ず32『新稿 御馳走帖』は、平山が編纂後記を書いているのだが、その前に前出23『御馳走帖』が榜葛刺屋書房という出版社から刊行されている。奥附の發行者は鈴木正となっているのだが、これは出資者(スポンサー)(平山の戰友)の名であって、出版事務から営業雜務等の一切を、平山と中村武志との二人でやっているのであった。
 榜葛刺屋書房の第2册目の刊行は、前出31『漱石雜記帳』の予定であったが、版組は全部出來上がったものの、戰後の闇紙價の高騰のために資力が續かず、結局これは湖山社という出版社に賣渡してしまって、榜葛刺屋書房は敢え無く潰れてしまった。この邊の事情等は @G『實歴阿房列車先生』等に詳しく書いている。
 また平山は、これらの文庫化である33『御馳走帖』、34『漱石先生雜記帖』や、同じ文庫の35『ノラや』、36『芥川龍之介雜記帖』 にも解説を書いている。
 37『私の「漱石」と「龍之介」』 には「編纂後記」を、38『摩阿陀會』 には「驥尾」を、旺文社文庫の第1册目39『阿房列車』 には、「雜記」とは別に解説「百鬼園先生年代記」を、六興愛蔵文庫シリーズの 40『阿房列車の車輪の音』 には「阿房列車の周邊」を、41『贋作吾輩は猫である』 には「雜記」を、42『大貧帳』 には、昭和16年刊行の編纂本『大貧帳』の簡單な説明を、43『阿房の鳥飼』 には「編者の後書」を、44『鬼苑乗物帖』 と45『猫の耳の秋風』 には「卷末雜記」を各々書いている。
 46『百鬼園座談 正・續』 には、昭和20年以降41年頃まで百閧ェ參加した30囘もの座談會・鼎談會の對談速記が輯められ、いずれも新聞雜誌等に掲載されたりしたが、平山はその各々の當時の事情等について「編者あとがき」で説明している。J『百鬼園先生よもやま話』は 46『百鬼園座談』の文庫化で、15囘の對談速記を所收している。
 47『百鬼園日記帖』 には「ノオト」を、また『東京焼盡』[昭和30年4月 大日本雄辨會講談社 \280、のち中公文庫] に續く翌日からの日録 48『百鬼園 戰後日記 上・下』 には「おぼえ書」を書いている。
 カセット・テープ『百鬼園撰 一〜五 内田百閨x[東芝EMI各\1,800] の監修も平山で、「作品解説」を書いている。
 平山の仕事の幅は更に広がる。やはり國鐵出身である上田廣の鐵道推理短編集『驛猫』の文末に紹介文を書いたり、また村山古ク主宰の俳句雜誌『べんがら』は、昭和26年から百闔蝠Mの文章と俳句雜誌へ移行して、平山が編輯していたが、 平山自身もこれに“朦朧圏(もうろうけん)随筆”を連載しているし、はたまた百閧フ『第三阿房列車』『禁客寺』 の裝釘意匠を平山が担當しているのであった。
 DGの「百鬼園先生 拾遺・追想」には、多くの平山の文章を所載しているが、それ以後に雜誌等に寄稿して、まだ單行本に纏められていない文章も多數ある。これまでに氣が附いたものを次に拾っておこう。
 旺文社文庫百阨カ集完結記念として『百鬼園寫眞帖』 が刊行されたが、これに平山は「御膳の遍歴」を寄せている。
 雜誌『サライ 平成3年2月7日號 は“内田百閧「わく「美食は外道なり」”を特集したが、ここにも平山は、「百鬼園・三疊御殿の御馳走―囘想」を書いている。
 雜誌『小説新潮 平成5年4月號 は“内田百閧ェ面白い”を特集したが、平山はこれに「百鬼園クラブの旅」と題して、岡山の百鬼園倶樂部が催した“故ク阿房列車”に參加した模樣を書いている。丁度、百鬼園倶樂部會報第二十一號「二人三脚追憶」の記事と表裏の關係になる。參加戴いた“故郷阿房列車”は<坊ちゃんの故ク松山を訪ねて篇>[平成元年2月11〜12日]、<松濱軒の八代を訪ねて篇>[平成3年9月14〜16日]、<房總快走鼻眼鏡篇>[平成4年4月17〜19日]、<宮島江田島ずっこけ篇>[平成4年11月14日] 等であった。なお、松山篇に參加したことのついては、P『「冥途」の周邊』の“あとがき風に―”でも觸れている。
 雜誌『鳩よ!平成5年5月號 は“百鬼園先生、出發進行!内田百閨hを特集したが、「内田百閧フアフォリズム むにゃむにゃ・・・飄逸の一言」と「あの日の百鬼園先生」を書いている。
 岩波書店のPR雜誌『圖書 平成8年2月號には「百關謳カの原稿」を、同年8月號には「百阨カ集『戻り道』前後」を書いている。
 戰時中の昭和15、6年頃、若い編輯者の平山が、日本郵船の嘱託であった百閧フ所へ、鐵道省雜誌『大和(たいわ)』の原稿を貰いに行って、無作法を叱られて縮みあがった時の話。
 “翌日、伺うと應接卓の上にきちんと原稿が置いてあった。四百字稿紙がなぜか丸い筒になっていた。ありがたく戴いて、丸い筒をひらいて、讀みはじめた。・・・一枚目を讀み切らぬところで、頭上で先生の聲がした。「失禮な事をするもんじゃありません。ぼくはどこを見てればいいんですか。原稿は、持って歸ってから讀むものですョ」”
 この頃百閧ゥら貰った原稿は「その時分」「通過列車」「發乘り」等であり、これ等の鐵道と旅に關した作品だけを集めた編纂本『汽笛一聲 百陂ゥ物帳 その一』 に平山が「編者おぼえ書」を書いている。實はそれまで、百閧フ著作本・編纂本には、著者の「前書」のある著書は若干あるが、編纂者のあとがきめいたものが併載された著書は(文庫本を除いて)一册もなかった。これが第一號なのである。おおば比呂司のカバー繪が面白い。
 『酒文化研究』という雜誌がある。その第5號の「舊著發掘」のページに 「内田百閧フ平山三郎あて書簡(抜粹)」 と共に、百閧フ酒に纏わるエピソード 「百鬼園先生とお酒」 を書いている。
 『季刊 墨スペシャル』という書道の雜誌がある。その第29號に「心を傳える毛筆の手紙」という特集があり、“逡巡の末、投函されなかった内田百閧ゥら夏目漱石への手紙” として、あの有名な毛筆の長女の手紙 “・・・先生はつまらない事をいふと御思ひになるかも知れませんけれど” の全文の寫眞と共に、平山が當時の樣子を傳えている。

 水の文化情報誌『FRONT 平成10年12月號 は “内田百閨\百鬼園迷宮” を特集したが、平山は 「百關謳カの俳句―貧乏の風懐」 を寄せている。
 生涯 百閧ニ共に生き、奇しくも百閧ニ同じ享年82歳(2000/3/24)でこの世を去った。阿川弘之が『小説新潮平成12年6月號 の「くらやみ阿房列車」の中で “鐵道唱歌を正確に歌えそうな知友” として平山の死を悼んでいる。

平山三郎の著書
書   名 発行年月日 出版社名 版型 価格 備    考
4282 小説集 流れ 07/10/48 交通日本社   \70  
4873 夜の周邊 06/30/56 三笠書房   \270  
1749 實歴阿房列車先生 01/30/65 朝日新聞社   \430  
3148 百鬼園先生帳 附・百闖相ネ註解 06/30/69 三笠書房   \690  
3346 百鬼園と風船畫伯 08/11/75 季刊・銀花 豆本 並裝本    
1746 詩琴酒の人 百鬼園物語 03/30/79 小沢書店   \1,700  
1743 わが百鬼園先生 09/10/79 六興出版   \980  
4639 百鬼園の猫 09/30/79 信濃豆本愛書之会 限定愛蔵本 600部    
1747 阿房列車物語 百鬼園回想 03/25/81 論創社   \1,600  
1748 実歴阿房列車先生 11/25/83 旺文社 旺文社文庫 \420  
1745 詩琴酒の人 百鬼園物語 11/20/84 小沢書店 小沢コレクション \1,600  
3155 『冥途』の周邊 07/15/90 書肆ひやね   \2,500  
4575 『冥途』の周邊 07/15/90 書肆ひやね 特装版    
4927 百鬼園と風船画伯 09/09/90 朝昼晩社 和装豆本
限定150部
\2,800  
4924 百鬼園の猫 07/07/91 胡桃書房 豆本 
限定270部 赤
\2,800  
4925 百鬼園の猫 07/07/91 胡桃書房 豆本 
限定270部 橙
\2,800  
4926 百鬼園の猫 07/07/91 胡桃書房 豆本 
限定270部 青
\2,800  
1754 内田百閧フ本 02/15/93 日本古書通信社 こつう豆本 \600  
3150 内田百閧フ本 04/15/93 日本古書通信社 こつう豆本
限定250部
   
1755 続・内田百閧フ本 09/25/93 日本古書通信社 こつう豆本 \600  
3151 続・内田百閧フ本 10/15/93 日本古書通信社 こつう豆本
限定250部
   
 7669 実歴阿房列車先生  09/25/18  中央公論新社  中公文庫   \1,000  
 7826 百鬼園先生雑記帳 附・百闖相ネ註解  02/25/20  中央公論新社  中公文庫    \900  
 

百閧ノ關する平山三郎の著述を掲載した本や自ら編集した本・解説など
書   名 発行年月日 出版社名 版型 価格 備   考
3500 鉄道100年*文学と随筆選集 汽笛一声 10/14/53 実業之日本社   \1,800 内田百陲先年の急行列車」 平山三郎「百鬼園先生と鉄道」「解説」 中村武志「光と影」 高橋義孝「合切袋」
3040 現代日本文學全集 75 中勘助集・内田百闖W 月報51 06/25/56 筑摩書房   \350 平山三郎「羽織をぬいた」
4185 国鉄 03/25/59 日本国有鉄道 国鉄職員雑誌 非売品 中村武志「目白三平随筆」 平山三郎 小説「早春」 
 7967 笑の泉 新春特別号 風流ばなし百人選  02/01/63  一水社  雑誌   \130 平山三郎「高橋先生三人」 
443 日本文學全集23 内田百閨E中勘助・坪田譲治集 08/20/63 新潮社 月報 \290 平山三郎「<旅順入城式>について」
6574 笑の泉 昭和39年7月号 07/01/64 一水社 雑誌 \150 高橋義孝「箒の酒」 平山三郎「阿房列車おぼえ書」
 7579 小説新潮 昭和39年8月号  08/01/64  新潮社  雑誌   \120 「その前後―摩阿陀十五年―」  平山三郎「佐藤春夫氏の葉書三通」 
416 新稿 御馳走帖 11/30/68 三笠書房   \690 平山三郎「編纂後記」
 7832 小説新潮 昭和46年7月号  07/01/71  新潮社  雑誌  \200 平山三郎「内田百關謳カ逝く」 江国滋「阿呆旅行 うわの空旅―熊本―」 中田耕治「文壇クローズアップ―内田百閧フ大往生」 樫村一三「読者の声」欄 
3787 噂 創刊号 1971・8 08/01/71 季龍社 雑誌 \200 内田百閧偲ぶ=座談会「阿房列車、冥途へ旅立つ」高橋義孝・平山三郎・小林博
557 内田百闡S集 第一卷 10/20/71 講談社   \4,200 平山三郎「解題」 月報1「余滴」
558 内田百闡S集 第二卷 12/20/71 講談社   \4,200 平山三郎「解題」 月報2「余滴」
559 内田百闡S集 第三卷 02/20/72 講談社   \4,200 平山三郎「解題」 月報3「余滴」
560 内田百闡S集 第四卷 04/20/72 講談社   \4,200 平山三郎「解題」 月報4「余滴」
561 内田百闡S集 第五卷 06/20/72 講談社   \4,200 平山三郎「解題」 月報5「余滴」
562 内田百闡S集 第六卷 08/20/72 講談社   \4,200 平山三郎「解題」 月報6「余滴」
563 内田百闡S集 第七卷 10/20/72 講談社   \4,200 平山三郎「解題」 月報7「余滴」
564 内田百闡S集 第八卷 12/20/72 講談社   \4,200 平山三郎「解題」
565 内田百闡S集 第九卷 02/20/73 講談社   \4,200 平山三郎「解題」 月報9「余滴」
566 内田百闡S集 第十卷 04/20/73 講談社   \4,200 平山三郎「解題」 月報10「余滴」
5509 名著復刻日本児童文学館・第二集 解説 10/01/74 ほるぷ出版 平山三郎「内田百闥 王様の背中
 7189 小説新潮 1975・5  05/01/75  新潮社  雑誌   \350 平山三郎構成「内田百關後日記」 
1753 回想 内田百 08/31/75 津軽書房   \2,500 平山三郎「百鬼園先生と鉄道」「百鬼園先生逝く」
2865 阿房列車 02/20/76 津軽書房 限定1000部 \8,800 平山三郎「稿本阿房列車雑記」
548 御馳走帖 01/10/78 中央公論社 中公文庫 \360 平山三郎 解説
479 阿房列車 10/05/79 旺文社 旺文社文庫 \320 平山三郎 解説「百鬼園先生年代記」、「阿房列車」雑記
480 第二阿房列車 10/25/79 旺文社 旺文社文庫 \280 平山三郎 「第二阿房列車」雑記
550 ノラや 03/10/80 中央公論社 中公文庫 \320 平山三郎 解説
481 第三阿房列車 04/20/80 旺文社 旺文社文庫 \360 平山三郎 「第三阿房列車」雑記
482 百鬼園随筆 09/01/80 旺文社 旺文社文庫 \380 平山三郎 「百鬼園随筆」雑記
483 続百鬼園随筆 09/20/80 旺文社 旺文社文庫 \320 平山三郎 「続百鬼園随筆」雑記
484 無絃琴 01/15/81 旺文社 旺文社文庫 \320 平山三郎 「無絃琴」雑記
449 百鬼園日記帖 05/10/81 論創社   \2,000 平山三郎 ノオト
1744 現代の随想2 内田百闖W 05/15/81 弥生書房   \1,100 平山三郎 解説「―『百鬼園随筆』その時分」
485 冥途・旅順入城式 05/20/81 旺文社 旺文社文庫 \440 平山三郎 「冥途」「旅順入城式」雑記
486 07/01/81 旺文社 旺文社文庫 \360 平山三郎 「鶴」雑記
487 凸凹道 09/20/81 旺文社 旺文社文庫 \340 平山三郎 「凸凹道」雑記
488 有頂天 11/25/81 旺文社 旺文社文庫 \360 平山三郎 「有頂天」雑記
489 随筆新雨 01/25/82 旺文社 旺文社文庫 \340 平山三郎 「随筆新雨」雑記
3790 言語生活 1982・2 02/01/82 筑摩書房 雑誌 \450 平山三郎「百關謳カのレトリックあれこれ」
490 北溟 02/20/82 旺文社 旺文社文庫 \320 平山三郎 「北溟」雑記
452 百鬼園 戰後日記 上 03/20/82 小沢書店   \2,600 平山三郎 おぼえ書
491 丘の橋 03/25/82 旺文社 旺文社文庫 \320 平山三郎 「丘の橋」雑記
453 百鬼園 戰後日記 下 04/20/82 小沢書店   \2,600 平山三郎 おぼえ書
492 鬼苑横談 04/23/82 旺文社 旺文社文庫 \300 平山三郎 「鬼苑横談」雑記
493 菊の雨 05/25/82 旺文社 旺文社文庫 \340 平山三郎 「菊の雨」雑記
494 船の夢 06/25/82 旺文社 旺文社文庫 \300 平山三郎 「船の夢」雑記
495 沖の稻妻 07/23/82 旺文社 旺文社文庫 \320 平山三郎 「沖の稻妻」雑記
496 戻り道・新方丈記 07/23/82 旺文社 旺文社文庫 \320 平山三郎 「戻り道」「新方丈記」雑記
497 随筆億劫帳 09/25/82 旺文社 旺文社文庫 \480 平山三郎 「随筆億劫帳」「百闕タ談」雑記
498 鬼園の琴 10/25/82 旺文社 旺文社文庫 \440 平山三郎 「鬼園の琴」「百鬼園夜話」雑記
499 無伴奏・禁客寺 11/25/82 旺文社 旺文社文庫 \440 平山三郎 「無伴奏」「禁客寺」雑記
500 いささ村竹・鬼苑漫筆 12/25/82 旺文社 旺文社文庫 \440 平山三郎 「いささ村竹」「鬼苑漫筆」雑記
501 ノラや 01/25/83 旺文社 旺文社文庫 \380 平山三郎 「ノラや」雑記
502 東海道刈谷驛 02/25/83 旺文社 旺文社文庫 \340 平山三郎 「東海道刈谷驛」雑記
503 クルやお前か 03/25/83 旺文社 旺文社文庫 \300 平山三郎 「クルやお前か」雑記
5888 旅と鉄道 47 '83/春の号 レール・トラベル大百科 04/20/83 鉄道ジャーナル社 季刊雑誌 \650 平山三郎「阿房列車・序説」 イラスト・前川しんすけ
504 つはぶきの花 04/25/83 旺文社 旺文社文庫 \320 平山三郎 「つはぶきの花」雑記
505 けぶりか浪か 05/25/83 旺文社 旺文社文庫 \420 平山三郎 「けぶりか浪か」雑記
506 波のうねうね 06/25/83 旺文社 旺文社文庫 \360 平山三郎 「波のうねうね」雑記
507 馬は丸顔 07/25/83 旺文社 旺文社文庫 \340 平山三郎 「馬は丸顏」雑記
508 麗らかや 08/25/83 旺文社 旺文社文庫 \340 平山三郎 「麗らかや」雑記
509 夜明けの稲妻 09/26/83 旺文社 旺文社文庫 \320 平山三郎 「夜明けの稻妻」雑記
510 殘夢三昧・日没閉門 10/25/83 旺文社 旺文社文庫 \440 平山三郎 「殘夢三昧」「日沒閉門」雑記
512 實説艸平記 12/20/83 旺文社 旺文社文庫 \340 平山三郎 「実説艸平記」雑記
511 贋作吾輩は猫である 01/25/84 旺文社 旺文社文庫 \380 平山三郎 「贋作吾輩は猫である」雑記
513 居候匆々 02/25/84 旺文社 旺文社文庫 \400 平山三郎 「居候匆々」雑記
514 王樣の背中 03/24/84 旺文社 旺文社文庫 \340 平山三郎 「王様の背中」雑記
516 百鬼園日記帖 04/25/84 旺文社 旺文社文庫 \460 平山三郎 「百鬼園日記帖」雑記
515 新輯 百鬼園俳句帖 05/25/84 旺文社 旺文社文庫 \440 平山三郎 新輯「百鬼園俳句帖」雑記
450 百鬼園寫眞帖 06/25/84 旺文社   \1,900 平山三郎「御膳の遍歴」
517 東京焼盡 06/25/84 旺文社 旺文社文庫 \420 平山三郎 「東京焼盡」雑記
6638 女房言行録 06/30/84 装画館 \1,200 平山三郎「遠藤さんのこと」
 7228 新刊展望 1984/8  08/01/84  日本出版販売  新刊案内   \120 平山三郎・本郷滋 対談「百關謳カよもやま話し」 
4135 鉄道が好き 11/25/85 集英社 集英社文庫 \540 平山三郎「阿房列車」雑記
552 漱石先生雑記帳 01/04/86 河出書房新社 河出文庫 \480 平山三郎「編纂者のあとがき」
930 本の宇宙あるいはリリパットの遊泳 02/10/86 平凡社 \1,500 倉本四郎「内田百闥『大貧帳』
1750 百鬼園の手紙 03/25/86 旺文社 旺文社文庫 \500 平山三郎「百關謳カの手紙」
553 芥川龍之介雑記帳 06/04/86 河出書房新社 河出文庫 \380 平山三郎「編纂者のあとがき」
1752 回想の百鬼園先生 09/25/86 旺文社 旺文社文庫 \400 平山三郎「百鬼園先生逝く」『回想の百鬼園先生』解題
1010 日本文学研究資料新集22 内田百 夢と笑い 10/01/86 有精堂   \3,500 平山三郎・高橋義孝・小林博「<座談会>内田百閧偲ぶ 阿房列車、冥途へ旅立つ」
567 新輯 内田百闡S集 第一卷 11/15/86 福武書店   \2,600 平山三郎「解題」
568 新輯 内田百闡S集 第二卷 12/15/86 福武書店   \2,600 平山三郎「解題」
569 新輯 内田百闡S集 第三卷 01/16/87 福武書店   \2,900 平山三郎「解題」
580 新輯 内田百闡S集 第十四卷 02/16/87 福武書店   \2,600 平山三郎「解題」
581 新輯 内田百闡S集 第十五卷 03/16/87 福武書店   \2,700 平山三郎「解題」
570 新輯 内田百闡S集 第四卷 04/15/87 福武書店   \3,200 平山三郎「解題」
571 新輯 内田百闡S集 第五卷 05/15/87 福武書店   \3,000 平山三郎「解題」
1751 百鬼園先生よもやま話 05/25/87 旺文社 旺文社文庫 \450 平山三郎「百鬼園先生よもやま話」雜記
572 新輯 内田百闡S集 第六卷 06/15/87 福武書店   \3,200 平山三郎「解題」
573 新輯 内田百闡S集 第七卷 07/15/87 福武書店   \2,900 平山三郎「解題」
574 新輯 内田百闡S集 第八卷 08/15/87 福武書店   \3,100 平山三郎「解題」
575 新輯 内田百闡S集 第九卷 09/16/87 福武書店   \3,200 平山三郎「解題」
576 新輯 内田百闡S集 第十卷 10/15/87 福武書店   \3,100 平山三郎「解題」
577 新輯 内田百闡S集 第十一卷 11/16/87 福武書店   \3,300 平山三郎「解題」
578 新輯 内田百闡S集 第十二卷 12/15/87 福武書店   \3,400 平山三郎「解題」
579 新輯 内田百闡S集 第十三卷 01/16/88 福武書店   \3,300 平山三郎「解題」
582 新輯 内田百闡S集 第十六卷 02/15/88 福武書店   \3,300 平山三郎「解題」
583 新輯 内田百闡S集 第十七卷 03/15/88 福武書店   \3,400 平山三郎「解題」
584 新輯 内田百闡S集 第十八卷 04/15/88 福武書店   \3,300 平山三郎「解題」
585 新輯 内田百闡S集 第十九卷 05/16/88 福武書店   \3,400 平山三郎「解題」
586 新輯 内田百闡S集 第二十卷 06/15/88 福武書店   \3,400 平山三郎「解題」
587 新輯 内田百闡S集 第二十一卷 07/15/88 福武書店   \3,400 平山三郎「解題」
588 新輯 内田百闡S集 第二十二卷 08/15/88 福武書店   \3,000 平山三郎「解題」
589 新輯 内田百闡S集 第二十三卷 09/16/88 福武書店   \3,300 平山三郎「解題」
590 新輯 内田百闡S集 第二十四卷 10/15/88 福武書店   \3,200 平山三郎「解題」
591 新輯 内田百闡S集 第二十五卷 12/15/88 福武書店   \3,400 平山三郎「解題」
 7788 木香往来 第参號  02/28/90  書肆ひやね     \1,000 平山三郎「谷中安規 追想」 
2867 小説新潮 1993・4 04/01/93 新潮社 雑誌 \728 平山三郎「百鬼園クラブの旅」
2885 鳩よ! 1993・5 内田百 05/01/93 マガジンハウス 雑誌 \408 平山三郎「あの日の百鬼園先生」「むにゃむにゃ・・・飄逸の一言」
454 百鬼園 戰後日記 上 07/20/93 小沢書店 新装版 \2,600 平山三郎 おぼえ書
455 百鬼園 戰後日記 下 07/20/93 小沢書店 新装版 \2,600 平山三郎 おぼえ書
556 私の「漱石」と「龍之介」 08/24/93 筑摩書房 ちくま文庫 \631 平山三郎 編纂後記
3549 図書 1996・2 02/01/96 岩波書店 雑誌 \78 平山三郎「百關謳カの原稿」
4001 酒文化研究 5 03/15/96 新宿書房 雑誌 \1,000 安岡章太郎「酒・詩・バイオテクノロジー」 内田百閧フ平山三郎あて書簡(抜粹) 平山三郎「百鬼園先生とお酒」
3550 図書 1996・8 08/01/96 岩波書店 雑誌 \78 平山三郎「百阨カ集『戻り道』前後」
549 御馳走帖 09/18/96 中央公論社 中公文庫 改版 \835 平山三郎 解説
3998 季刊墨スペシャル29 心を伝える毛筆の手紙 10/05/96 芸術新聞社   \2,524 平山三郎「内田百閧ゥら夏目漱石への手紙」
551 ノラや 01/18/97 中央公論社 中公文庫 改版 \699 平山三郎 解説
2882 FRONT 1998・12 内田百閨@百鬼園迷宮 12/01/98 リバーフロント整備センター 雑誌 \1,553 平山三郎「百關謳カの俳句―貧乏の風懐」
7261 The CD Club Mar.1999 87  02/01/99  ソニー・ミュージックハウス  月報    平山三郎「百鬼園先生の原稿」 
3902 阿房列車 内田百闖W成1 10/09/02 筑摩書房 ちくま文庫 \1,100 平山三郎 雜纂
4417 内田百 12/30/03 河出書房新社 文藝別冊 \1,143 平山三郎・高橋義孝・小林博 鼎談「阿房列車、冥途へ旅立つ」
 7725 百鬼園戦後日記V  03/25/19  中央公論新社  中公文庫   \1,000 昭和23年6月1日〜24年12月31日 平山三郎「百鬼園戦後日記おぼえ書」 中村武志「掘立小屋の百關謳カ」 佐伯泰英・解説 
 7986 内田百關助M集  06/10/21  平凡社  平凡社ライブラリー   \1,500  


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