日々、在りしことども



月見月三十日
『とある魔術の禁書目録』がいかに素晴らしいか、語って語って語り尽くそうと思えども、見所が一つ二つしかない作品の紹介ならともかく、この興奮を色褪せずそのまま伝えるにはどうすればいいか、頭を捻り続けて寝潰れる、そんなここ数日。

『もっけ 7』読了。
あの二人はもうこのままでいいと思う。『馴れ合わない』みたいなことを言いながら、いつも側にいる。きつい言葉を投げあっても、すぐに一緒。何かあった時には、こっそり最後まで見届けている。
猫だ。笑ったり甘えたりしないどころか、人間が手を伸ばすと毛を逆立て牙をむく。そのくせ、常に視界の隅っこに居る。
――デレてないツンデレも良いもんですよ、と〆る。

『ブロッケンブラッド U』読了。相も変らぬ名作。心温まる。是非、日本中の小中学校図書室に置いて欲しい。

以上雑然と。ぶらり本日終わる。
月見月二十九日
簡単松茸御飯の作り方

1、エリンギを適当に刻む。
2、米一合に対し、松茸風味お吸い物の素を一袋用意。
3、色付けに醤油を少々。
4、普通の水加減で炊飯器を用意。上1,2,3を投入して炊く。

以上。
月見月二十八日

月見月二十五日
中秋の名月。ただし団子は雪見大福。

『とある魔術の禁書目録』、読。
幸せ。
月見月二十一日
本に耽る日々。
月見月二十日
最近、家の階段で苦労している。足が上がらぬのではない。何故か、四歩目ぐらいの左足が、謎の一・五段を踏もうと高く持ち上がり、結果、停止する羽目になる。
もう何十年も使い、上り下りに灯りも必要ないぐらいだが、だからこれは面倒だ。
いつか酔って幻の空中階段へ足を掛け、そのまま体は下に、中身は天国へと登っていってしまわないよう注意するとしよう。
月見月十九日
やたらと活字が恋しくなり、図書館で漁る。乱獲中。
月見月十七日
新酒の季節となりました。

近場の小さな酒屋へ。大型ディスカウントと二十四時間営業のコンビニが幅を利かせる昨今、割引すらなかなか出来ない古くからの地域密着型或いは地縁依存型の酒屋はいずれ消え行く運命かと思っていたのが昔。逆に日当たりが悪い店内冷蔵庫に、店主がこれぞと見込んだ地酒名酒を数点並べる、拘りの隠れた良質店がぽこぽこ生まれているのに気付いたのがここ一、二年。
碌に物がないぐらいに狭い? いいえこれは目が行き届いていると言うのです。

そんな湖東三○七沿いの某店と、近場の某店に。前者で自分愛飲の『竹生嶋』が相変わらず揃っていることを確認して安堵しつつ、一番安い四号瓶を。後者で、地元蔵指折りの良酒ながら彦根にしか卸していないとふざけたことを抜かしていた『富鶴』は「天秤櫓」を発見。歓喜しつつも、これは次ということで草津の方の地酒ひやおろしを手にとる。
ついで、別所にて炙るスルメを求めるが――普段手に取らぬそれの値が意外と高く、ショックを受ける。
スカスカのスルメ一袋を買うお金で、蒲鉾と地物生蕎麦がスーパーで揃う気がする。今なら山葵醤油のみならず、冷蔵庫のわさび漬けを薄く切った蒲鉾の上にちょんと乗せ、包むようにして食べるなど――

とりあえず、たまたま値を下げていた安売りを手に取る。お徳用スルメ十枚セットとか、逆に指サイズの開きスルメ数枚百円の怪しげな袋とか、まだまだ奥は深そうであったが、ここまで。
今宵か明晩か。適当に炙って寝酒にでもと、本日まだ早いうち、呑む前に記し、筆を終える。
月見月十六日
草刈り。地域活動。除草剤散布器一斗タンク×2、出現。後、墓脇土手花壇の草取り。
コンクリの板で川の流れを真っ直ぐに整え、土手が崩れぬよう押しとどめているが、浸食作用という奴か、その境界面の土が地中の深い部分で空洞化していた模様。ぶっちゃけ地面を踏み抜き、天然の落とし穴に片足突っ込む間抜け一名。

秋だと思っていたのに、強い日差しに汗たらす日。――日光はここまで物理的に強烈だったろうか?
月見月十四日
あぶったスルメを裂きながら、ちびちびと日本酒を舐めたい。

月見月十三日
出掛けたついでに牛乳購入。最近、コンビニが面白い場所に思えてきた。
本当に雑文だけの葉書を投函。
道沿いでは稲刈りどころか、早くも脱穀した籾殻を燃やす処あり。

ま、雑然とした一日。
月見月十二日
何故に車の中で聴くFMラジオはあんなに音が良いのだろうか?

出る。麺の買出し他。ついでに佐和山城復元プロジェクトとやらを見てみようと するが、事前の下調べをしていなかったため、見付からず。どうも、山の麓、寺の方にある模様。
ひこにゃん絵葉書とやらを購入。暑中見舞いの返礼として残暑見舞いを出すつもりが、今の今まで手付かずなため、このゆるい時節物で状況を和ませようかと画策す。――ゆるすぎるか?
月見月十一日
眠い。
月見月十日
最近、本を読み直すと時々新しい頁が現れる。――何故、読み飛ばしてその違和感に気付かぬのか。
月見月九日
樹に黄色。見れば色づき始めた柿。この秋は早いような。単に私が鈍いのか。
月見月八日
風景にはまだ緑も多いが、早くも刈り入れた早稲の藁束を三角に立てる田が見える。
月見月七日
返却と借り出し。

髭を、何となく剃ろうかと思う。鏡を見る。こんな立派なものを、と惜しむ気持ちが湧き上がり、思いとどまる。
月見月六日
台風の影響の中、ぶらぶらと書店巡り。手に取ったり取らなかったり。 探していたものの単行本を見つける。
月見月五日
屋根瓦。一階なら個人で修理してみるものを。

大分涼しくなってきたと思っていたが、一歩屋外へ立った途端、だらだらと汗が滴る。
新陳代謝が低下していただけか?

懸命に読書中。五千の鉱物図鑑ならまだしも、一冊五万のこっちは読み切れ無かったとて、取り寄せられるものではない。
県立に返却するまであと二日。地元の図書館に購入以来でも出してみようかと邪悪に思う、秋の宵。
月見月四日
『吉田式球体関節人形制作技法書』読了。素人がこれを読んで人形制作に入れるぐらい しっかりした内容。
今や一般にもそこそこ馴染みの出てきた球体関節人形だが、そこで某アニメや漫画を連想するか、天野可淡氏の名を思い出すかで世代の違いが出てくるんだろうなと、後者で古い時代の私は思う。
で、気付いたのだが天野可淡氏の人形写真集が復刊ドットコムで再刊されている。微妙に手を加えた一冊目と二冊目で、在庫有り。
一冊目は持っているはずなので、九月後半販売予定の二冊目を求めるべきか否か、ちと迷っている。

まあ迷いといえどもその程度。初秋の宵。
月見月一〜三日
残暑見舞いを出すつもりが残暑が終わてしまったとか、ぶらりと出掛けるつもりが何処にも出ていないとか、そろそろ新酒の時期だなとか、クリームコロッケの種づくりに失敗しましたよとか、ま、そんなこんなここ数日。
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