日々、在りしことども



雪見月三十日
庭先の鉢植えが整理されていた。自分のものも、勝手に枝が落とされていたりする。
これ、花芽とか絶対考えてないだろうと不快を抱くも、まあ源平枝垂れ辺りは手付かず だったのであえて口にはしなかった。
が、先程サルスベリの種の未回収を思い出し、慌てて枯れ枝の山を探る。何とかみつかりはしたが、 そういえば合歓の種は何時の間にかどこかへいってしまったし、山で収集予定の紅葉など、 手付かずのまま放置していることがある。
睡蓮と鷺草の植え替え前に、一度色々いじるべき頃合か。
雪見月二十六日
ついに図書館から返却催促の電話が来たので、そのまま風呂場に籠もって読み切り、 のち、足を運ぶ。返したのはそれだけ、借りてるのは一杯、そのせいで借り損ねたのが一冊。
最近、慣れてしまったらしく自分の問題点を駄目だと実感できない。

やけに薄暗く遠方が霞んで見えた日。こんな季節に黄砂などあったろうか?
雪見月二十六日
クリスマス当日。でも卓上にはキムチ鍋、レンジ上は大鍋オデン。
キムチ鍋がなかなか成功した。キムチを炒め、出汁をしっかり用意し、具材はシンプルに したのがよかったもよう。

午後、初めてのタイヤ交換ならびに水道栓交換。やってみると共にあっけないほど簡単であった。
久々に出来ることが増えた。
雪見月二十四日
クリスマスイブということで大量に料理を作る。たまにはこういうのもいい。
雪見月二十二日
太陽が死ぬ太陽が死ぬ。
冬至だというのに大して感慨がわかぬ。でもカボチャは煮た。

ここ二三日、やけに肌が乾燥している。顔がぱさぱさ。指も乾きすぎて、電気スタンドの接触型スイッチが反応しなかったりする。微細な電気すら流れなくなる肌乾燥ってなんだ。
雪見月二十一日
薄っすらと白。初雪が降ったようだ。
しかし、楽しもうにも、しとしとと雨が夕過ぎても落ちていく。冬は何処。
雪見月二十日
蒸せばいいのだと学んだり、甘酒の素で即席ベッタラ漬けなど、色々良い勉強になった。
とりあえず、次に胡麻油が手に入ったらラー油でも仕込んでみよう。
雪見月十九日
各地で雪の便りを聞くが、当家の周囲は寒いだけ。あちらの方では新幹線が止まったとか騒いでいるというのに。

もうすぐ冬至。だというのに、色々物足りない。新年を迎える気力も無い。年賀状は、再来年に五年分ぐらいまとめて送っても、別にいいよな。
雪見月十七日
暖冬一気に冷えこむ。
以前頂いたペルーチョコを貪る。やたら旨い。幸せ。

このところ酒をやってないのに、何故か全身が太ったというかむくんでいる。冬眠してしまっているのか。
雪見月某日
『透明標本』読。なかなか目の楽しみとなった。
「特殊な薬品で筋肉を透明に〜」といった旨の説明に、んなことあるか馬鹿、どうせX線写真だかなんだかに加工したものを、芸術的な架空作品として提供しているだけだろうと思ったが、ちと違ったようだ。
まず標本に薬品を浸透させて、それが枠になって全体の構造が固定される。で、肉を溶かし流して、出来た隙間にグリセリンだかを流し込んで埋め、立体的な透明骨格標本とあいなるようだ。別に新たな芸術作品という訳でなく、学術研究方面では一般的な手法の一つでもあるらしい。

一つぐらい欲しいなとか、意外と小さいものばっかりだなとか、最後の説明見たら薬液が濃過ぎて骨の染色失敗したっていうのが多すぎとか、まあそんな雑想。
雪見月十五日
『アスラクライン 13 さくらさくら』読了。これでシリーズの本筋自体は完結したことになるらしい。
色々思うところもある。どうも残念とか違和感とかのりのズレとかがあって、手放しで賞賛できない。
後日談が出ると聞く。未だこの完結編に満足も納得もいきかねる身としては、是非にそちらで素晴らしい幕引きを見せて欲しいと、心より期待する。
雪見月十四日
久々の好天逃すべからずと布団一式風に晒すが、午後に一降り。さっとやられる。
夜までには乾いたものの、布団の上でネット小説を読み漁りつつ、ついうとうと。気がついたら中身入りの紅茶ポットが前転を。
水関係の厄日。
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