日々、在りしことども



梅香月三十一日
特に無く。
梅香月三十日
客、在り。この度、めでたくも助教として母校に戻られた某氏。しかし北国から再び極寒の地へ移るとは、最早体質が寒冷地仕様になりきっているのかもしれない。
自室にて雑談。最近、掃除してなかったなーと己を省みる。
色々、地元出身著名人への応援(個人情報を漁るネットストーカーとも言うかもしれない)や、物語の設定やありようについての熱い主張を交わす――まあ、つまり何時も通りの馬鹿話。
なお、何故かメキシコ人呼ばわりを受けた。中南米系のおっさんであると。常通り作務衣なのに、何故?

中国飴、生姜が効いており辛かった。
梅香月二十九日
ピザ生地をこねる。膨らませるため、ボールにラップして車の中へ。
あれは温室としてとても有効であろう。
梅香月二十七、八日
悪い意味で特に何も無し。水槽をいじったり、ネット小説を読み漁ったり。
梅香月二十六日
『にっこう』にて限定ラーメンが供されているとかで、誘われて出る。名は、WBC優勝にかけて鳥 一郎ラーメン。何故に、と思ったが有名な京都の二郎系ラーメンの云々という、解るラーメンマニアには解るネタらしい。
あの店には珍しい、こってりしたニンニクたっぷりのラーメン。特にはチャーシューなど、美味しくもあったが、歳か、大盛りは少々腹にもたれた。
また、何やら新店舗がという言葉など、目にする。

なお、中華の世界遺産を見に行ってきた御仁から、土産話と土産そのものを頂く。
なんでも中国は大分豊かに変わっており、以前の調子で値切ったら安い豆腐飯ばっかりでてきたとか、旅行ブームでツアー客がバスで来てバスで帰っていく、一昔前の日本のようだとか、色々。
そういえば、彼には以前にもエジプト帰りに『にっこう』へ誘われた。硫黄島の近所まで行ってきた時も、ここでラーメンを啜りながら土産話を聞かせてもらった覚えがある。
まあ彼が暇さえあれば旅に出ているとか、この近辺で一番手頃な店が此処というのもあるのだろうが、一度その辺りの法則を探ってみるのも面白いやもしれぬ。
梅香月二十五日
図書館へ返却に行く。が、蔵書整理とやらで閉まっていたため、近場のもう一つの図書館へと、久々に足を運ぶ。
色々入っていた新刊を、自分なりに我慢しつつ積み上げる。ついでに、ふと再読したくなった『陰陽師』を書庫にあるのまで全部持ってきてもらう。

何時までも衝動に身を任せるのではなく、程々という言葉を覚えるべきなのかもしれない。
梅香月二十四日
『残酷号事件』読了。ヒーローの物語。

仮面ライダーを楽しむ人達は、このような想いを味わい続けているのだろうか?
梅香月二十三日
風強く、実桜や梅はかなり散ってしまったよう。
近くの酒屋で、アルミ缶回収が一缶一円から無料回収に変わるとあった。不景気でアルミの値が暴落しているため、御理解をとのこと。
景気の変化を体感する。
梅香月二十二日
温帯睡蓮を確かめたが、問題はなかった。複数の花芽らしきものも、確かにある。 水周り、現時点で異常なし。
夜、天気予報で確認していた通り雨が来る。これで減った水量も戻ることだろう。

そういえば昨日だが、屋外容器で越冬に成功したと思しきミジンコを数匹、発見。すぐに室内の容器へ移す。ああ、癒される。
一方、赤蝦は未だ抱卵せず。ミナミは三匹目の抱卵を確認したが、何故か卵の数が少なく一桁ぐらい。一匹目の抱卵個体は未だ孵化せず、二匹目の巨大ミナミはボロボロ卵を落として減らしてしまった。
――環境の何処に問題があるのだろうか?
梅香月二十一日
出る。本、土など。春過ぎの陽気。

睡蓮の植え替え。安かった赤玉土(小)を大量に買い込んで挑んだが、そもそも大容器に直植えする蓮と、ポット・鉢栽培が一般的な睡蓮では必要となる土の量が全く違い、結局十分の一程度で事は済んだ。

まずは簡単な池掃除にメダカの移動。苔取り要員のエビは何故か少なく、黒メダカはやたらと多く、美しいのは白。結構好きな緋メダカはまだ小さいのが十数匹ほど。これからの繁殖に備え、色ごとに容器を分けて放つ。
温帯睡蓮は早くも花芽が頭をもたげていた。株はあまりにでかく、いじっているうちに割れたので二つの容器に適当に練り込んだ。が。――短く切るのを忘れていたため、明日にでも掘り返して確かめ直すこととする。
一方、熱帯睡蓮は発芽させたムカゴ株を植えた他、越冬させていた親株を赤玉団子から取り出してみたところ、ようやく小指先程度のムカゴ株に比べ、唖然とするような大きさのがごろごろと出てきた。親株と、分かたれたと思しき塊が数個。
実に頼もしい姿なのだが、根も葉もばっつんばっつん切り捨てて仕舞ったため、さてどちらが根だか頭だかがはっきりしない。しかたなくこれらは発芽するまで一時的に別容器へまとめて埋め込んでおくことにした。


以上、水植物関連の一日。小鉢の源平がますます綻びつつある。
梅香月十九日
鷺草と蓮を植え替える。

前者は、余っていた芋六個を、小さな二つの植木鉢に三・三で放り込み、新たな発泡スチロール船に乗せてみた。無事育ったら、一鉢は人にあげる予定。
蓮は、種から発芽させて三年目、初めての植え替え。
びっしり根が固まっており、底の土はドブの汚泥と化していた。
適当な先っぽを切り取り、練り潰した赤玉土に埋める。一つは小さなバケツに、本命は百円ショップで二百円購入してきた穴開き寄せ植え大鉢の内側に袋を複数枚敷いてみた。
あのちっちゃい蓮根が育てば、今年の初夏は面白い光景が庭に現れそうだ。

買っておいた赤玉土(小)が早々尽きたので、熱帯睡蓮と温帯睡蓮は明日以降に。後者はそろそろ花芽が立ち上がりかねないので急ぐ。
――大から小まで次々現れるメダカの数に、自分でもちょっと驚きつつ。
梅香月十八日
隣の実桜は満開。小鉢の源平枝垂れも綻びつつある。
出る。口内炎やら荒れた唇やら、どうもビタミンが足りてないようだ。
本や、賞味期限間際の安売り酒(非常に安かったが、あんまり味なし)を手に戻る。

明日こそ、鷺草(一部)と蓮と睡蓮と睡蓮の植え替えを。
梅香月十七日
蕎麦寿司を作る。成功。

太巻きで、酢飯の代わりに硬めに茹で、大匙一、二杯の寿司酢を絡めた蕎麦を使う。御飯と違い緩くしか巻けなかったが、しばらく置いておくうちに海苔や麺が水分を吸い、パンと張った太巻きが出来た。
具は、今回は蕎麦に合わせ卵や蒲鉾、葱、胡麻、弁当のおかずの烏賊の天麩羅などを使用。醤油の代わり蕎麦つゆで食した。
箸で摘める固形蕎麦といった感じか。本来の太巻きに比べ、具の関係もあろうか、余り甘くなく軽い感じで口を通った。
なかなかに良し。存外簡単であるし、これからはちょくちょく作り、道を深めていくとしよう。
梅香月十六日
レッドチェリーが抱卵しないのは、水槽に放り込んだ白メダカが大きくなりすぎて脅威を感じているからだろうかと、上位三匹を屋外の白メダカ容器へ放つ。
親でもある屋外で冬を乗り越えた連中は、ほぼ最大サイズになっており、メダカでもこのサイズになると見応えがある。他、昨年産まれの越冬組みは意外と小さいものまで生き残っているものの、がりがりにやせ細っており、食え食えと餌をばら撒く。

本日も、蓮や睡蓮の植え替えをせず。
梅香月十五日
図書館へ。彼是四分の一年振りぐらいだろうか。
その原因ともいえる借りっ放しであった本を近所のA館に返し、全く同じ本を本日此処B館で借りる。あれは、良い本だ。実に、本当に、良い本だ。

体調は、腹具合だけ、まだ今一。しかし花粉症の方は甜茶が効いているらしく、かなり良い。
鼻水は出るし、くしゃみも時折するが、きつくは無い。顔の痛みや、目のかゆみも無し。もっと早く試しておけば良かったと思う。

……まぁ、良薬口に甘しという、あの味だけは我慢が要るが。
梅香月十四日
ひたすら寝る。朝、一度動いてから床に戻ったところぐっすりと眠れ、夕、起きた頃にはほぼ体調も戻っていた。
また、ずっと気になっていた指のいぼが消えかかっていることに気付く。寝ていた御蔭のようだ。睡眠凄い。
また、水草水槽のウィローモスがここ数日でやたらと伸びた。夜、部屋の電気を落としていたのが良かった模様。なんだかんだで深夜まで室内光を浴び、朝は早くから日光を受けるため、夜が足りていなかったらしい。水草を育てるには、光を長時間当て過ぎないことも大事とは知っていたが、まだまだ甘かったのだろう。

規則正しい生活、十分な睡眠、真っ暗な夜闇がいかに生物に必要か、まざまざと学んだ日。
梅香月十三日
最終的に、タオルに包んだ保冷材でうなじを冷却したのが一番効いたよう。

熱、三十七度代まで落ちる。やはり余り苦しくは無く、意識ははっきりしている。あとの症状は下痢ぐらいだが――ひょっとしてこれは食中毒だろうか?
部屋の枕元には水槽。エサに、手入れ道具。その僅か横にはティーポットやコップ。思い当たるところが強過ぎる。

家人には風邪を含め何の症状も出ず。まあ、食事支度の際には神経質なぐらい手の殺菌を繰り返しているので、そっちは当然か。
明日には平熱に戻って欲しい。


夕、ほんの少し出る。近所で家電量販店が開店セールをやっていた。土曜の明日かと思っていたら、昨日オープンだったよう。駐車場に新しい出入り口が出来ていて、車の流れが大きく変わっており、少々安全が気になった。ものは、良く知らぬが箱ティッシュ五個詰めが安かったよう。他は知らぬ。
梅香月十二日
朝より寒気。体温上がらず。それでも出歩き、狸煎餅の工場でバラ買いしたりなどしているうちに、更に体調は悪くなり、夕食後には腹の辺りががっぽり抜けたかのような、脱力状態。
試しに計った熱は三十八度五分。……ここ二年ほどの個人的信仰『うがいは最強、風邪知らず』が儚くも揺らぐ。
薬を飲み、早々床に就く。症状は高熱と下痢、僅かな頭痛のみ。喉の腫れ、意識の朦朧などは不思議なほど無く、食欲もあって、苦しいというよりは、風呂上りのように体がぽかぽかしているだけといった感じだ。

――病慣れしていないが、自覚症状がないというのは結構重いのやもしれぬ。
梅香月十日
何故か巨大ショッピングモール内で花粉に襲われる。二箇所に足を運んで、片方では意識が朦朧と、もう片方では鼻水が止まらず、――強風の屋外が楽とはどういうことか。

甜茶を入手。バラ科の茶でほのかに甘く、花粉症に効くという。さっそく試したところ――どこがほのかだ。
角砂糖三つ分ぐらいのだだ甘。香りは余り良くないが、ああ、うん。甜って中華甘味噌甜麺醤の甜か。ひょっとしてお釈迦様の灌仏会、花祭りのときの甘茶ってこれか?

なお、探していたブドウ糖を発見。店が良かったのか、一口サイズで包装したものだけでなく、不揃いのものを安く大量に詰め込んだ家庭用お得袋もあった。
頭が疲れている時にすぐ効くとか、冷たい舌ざわりだとか、虫歯一直線だとか。噂の真偽が楽しみだ。
梅香月九日
寝る直前になって水槽の濁りに気付き、慌てて水の一部入れ替え。室内に空と水入りのペットボトルをそれぞれ常備しているが、実に使い勝手が良く、助かっている。
――にしてもウィローモスが枝分かれしない。元が悪いのか、まだ短すぎるということなのか。
梅香月八日
一番大きな3.5センチほどのミナミが抱卵した。脱皮は昨夜、卵を産んで腹に抱えるまで一晩かかったよう。小エビを楽しもうと(連中、本当に小さい)瓶容器へこれも移す。
また他のミナミも、別水槽のレッドチェリーシュリンプもやけに動き回っている。これは抱卵の舞いだろうか?
どちらの水槽も立て続けに抱卵個体が現れてもおかしくない状態。よくいわれる月齢と抱卵の関係性を、ふと思う。

加温水槽内の熱帯睡蓮ムカゴ株だが、日当たりの良い場所へ埋め込んだものは、指先ほどの斑入りの葉を広げるまでに至っている。あと一月ほどは屋内でこうしておくべきなのだろうが、 ――ホントどうしよう、この数。

本日花粉、やや多し。以上。
梅香月七日
出る。少し寒め。梅はそろそろ良い頃合のよう。
夕遅くまでぶらつく。
梅香月六日
暖雨。生きているのか死んでいるのかわからない日々。
梅香月三日追記
と、思ったら「古いメールアドレスで問題ないよ」と突っ込みを頂く。
早速、『メールアドレス変更不要のお知らせ』を再び送ってまわる。
お騒がせして申し訳ない。

……そのメールも、何度かサーバーに突っ返されて、ボタン連打でようやく送れるという 有様。もうしばらく、ごたごたが続くかもしれない。
梅香月三日
メールアドレスが変わった。プロバイダが身売りだか吸収合併だかしたそうだ。末尾の mx.biwa.ne.jpがmx.bw.dream.jpになる。
今月末までは旧アドレスも使えるとのこと。知人各位に連絡をいれる。
梅香月二日
二度目の歯医者。嵌めて削ってすぐに終了。これでもう良いらしい。昔から歯が悪くなりやすいが、半年から一年に一度ぐらい、検診に通う癖をつけておいた方が良いのかもしれない。

暖かくなってきた。天気もいい。風は強いが、注意さえしていれば、むしろ洗濯干しに絶好の日々だ。――花粉さえなければ。
梅香月一日
水槽の大根葉だが実に食いつきが良い。意外とエビはヘルシー嗜好のようだ。
以前、在りしことども


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